アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

あしたはグリーンママンの朝市に出店します。

2018-07-23 19:32:17 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   あしたは、半年ぶりに、グリーンママン朝市に出店します。

   おもちするパンは、チーズのせタマネギフォカッチャと玄米ご飯パン。玄米ご飯パンは、久々の販売です。

   穀物クッキーは4種。ほかに、アニスシードビスケットとほうろく菜種油の穀物いろいろビスケットも。

   それから、せんだって販売を始めたばかりの野菜クラッカーシリーズ。野菜嫌いの友人の子供においしいと言ってもらいたくてつくりはじめました。今回は松平のうさぎや菜園のタマネギクラッカーとニンニク+ゴマのクラッカーを持っていきます。砂糖を入れずに、有機栽培の薄力粉と全粒粉、ギリシアの海塩・貊塩、それに野菜と水だけで作りました。食欲のない時にけっこういけます。くだんの子供は、とりあえずこの二種のクラッカーは、好きになってくれました。

   ほかには、おからのガトーショコラとジャムサンドスコーンを。スコーンに挟んだのは、ブルーベリージャムと甘夏マルギとジャムです。

   日時・場所・出店者は以下の通りです。

*日時 7月24日(火) 10時から12時
*場所 守綱寺大広間 寺部町
*出店者
 いのはな農園 うさぎや菜園 てくてく農園 無門福祉会
 しろ(豆腐)  バンバン堂(かき氷、ドリンク) 粉灯(スイーツ)
 ポレポレ(ごはんなど)  アンティ・マキ(スイーツ、パン)
 このめ(ごへいもち)

   本堂では守綱寺さんの「夏休みお楽しみ会」が開催されます。開始は10時半から。どなたでもご参加いただけますので、ぜひどうぞ。

   今日、聞いたばかりの話ですが、同じ日陰でも、オーニングとか軒と、木の下とでは涼しさがずいぶん違うのだそうです。木の葉がまばらにちらちらしているのが、風通しがよくて、心地いいのだそう。写真は、昨日福蔵寺ご縁市の折撮ったもの。お隣に出店していた糸カフェさんの赤いテントに映った木の葉が美しくて、撮りました。明日の開催場所、守綱寺の境内には、大きな木々がたくさん。日なたに長いことはいられませんが、木の下は涼しい。木々の間を通る風も気持ちいい。暑い中ではありますが、ぜひ、夏の気持ちよさを思い出しに、足をお運びください。おまちしています。
  




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夏の福蔵寺ご縁市に出店します

2018-07-19 10:11:07 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
先週の大雨が終わったと思ったら灼熱の太陽が、市街地同様、ここ稲武もまんべんなく照らしています。移住して15年、こんなに暑い稲武は初めて。朝からむっとしていて、少し仕事すると背中が汗ばむ。つねに、ではないけれど、坐ると扇風機をかけたくなる。夜は夏が始まって間もないというのに、すでに毎晩窓を開けて寝ている。ジュースやお茶。ビールを冷蔵庫で冷やして飲む。なにかというと、氷を入れたくなる。首にタオルを巻く。

   数え上げたらきりなく、京都にいたころの夏の生活に近いスタイルに変わりつつあるこの頃です。

   こんなはずじゃなかった。稲武は避暑地でなくなったの! 等々、毎日ぶつぶつ言って暮らしています。

   とはいえ、市街地や平地に出かけてもどると、ひんやりした空気にほっとします。扇風機はかけはしますが、ずっとかけていると寒くなるので、時々消します。部屋の中の温度はただいま24度。ただし1階ですが。28度くらいが最高。夜暑くて寝られないことはまず、私の場合はありません。寝汗は多少かいていますが。

   さて、通常の夏とはかなり異なる異常事態の7月ですが、今年もいつも通り福蔵寺ご縁市がひらかれます。暑いと言っても、木立ちを渡る風は涼しく気持ちいい。恒例の流しそうめんもありますよ。今年はおいでん祭りの日とは重ならないので、気楽にお越しください。

   お持ちするのは、天然酵母パン2~3種。たぶん、タマネギとチーズのフォカッチャ、ナッツやドライフルーツのたくさん入ったライ麦パンなどを焼くつもりです。スコーンはブルーベリー入りかリンゴ入り。クッキー・ビスケット類は、穀物クッキー4種にアニスシード入りビスケット、ほうろく屋の菜種油入りビスケット、それにうさぎや菜園のタマネギとにんにくなどを使った野菜クラッカー。ケーキは何を作ろうか、思案中です。

   アンティマキのブースでは、マッサージセラピストでhikarinoを主宰しているマリさんの、ハンドマッサージも体験いただけます。

   *日時 7月22日(日)10時から2時ころまで
   *場所 豊田市大田町 福蔵寺

  お待ちしています!
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7月のどんぐり工房草木染講習会

2018-07-15 09:12:01 | 草木染め
   昨日は、稲武どんぐり工房での定例草木染講習会でした。

   材料は、まず常連の参加者の方が持ってきてくださったノウゼンカヅラの葉。

   工房では今花盛りです。

   ノウゼンカヅラの葉からは、黄色が出ます。昨年も彼女が持参した同じ植物を煮出しました。なかなかいい黄色が出たと記憶しているのですが、今年はかなりに出しても、濃い色が出ません。それで、2番液を煮出す折に、玉ねぎの皮を少しだけ加えました。加えた途端、色が濃くなり、茶色みを帯びた黄色に変化。

   アルミ媒染で、こんな美しい黄色になりました。

   右は絹100%、左は綿と麻とレーヨンの混紡です。同じように染めたのに、こんなに色が違います。

   もう一つの染め材料は、マルバアカソ。染めを始めたころから毎年使っている材料なのですが、採取した時期や場所、天候によって毎年色が少しずつ異なります。

   こちらは、ソーダ灰を入れてアルカリ抽出。それで赤が引き出されるのですが、今回は、1番液を煮出したとき、いつもよりだいぶ早く草が柔らかくなってびっくり。雨が続いていたせいで、植物の中の水分がものすごく多かったのかも、と参加者の一人が指摘。そうかもしれません。

   煮出した液も、最初は雑味があってあまり赤みが出ないのはいつも通りなのですが、3番液すら赤みが少ない。こういうことはめったにありません。それでもつけおきしているあいだに、いつものアカソの色に少し近づきました。

   今回も、古いTシャツやご夫君のカッター、かわいすぎて着る気のしなかったエプロン、リサイクルショップで何百円かで買ったリ年のブラウスなどなどが生き返りました。 

   さて、来月は8月26日日曜日に開催します。夏休み最後の日曜日の染めは、インド藍。ほかにキハダなど、黄色を染め出す素材を用意し、藍+キハダなどで生まれる緑色も楽しんでいただこうと思います。お申し込みは、どんぐり工房までどうぞ。
    


   
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明日はまちかど朝に出店します。

2018-07-09 10:20:37 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
    一昨日までの雨とは打って変わって、きょうは真夏の青空。裏の小川は、山からの水が大きな音を立てて流れています。

    さて、あしたは、旭地区のいのはな農園が毎週開催しているまちかど朝市の日。アンティマキは、第二火曜日だけ、出店しています。朝市の開かれる場所は、豊田市東山町の個人宅、寺部町の守綱寺本堂、親子劇場事務局です。開始は10時から。お寺には11時すぎ、親子劇場事務局には12時過ぎに参ります。

    明日お持ちする品は、以下の通りです。

    米粉入りバンズ、タマネギフォカッチャ、穀物クッキー4種、アニスシード入りビスケット、ほうろく屋菜種油のビスケット、ブルーベリー果実入りスコーン、それに野菜のクラッカーです。

    米粉入りバンズは、友人から、アレルギーのある彼女の子どもが給食にもっていくためのパンを頼まれ、作り始めたもの。隣町設楽町の名倉で作られた無農薬有機栽培の米粉を4分の1使っています。

     野菜クラッカーは、やはり友人の、野菜嫌いの子供に食べてもらいたくて作り始めたもの。試作をもっていったところ、野菜入りと聞いてはじめは顔をしかめていた彼女、最後はパクパク食べてくれました。なかでも気にいられたのはタマネギ入り。今回は、タマネギ入りのほか、できたらあと数種、少しだけ持っていきます。

     窓の外は、緑だらけ。雨が続き、一層木々の葉と雑草の勢いが増しました。明日の準備がすんだら、すこしでも草刈りにでたいところですが、できるかな。
        
   
  
   
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先日販売した穀物クッキーについて

2018-07-08 00:44:29 | アンティマキの焼き菓子とパン
   先週ヘルシーメイト岡崎店にて出店した折に、穀物クッキーシリーズの玄米粉と自家さえい塩麴入りを販売したのですが、そのおりに貼ったラベルの表示が間違っていることに、今日気が付きました。

    「玄米粉と自家製塩麴」とすべきところを、「玄米粉と自家製塩」としてあるのです。あわててワードをあけてみると、ちゃんと「玄米粉と自家製塩麴」となっています。「麹」のみ、印字だけしないのです。しばらくかんがえて、原因の見当がつきました! 

     この表示に使ったフォントは、ちょっと特殊な書体。この書体の中には、「麹」という漢字は入っていないのではないか、と。そこで、書体をゴシックに変えて印字してみました。勘は当たっていました! ゴシックならちゃんと印字できたのです。

     というわけで、次回の販売からは「玄米粉と自家製塩麴」としたラベルで販売します。「自家製塩」なんて、びっくりなさった向きもいらっしゃったかとおもいます。あしからず、ご了承ください。パソコンは長いこと使っていますが、なかなか自在には扱えません。やれやれ。    
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きららの森を歩きました。

2018-07-06 11:33:03 | 小さな旅
   先週の日曜日、設楽町のブナの原生林・きららの森をはじめて歩きました。ずっと前から行きたかったところ。やっとかないました。山歩きメンバーは、女性ばかり総勢6人。

   段戸湖を囲むようにして森が広がっていて、その森の中に周遊できる道が作られています。どこをどう歩くかによって距離が変わってきます。私たちは1時間20分程度で歩ける最短コースをたどりました。多少の急坂はありますが、登山というほどのしんどさはなく、私にはちょうどいい加減の山歩きコースでした。

   枯葉の中にカエルがじっとしていました。棒でつついても動ぜず。緊張のあまり固まっているのかも。

    ギンリョウソウを見つけました。自前では生きられないというこの花。可憐でもあり、不気味でもあり。

    行程の3分の一ほど行ったところに湿地帯があります。雨のあとの桟道が滑りやすくて怖かったので、あまり写真が撮れませんでしたが、コケや水、折れた木々が美しかった。

    湿地帯に、バイケイソウの群落が。

     様々な苔が生えていました。名前を覚えたい。

    水草なのですが、葉の形がおもしろい。スイレンの形に似ていますが、切れ込みが激しい。

    ブナの木のこぶ。子供が背負われているように見えます。

     ちょっと離れて撮りました。こういうこぶ、けっこうできています。枝を落とされたり、何らかの外傷をうけたとき、修復のため、こういうのができるらしい。

      ヒノキの大木。とても赤くてきれいな皮です。ヒノキや杉の皮で染めると、まさにこんな色になるのですが、ここまで赤い皮は見たことがありません。

       千両や万両の実に似ていますが、時期が違う。何の木かしら。

       ただの苔の胞子? かわいい。

      突如現れたオブジェ。

      入り口でもらった地図に載っていたこの森で一番大きなブナの木。数年前たおれ、今は新しい生命が倒木を栄養にして一杯育っています。

      この木は、確か枯れ木。その内倒れるのでしょうが、まだしっかり立っています。

      シロモジの木だと思うのですが、シカの食害がひどい。

      道をふさいだ倒木に作られた階段。かしこい!

      ブナの木の白い肌と緑のコケのバランスがすばらしい。

      林道にかけられた橋。ドラム缶でできてる?

      週の初めころ、下山や足助でツキノワグマの目撃情報があったので、とにかく大声でしゃべりながら山歩き。途中、バードウォッチグ中のご夫婦やグループに何組か出会いましたが、人数はすくない。大声を出してもはばかりなく歩けました。

     鳥の声はかなりの種類聞こえました。家のあたりでは聞いたことにない鳥も多かった。声と姿と名前を知りたい。

     私は買っただけでほとんど使ったことのない2本杖(正式名は知りません)を持参して、ヨガインストラクターの友人の指導を受けながら歩きました。はじめはよたよたしましたが、慣れてきたら楽。四足歩行は合理的かも。下りの道も、先に杖をついて下ると、負荷が杖にかかるので安心です。

     さて遅めのお昼ご飯は、ジビエレストランmuiで。この日のジビエプレートは、鹿肉カツ、イノシシとおからの肉団子、シカとイノシシのソーセージ。特別に店主の猟師・清水潤子さんが撃ったカモの肉の燻製をごちそうしてもらいました。これが絶品! 適度の脂と肉のうまみがじゅわーっと口中に広がり、野生肉でないと、このおいしさはうまれないのではなかろうか、と思われる味でした。

      清水さん、この日も午前中、檻にかかったウリンボウを撃ちに行ってきたとか。瓜に似ている柄だからウリンボウと名付けられたと話には聞いていましたが、実物を見てつくづく納得。その向こうは、小鹿です。こちらは母鹿のおなかにいた腹子なのだそうです。こんなに小さくても立派にすべてそろっているのに感心しました。

      山歩き、それも広葉樹の森歩きは、すがすがしい。遠くまで行かなくても、この辺りはちょっと行けば、楽しんで歩けるところがいくつもありそう。この夏も秋も、歩きたい! 楽しみがまた増えました。
    

           
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6月のどんぐり工房の草木染め

2018-07-05 13:36:40 | 草木染め
   先月末に開いた、どんぐり工房の定例草木染講習会。6月は桑の葉とマリーゴールドの花を使いました。

    桑の葉は、とても薬効のある植物。ポリフェノールはブルーベリーより多いと知り、最近になって、お茶にしたりマフィンに入れたりするようになりました。染め材料としても、なかなかすぐれもので、葉がまだあまり固くなっていない今の時期なら、緑葉染めで美しい黄緑色が生まれます。

    マリーゴールドは、常連の参加者に頼んでご自宅の花壇で咲いた花を摘んで、冷凍しておいてもらったものを使いました。

    シミが出たり、派手すぎたりする古いブラウスやTシャツは、マリーゴールドで染めてから、鉄媒染に。「鉄媒染は七難隠す」が、わたしの決まり文句。この日も、「また着られる!」「生き返った」と喜ばれました。

      茶色系は、前回キハダで染めたものを今回桑の葉の液につけて生まれた色。緑色を引き出すために入れたソーダ灰による化学反応だと思います。

   前回同様参加者が少なったので、お持ちいただいた布をすべて染めてもらうことができました。いつも思いますが、この景色、きれい!

   さて、今月は諸事情から、染め講習は14日の土曜日におこないます。お申し込みは、どんぐり工房まで。



    

    
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べーべ工房のチーズ

2018-07-05 11:38:20 | たべもの
  先週末に岡崎のヘルシーメイトに出店した折、試食販売していたべーべ工房のチーズ2種。お店のスタッフのフェイスブックで知って気になっていたチーズです。

  この工房で作っているチーズは、モッツァレッラとリコッタの2種。あわや売り切れというところで手に入れました。

  その夜さっそく二つとも開封。モッツァレッラはトマトといっしょにオリーブオイルで、リコッタは、鰹節とたまたまその日ヘルシーメイトでもらっただし醤油をかけていただきました。こちらの食べ方は、お店のスタッフに教えていただいたもの。冷ややっこ風の食べ方が、けっこうあいました。バルサミコ酢もかけてみました。どちらもくせがなくて、しばらくしてから濃厚さを感じます。じんわりおいしさが口中に広がります。

   私はチーズ好きなのですが、生のモッツァレッラはおいしいと思いませんでした。でも、しばらく前、作手の牧場でモッツァレッラをつくるワークショップに参加して、はじめてほんとはおいしいものだと納得しました。考えたら当たり前のことなのですが、牛乳がおいしいとチーズもおいしいのだなと実感したのです。

   さてこのべーべ工房は、群馬県渋川市にある嶌村牧場内にあります。牧場主の嶌村さんは、学生時代に研修で訪れたスイスで出会ったチーズに感動し、家業の酪農を継いだ後、チーズの製造もてがけるようになったそうです。

    こちらの牧場では、牛に食べさせる飼料用のトウモロコシは自家栽培。そして、母牛の乳はまず子牛に与えて、彼らを元気に育てることにしています。その乳の残りでできたのがこちらのヨーグルトとチーズなのだそう。

    最近の酪農家の通常の方法だと、少しでも多くの牛乳をとって販売に回したいので、子牛に母牛の乳はやらず代用乳で育てているそう。それどころか、アメリカなどでは、たぶん種々の方法を使って母牛を常時妊娠させ、生まれた子牛は次々殺処分にしているとか。嶌村牧場のような、昔ながらの飼育方法をとっているところは、今は数少なくなっているようです。

    こうしてできたヨーグルトとチーズは、当然ですが、生産量や生産日は安定しません。それで、ヘルシーメイトに入荷されるのは毎月末のみ。それも、変更になる場合もあるとか。

   子牛が生まれて初めて出る乳。お店に行けばいつでも牛乳は手に入るので、うっかりしていましたが、この乳は本来子牛のためのものなのですね。忘れていました。自然の流れに任せた酪農を続けている牧場の、おいしいチーズ2種。おすすめします。今度タイミングよく店頭で見かけたら、ヨーグルトも必ず買います。   
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勝手に育った木々のこと

2018-07-03 00:14:29 | アンティマキの場所に生きる動植物
   このところ家の周りの木々が、急速に成長したような気がします。温暖化のせいなのか、やっと土地に慣れてすくすく育ち始めたのかわかりませんが、とにかくあっという間に大木になった木が何本もあります。それから、実生の木々。これがまたあちらにもこちらにも。まめに草刈りや剪定をしてやっていないので、景色はまるで山の中。石垣が隠れるほどのさまざまの植物が勢い良く育っています。

   家の真ん前の石垣に前から植わっている馬酔木。その馬酔木を抑えるようにして最近どんどん伸びてきた木があります。枝はあと少しで庇に届くほど。伐るしかないけれど、伐る前に何という名前の木なのかしっておきたいと思って、友人の樹木医に見に来てもらいました。

   葉っぱを見てすぐにミズキと特定。川沿いに多い木なのだそうで、すぐ近くにあと2本、育っていました。どれも家のほうに倒れ掛かってくると困るので、伐ることにします。

   こちらは灌木のキイチゴ。もと林だったところにたくさん生えています。でも、実は一向にできる気配がありません。友人によると、日陰ではなかなか実がならないのだそう。群落ができていてしめしめと思っていましたが、大きな木々の下にあるので、期待はできなさそう。残念だけれど、実がならないなら痛いだけの灌木。全部切ることにしようとおもいます。

   これはそっくりだけど、葉っぱの形がちょっとちがう。ニガイチゴだそうです。こちらは赤い実がなっています。先日食べてみたら、まずかった。

   「あら、マタタビだ!」と友人が叫んだのがこの木。ここにはヤブウツギが勝手に育っていると思っていたので、わたしはびっくり。友人によると、マタタビは蔓性なので、ヤブウツギに巻き付いて生き延びているらしい。お酒に漬けるとおいしいのがこの実。花によく似た虫こぶもたくさんついていますが、この虫こぶもお酒にするのだとか。実は食べてもおいしいそうなので、たのしみ。

   この木の葉は、今の時期斑入りの葉がめだちます。先日見つけたときは、「ヤブウツギの葉が病気になったのかな」とおもいましたが、これはマタタビの戦略。花があまりに目立たないため、葉っぱを白くして、鳥に注目してもらうためなのだそう。よくできている! でも、なぜそんなややこしいことするのか、最初から目立つ花にしたらいいのに、とおもうのですが、べつのなにか理由があるのでしょう。

    かわいい実をつけているのはオトコヨウゾメ。「ソメ」の名がついているので、染められる木なのかしら。

    こちらはコバノガマズミ。赤っぽい色を染め出したことがあります。

    ほかに、アカメガシワが立派に育っているのも見つけてくれました。すべて実生の木々です。勝手に生えて育ってくれるのはうれしい。でも、すこしは枝を切ったり、思い切って伐採したりしないと、そのうち困ったことになりそうな木も何本か見つけました。さほど広い土地ではないのに、木々の管理はむずかしい。とはいえ、家の敷地内で森をあるく楽しみが味わえるのはうれしいことです。近頃、小鳥の鳴き声が、やたらと家の近くで聞こえます。まわりの針葉樹の山にいるより、うちの敷地内の木々のほうが食糧確保がしやすいのかもしれません。
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