アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

森の中で葛葉染めをしました。

2023-09-18 23:12:46 | 草木染め

  豊田の森のようちえん・もりのたまごの園地で、今年も草木染め講習が開かれました。今年で3年か4年目になる、園地がある山の中で採取できる草木で、染めを楽しむ会。今年は、旺盛にはびこる葛の茎葉を使いました。

   朝、スタッフの方たちが採取してくだった採りたての葛の葉を、アルカリ水で煮立てます。使う熱源はその辺で集めた薪。

  アルカリ水は、ソーダ灰を加えて。普通の水だけなら黄色になるところ、アルカリ抽出だと緑色に。でも、9月だと緑葉染めがちゃんとできるかどうか、実は心配でした。初夏のころの柔らかい葛の葉でないと、難しいかなと思って。

   でも、杞憂でした。目の覚めるような緑色が生まれ、布を投入すると、黄緑色や抹茶の色に、どんどん変身。歓声が出ました。

   今年染めてもらった布は、手ぬぐいと綿のスカーフ。どちら木綿素材とはいえ、素材と織りが異なるので、色合いは変わります。そして媒染でも。アルミ媒染だと黄緑色に、鉄媒染だと濃茶の色に。

   思い思いにつけていただいた模様。それぞれ、味があります。

   木々を背景にしたこの写真、いつも壮観です。緑に緑。よく似合う。

   もりのたまごの染めの会は、豊田ミライ塾のプログラムとして開催。次回は10月10日の予定です。ミライ塾のパンフやHPにてご覧ください。染め材料は、園地で枯れて倒れた杉の木の皮を使います。お楽しみに。

 

 


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2 コメント

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Unknown (ぼたもち)
2023-11-06 19:25:11
初めまして。島根県で保育士をしているものです。今度自園でも葛の葉で草木染めをするので調べていたところ、こちらの記事を見つけました。とても綺麗に染まっていますね。よろしけれ葛の葉やソーダ灰の割合などを教えていただけないでしょうか。お返事お待ちしています。
Unknown (アンティマキ)
2023-11-12 22:43:05
こんにちは。コメント下さり、ありがとうございます。葛の茎葉の量は、鍋の中に大まかに刻んで入れ、水はひたひたより10センチ程度高くなるように入れています。ソーダ灰は、水1リットルにつき5gを目安に入れて、一緒に煮ます。1番煎じしたあと、二番煎じ、三番、四番煎じくらいできるのですが、その都度同じだけソーダ灰を入れて煮だしてください。
綿や麻は、豆乳などで濃染処理したうえで、お染め下さい。1番目より煎じるにしたがって、色はだんだん薄くなりますが、冴えたグリーンになります。私は、教室では1,2番液を一緒にして染めています。
どうぞ、お試しください。コメントに気付かず、返事が遅くなり申し訳ありません。

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