アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ハウスポニーで石窯勉強会

2023-03-29 14:51:33 | アンティマキの焼き菓子とパン

  石窯とパンの大好きな友人たち四人と、ハウスポニーの石窯で試作の会を開きました。

   作ってみたかったのは、ナンとカレー。

   石窯で遊ぶ会で、ピザやパンだけでなく、ほかの食べ物もいろいろ作れるといいなとおおもって、まずはナンとカレーに挑戦。

   ナンは、ピザ同様二次発酵はせずに高温で焼成。だから、ピザ同様、窯の燠を取り除かずに焼けるところがいい。窯に入れた途端、ぷくぷく膨らむ様子が面白くて、見入りました。

   カレーは野菜とひよこ豆のベジカレー。水分はできるだけ飛ばして仕上げました。

   前夜から私が仕込んでいったのは、なんちゃってルヴァン種のカンパーニュ。生地量1キロの大型パンを焼いてみたくて作ってみました。でも、結構温度が低くて二次発酵がままならず。時間がなくなるそうになったので、あまり膨らんでなかったのだけれど、窯に投入。少し高温のところに、長時間焼成したくていつもの1.5倍くらい長く入れて置いたら、クープははちきれんばかりとなり、表面カチカチのしっかりしたパンになりました。

   隣はヨークシャーパーキン。イギリスの郷土菓子で、オートミールと黒糖シロップが入っています。こちらも窯の中の温度が高すぎたうえに、おしゃべりに興じて入れたことを忘れ、気づいた時にはこの状態に。焼け跡の中でひろってきたレンガみたいな色と形になりました。

   こちらは友人が仕込んできたイースト発酵のスコーン。バター、卵入りは久しぶり。この、ふわっとしたおいしさはバターと卵ならではのもの、と感心しました。

   こちらはも友人作のチャパタ。加水率90%以上だそうです。

   気泡もちゃんとできています。私も今度作ってみよう。

   春の一日、さくら村の石窯の会の翌日催した、石窯勉強会。今年も石窯で焼いたパン屋菓子のおいしさを、たくさんの皆さんに知っていただきたいと思います。

 

 

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石窯の会再開~さくら村~

2023-03-26 17:19:13 | アンティマキの焼き菓子とパン

  3月半ば、春休みを前にして、旭地区のガキ大将養成講座の拠点さくら村でおかあさんたちだけの石窯の会を開きました。

   焼いたのはまずは春のピザ。私の家の敷地内にはフキノトウは立った三つしか探せず、前日にフェイスブックグループにそのことを投稿したら、参加者のお一人とさくら村主宰の安藤征夫さんからたくさんのフキノトウが届きました。これで無事、春の香りのピザが。

   フキノトウは刻んでオリーブオイルと塩麴を混ぜて窯の中で加熱。フキノトウの代わりにと思って用意したセロリの葉は、細かく刻んでクルミとニンニクと混ぜて、オリーブオイル、塩麴でソースを完成。

   こちらはピザに敷くソースとして使います。

   子供たちの声でにぎやかなさくら村もいいけれど、少人数で過ごすさくら村も気持ちいい。

    トマトソースとセロリソースを半々に敷き、上には、チリメンジャコ、タマネギ、レンコンなどをトッピング。その上にフキノトウソースを散らし、チーズを盛ります。

   フキノトウが効いている! 少しあくのある野草が石窯ピザにはよく合います。次回はヨモギやセリを使いたい。

   さくら村のシイタケも、とりたてを焼きました。

   醤油がなかったので、塩麴とオリーブオイルで。おいしい!

   芯をくりぬいて、バターと甜菜糖シロップを垂らして焼いた焼き林檎。結構短時間で焼き上がりました。おいしいものだらけ。

   昼ご飯を食べた痕は、新設されたブランコに乗りに、展望コーナーへ。わたしも久しぶりにこぎました。気持ちよかったあ!

   昼からは、イギリスの郷土菓子ヨークシャーパーキンづくりを。少し時間がかかりましたが、なんとか完成。この日は、これまでで一番人数の少ない会となりましたが、にぎやかさはいつも通り。楽しくおいしい時間を過ごしました。

 

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どんぐり工房定例草木染め講習会、再開しました。~枇杷の乾燥葉の染め~

2023-03-26 09:39:32 | 草木染め

  4か月ぶりに、どんぐり工房での染め講習会を開きました。

  煮だしたのは、昨年末にもらったビワの葉とマリーゴールド。どちらも乾燥したものです。

   マリーゴールドは鮮やかな黄色。量が少ないかもしれないと思いましたが、十分でした。

   ビワの乾燥葉は、ソーダ灰を入れてアルカリ水にして煮だします。煮だした後、酸化。みるみるうちにピンクのきれいな泡が誕生します。

   布を入れるとすぐに鮮やかな小豆色に変わっていきます。いつものことながら、参加者の皆さんの歓声を聞くのが楽しい。

   マリーゴールドで黄色に染まった布をアルミ溶液に。さらに冴えた黄色になります。

    こちらは参加者のお一人が持参したガラ紡の糸。彼は今年、松平地区でガラ紡の製造を始めました。松平地区は、最盛期にはガラ紡の工場が400軒もあったのだとか。彼のお祖父さんの代まで操業していたそうで、豊田市街地にある「近代産業と暮らし発見館」(今月閉館)には、お祖父さんが工場で使っていた水車が展示してあります。私の教室には何度か参加なさっていて、いつもご自分の機械で紡いだガラ紡の糸を染めているのですが、今回は、古い蒲団綿が原材料の糸。濃染処理をしたあと、他の布と一緒に染色しました。

    古い蒲団綿は、今では捨てる人がほとんど。昔は普通のお宅でも、家族の数が多かったし客用の布団も用意していたしで、結構な数の布団を持っていました。そのほとんどが化学綿ではなくて木綿綿。その綿を紡ぐのです。捨てられるものから生かせるものへ。こういうの、最近の言葉でアップサイクルというのだそうです。いいことです。

   糸こんにゃくのような色だったのが、大変身。左からビワ葉のアルミ媒染、マリーゴールドの銅媒染、おなじく鉄媒染です。綿から紡いだガラ紡の糸に比べると太いのですが、毛糸のように編み物にしたり、裂き織りに混ぜて織ったりしたらおもしろいものができそうです。

   こちらは糸で絞りを作った方の作品。ビワ葉染めの方の右の模様は洗濯ばさみでつくりました。

   カラフルな染めができました!

   稲武はやっと梅が今ほぼ満開。そろそろ桜が咲きそうです。水仙もやっと。これから一斉に花盛りの時を迎えます。どんぐり工房の草木染めは、4月は22日土曜日、5月は27日土曜日に開催の予定です。

   どんぐり工房のふくよせ雛・旧暦のひな祭りは来月4日で終わり。最後の土日1日と2日には、どんぐり工房の庭で雛マルシェが開かれます。アンティマキは2日のみ参加します。最近作りだしたホシノルヴァン種のパンもお持ちいたします。瑞龍寺の桜も、たぶん咲き始めるころかと思います。ぜひどうぞ、お越しください。https://ameblo.jp/inabudongurikoubou/entry-12793664573.html

 

 

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久しぶりにベーコンを作りました。

2023-03-02 14:17:25 | 手作りのたべもの

   こちらに来たころ、まず地べたがあるのがうれしくて、七輪で火を焚いてサンマを焼き、ついで燻製にも手を出して、段ボール燻製器なるものを使って、いろんなものを燻製にしていました。でも、それはいっときのことで、やらなくなってもう10年以上経ちました。それでも、いつか再開したくて、ホームセンターで金属の簡易燻製器なるものを見つけ、購入だけしておきました。

   先日、なぜか突然その気になって、生活クラブで豚バラ肉の塊を注文。数日後から始めました、塩だけのベーコンづくり。

   最初にしたのは塩麴塗り。塩でなくて自家製塩麴、それも麹10:塩3の塩麴ではなくて麹10:塩6の昔ながらの塩麴を、豚肉の重さの10%計って、両面にしっかり塗りました。容器に入れて冷蔵庫に。ほぼ10日ほどそのまま放置。

   その後、塩麴をしっかり洗い流して冷水につけます。約2時間に一回水を取り替え、合計6時間ほど塩抜きしました。塩気が少し足りないくらい抜いたほうがいいというので、かなり長いことつけました。そろそろいいかなと思った頃、端切れをちょっと切って、フライパンで焼き塩加減を味見。おいしいけれど、豚臭さというか肉の臭みがまだかなりあります。

   脱水シートでしっかりくるみ、また冷蔵庫に。水分でぶよぶよして来たらシートを取り替えます。たまたまうちに脱水イートがあったので使いましたが、なかったら、タオルペーパーにくるめばいいみたい。ただししばしば取り替えないといけないけれど。

   ほぼ一日くらい置いてから、ざるに載せて、薪スートの下で乾燥。省略してもいいけれど、カチカチになるほど乾燥させえうように、と、ネットで検索したレシピに載っていたので、こうしました。だんだんいい色になってきました。

   ベーコンに取り掛かる前に、煮卵の燻製でウォーミングアップ。うまくいきました。

   そして本番。スモークウッドは昔買ったのが残っていたので、それを使いました。ほぼ1本で十分中まで火が通りました。下の炭台は油でべっとり。

   出来上がりの写真を撮り忘れましたが、とてもいい色に仕上がりました。昨夜は厚めに切ったこのベーコンと春キャベツで、パスタ。ベーコンの味がよくて、食べながら何度も自画自賛しました。

   無添加のベーコンって、ふつういくらくらいなんだろう。100gで500円以上してたと思うけど、どうだったかしら。このベーコン、肉は生活クラブの肉なのでまず安心なもの。650gで1500円くらいします。スモークウッドが400円くらいだったか。ざっと見積もって2000円。びっくりするほど安上がり、というわけではないのですが、味の良さと満足感が違います。以前は、ピックル液だったか、ややこしいものを作ってつけていましたが、塩だけなら簡単。今度はうんと上質の塩で作ってみたい。

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23年早春のアンティマキの場所

2023-03-02 01:04:09 | アンティマキの場所に生きる動植物

  この冬は雪が多くなりそうと言われていましたが、昨年12月に何度が数センチ積もった後は、年が明けてからは1,2回、雪で遠出が怖くてやめたことがあるくらい。たいした寒さにはならずに、春を迎えることになりそうです。水仙は芽を出し、梅も膨らみました。

  しかし、今年の冬は、これまでにないほど害獣の出没がはげしく、特に日本シカと日本カモシカは、私の家の敷地内をかなり自由に歩き回っていて、食糧庫にしているらしいことが判明。

  お茶です。今年は寒茶を作ろうと楽しみにしていましたが、ほとんどのお茶の木は食い荒らされているので、断念しました。

   ナンテンの被害はひどい。平地だと鳥の害がひどくて実はほとんど食べられると聞きますが、うちは、実はもちろんのこと、葉も茎もこんなありさまです。

   左端は全部ナンテンの木。葉っぱ一枚ありません。この細い坂を「南天街道」と呼んでいましたが、今は何の木かわからないほど。

   アジサイも。わずかに葉芽や花芽がついているようですが、ほとんどの先端は食われています。誰かが切ったみたいに見えるほど。

   手前は山茶花です。固い常緑樹はとくに好物のようです。彼らの届くところはすべてなにもなし。大きく育っているところは無事。

   キンモクセイです。シカはキンモクセイがきらい、ときいて安心していましたが、そうはいかなかった。シカが食べなくてもカモシカが食べるらしい。

    一番落胆したのがこちら。枇杷の木です。昨年夏ころ、近隣の知人からもらい、順調に育っていたのに、下の部分はすべて食われました。シカはおなかが柔らかいから枝のとがったもので囲っておくといいと聞きましたが、効果はありませんでした。これも、シカでなくて、カモシカの仕業かもしれません。

    これまでも、シカやカモシカによって食われることはありましたが、今年ほどひどい年はありませんでした。この先、何を植えても途中で絶えてしまいそう。夏の、食糧が山にある間に、どんどん伸びて彼らの口の届かないところまで育つことを願うしかないようです。頑丈な囲いや網で覆わない限り。

   昨年末頃、家の建物の南側の掃き出し窓から室内を覗いていたカモシカ。子供のようです。建物の東側に回り、何度も振り返りながら細い道を上り、途中から柵を越えて、多分崖下の川を越えて裏山に回ったと思われます。

   2,3日後、同じく家の南側の石垣に立っていたカモシカ。たぶん同じやつだと思います。

    ふさふさの毛。とぼけた顔。憎めません。

     さらに数日後、家の北側のがけ下の向こう側、林の中の空き地で休んでいるカモシカを発見。大人のようです。のんびり日向ぼっこらしい。

    日本シカは、敷地内では見ていませんが、いたるところに糞が落ちています。いったい何頭が我が物顔に往来しているのかわかりませんが、昨年までよりぐんと頭数が増えたか、来る回数が増えたかしていると思います。彼らの目の届かないと思われる場所を選んで、今年も、わずかでも、野菜苗を植えることはしたいと思います。草に負けず、害獣に気付かれず、無事に育つかどうか、はなはだ心もとない限りですが。

 

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