アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

山里学校の草木染め

2010-06-28 10:27:46 | 草木染め
  6月27日日曜日、どんぐり工房でとよた都市農山村交流ネットワーク主宰の山里学校・6月の部が開かれました。6月は草木染め。昨年に続いて私が担当しました。定員10名のところ、参加者は12名。スタッフを入れて14名が集まりました。

  山里学校の草木染めは、植物の採集から始まるのが普段の講習と違うところです。当日は昨夜からの雨。天気予報では開始時刻には上がるはずだったのが、9時になっても降り続いていました。

  採取場所はどんぐり工房から車で5分ほどの休耕地。あらかじめ地主さんに頼んで草刈りを控えてもらっておいた場所です。雨にもかかわらず、参加者全員が雨具をつけて現地へ。

  まずクズをとります。クズは根っこはくず粉や民間薬の葛根になり、茎の繊維は葛布といって、古くは庶民の衣類に欠かせない材料でした。葉っぱはてんぷらにするとおいしい。

  全草がとても役にたつ植物なのですが、今はスギナとともに農家の敵とみなされ、片端から刈られています。イノシシが根っこを好むので、クズの繁茂をほうっておくと崖崩れの原因にもなり、クズに対する風当たりはいっそう強くなっています。

  欧米にはこのクズがなかったらしく、牧草にいいというので昔日本からモッテ行って移植したそうなのですが、あまりの繁殖力に往生し、「デビルプランツ」というあだ名がついたくらい。

  毀誉褒貶ともに名高いクズは、アルカリ水で煮出すといまの季節、美しい若草色が生まれます。

  もう一種類はマルバアカソ。シソのような大きな葉と赤い茎が特徴です。こちらはアルカリ水で赤っぽい色が出てきます。アルカリ水にするためにはソーダ灰を使うのですが、クズからは緑色の成分、マルバアカソからは赤い成分が引き出されるのです。不思議。

  ただし、これまで私がこの草を使い始めるのは7月になって梅雨が明け、穂のような花が咲き始めてから。梅雨のさなかのこの時期に染めるのは初めてなので、いつものような赤い色が出るかどうか、心配でした。

  でも、思わしい色が出ないというのも草木染めの面白さのひとつ、と捉えてもらえればと思い、この草を選びました。

  押し切りで刻みます。藁や家畜の飼料にする草を切るために使うこの道具、面白いように切れるのですが、危ない。注意しつつ仕事を進めてもらいました。

  クズもマルバアカソも、素材を刻んで煮出した最初の1番液、液だけ取り出して、煮えた素材に水を足してさらに煮出した2番液くらいまでは、雑多な色の成分が混じっています。だから、クズなら黄色み、マルバアカソなら茶色みを帯びた色になります。それが3、4番液になると、色は薄くなりますが、冴えた緑や赤が誕生します。

  クズは1番液と2番液をいっしょにしてまず染めてもらいました。黄緑っぽい色になりましたが、おちついたいい色です。

  マルバアカソはアルカリ水で煮出してから、ブルーベリーの枝やピラカンサの枝などの場合と同じように、液を空気に当てて酸化させ、赤を引き出します。何度もひしゃくですくっては戻します。泡がピンクになると、赤い色が生まれ始めたしるしです。

   でもこの日は、予想通り茶色みが強すぎて、なかなか赤みが出てきません。一番液は濃い茶色、二番液は赤系の茶色になりました。いつもより茶味が強いようです。それでも、色の違いに皆さんびっくり。自然の妙に感心することしきりです。

   子供たちは水遊び。これも楽しい。

   手前2枚目のスカーフはクズの3番液。その向こうは同じ素材ですが、1・2番液で染めました。色の違いがかなりはっきり出ています。

   クズの1・2番液ののれん。柄がいい。

   こちらはマルバアカソの2番液。赤みの美しさがよく出ています。もう少しあとの季節になると、ピンクっぽい色が生まれます。

  午後からは雨が上がり、戸外での仕事はスムースに進みました。3時半にはすべての工程が終了。輪ゴムや板をはずして洗い、干します。このとき、初めて模様が出現します。

  干した作品を見ながら品評が始まりました。予想とは違う出来上がりに、喜ぶ方もいればがっかりする方も。この時間がけっこう楽しい。

  最後に感想を書いて頂きました。いくつかご紹介します。

  「まず草から採取しきざみ、煮立て染める。媒染、また染めるを繰り返し、自然の色が布に顔を出す、素敵な瞬間!」「自然の存在が生み出す色や香りにあらためてすばらしさを感じました」「草木を煮出しているときの香り、手で液を混ぜているときのあたたかさ、そしてできあがった作品を見るときと、ずっといやされっぱなしでした」「自分たちで採取し、染めるまでを行わせて頂き、すごく感動的でした」
  
  山里学校の草木染めは、10月16日(土)にも開催されます。申し込みは7月上旬から。この山里学校に関するお問い合わせは、とよた都市農山村交流ネットワーク事務局(℡0565-68-1113)にご連絡ください。
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Yさんの石鹸

2010-06-26 15:02:13 | アンティマキ風自然的生活
  最近知り合いになったYさんは、自然農を学びながら田舎での暮らしを始めた女性です。彼女が初めて私宅を訪れたとき、自作の石鹸をお土産に持ってきてくれました。

  これです。マッチ箱より少し大きめ。見るからに、かわいい! ほんとはもっと丁寧に包んであったのですが、私が包みなおしたので、しわが寄ってしまいました。

  私は石鹸をあまり使いません。消毒としては使うけれど、顔を洗うときはたいてい塩(コチラ→)。たまにいい石鹸があるときだけ、体を洗うのに使う程度です。

  でも、Yさんの石鹸はほんのりいい香りがして、かじりたくなる感じです。すぐ使ってみたくなりました。

  石鹸の包みに添えられていた紙には材料が書かれていました。

  「ココナッツオイル、パームオイル、キャノーラオイル、米ぬかオイル、さらしあん、黒糖、精製水、NaOH」

  廃油ではなく植物性の質のいいオイルを三種類も使っています。黒っぽいのは黒糖とさらしあんの色でしょうか。NaOH以外は、全部食用になるものばかりです。かじりたくなっても変ではありません。。

 以下、Yさんから聞いた材料についての説明です。

  「さらしあんは、お汁粉などを作るときに使う小豆の粉。小豆のサポニンという成分が毛穴の汚れをきれいにし、さっぱりした洗い心地にしてくれます。黒糖は保湿と泡立ちをよくしてくれるみたいです。NaOHは水酸化ナトリウムまたは苛性ソーダと呼ばれるもので、油を石鹸にするための大切な原料。食塩水を電解して得るものだそうです」

  先だって安城市の「暮らしのお店」で買ってきたイラクサの石鹸袋(コチラ→)に入れて使ってみました。水で泡立てたのですが、けっこう泡立ちます。泡のきめ細かさに驚きました。感触もやわらかい。顔につけると、肌がすっと滑らかになるようです。気持ちがいい。界面活性剤特有の臭いがしないのが心地よくて、いつまでも顔をさすり続けていたくなりました。

  洗ったあと、オリーブオイル(コチラ→)を塗って休みました。翌朝、いつにもまして、肌がしっとりしているように思いました。しばらく塩洗いはやめて、この石鹸で顔を洗うことにします。
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きょうのハナノキ~その8~

2010-06-26 10:59:50 | アンティマキの場所に生きる動植物
  前回の撮影からひとつきたちました。今年は5月の気温が低かったせいか、新緑が長く続いたような気がします。でも、季節は着実に夏に向かっています。緑はかなり深い色にかわりました。

  さて、ハナノキの緑も濃くなりました。隣のイロハカエデと比べても濃い。でも、枝の先端の葉が朱色になっています。ひとつきまえとの違いはここ。

  遠景ではちょっとはっきりしません。ピンボケになってしまったけれど、ズームにしたら、先端の色が分かります。

  この木の下に以前、家人が廃材で階段を作りました。それがだいぶ傷んできたので、先日手直し。上がりやすくなり、格好も少しよくなりました。

  ハナノキの下の古ぼけた階段。雑なつくりですが、私たちにはおもむき深く映ります。今度は上にある元畑にいたる道を整備します。
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レタスとキャベツ

2010-06-23 14:17:27 | 林と畑と庭づくり
  ひと月ほど前、知人に、トマトとレタス、キュウリ、キャベツとダイコンの苗をもらいました。トマトはいいかげんだけれど育てた経験はあります。後は初めて。なるべく耕さないで肥料はやらず、農薬もかけないやり方でどこまでできるか、今年は実験のつもりで始めてみました。

  意外に順調に育ったのがレタスです。サニーレタスは作ったことがありますが、玉レタスは初めての経験です。結球という複雑なことがほうっておいてできるとは思えなくて、最初からあきらめていたのですが、レタスはちょっと生長すると結球をし始めました。そしてしだいに、抑えると固くなるようになりました。

  キャベツでも白菜でも玉レタスでも、一般に「巻く」といいますが、正確には外側の葉っぱが巻くわけではありません。中心部が生長して古い葉が外に開いていくのです。知らなかった。

  こちらはキャベツらしい。もらった苗のポットに刺してあったカードに確かキャベツと書いてあったと思うのですが、どうもキャベツらしくありません。畑を見に来た友人とパートナーは、友人のほうはキャベツ、パートナーはブロッコリーと主張しました。

  どちらだろうと思っていたら、大量の虫に食われながらも、中心部が次第に内側へ閉じ始めているのに気がつきました。やはり、キャベツだと思われます。ただし、中心部にも黒い卵が山ほど付着しているので、無事どこまで育ってくれるのか、心もとない限りです。
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久々の開催、祇粘堂自宅ショップ

2010-06-23 10:11:53 | 便利な道具・好きな道具
  静岡県浜松市内の普通の家で、年二回だけショップを開いている女性がいます。アクセサリー作家の榊原加奈子(コチラ→)さんです。彼女は、稲武のブルーベリー園「ブルーベリーレーンいなぶ」の直売所・マコの店の店内の装飾も手がけています。

  昨年一年は妊娠と出産でお休みでしたが、この6月久々にショップが開店しました。11回目です。私は一昨年、マコの店で榊原さんと知り合い、アンティマキのクッキーと草木染め製品を販売して頂きました。

  再開はまだ先だろうと思っていましたが、パワーあふれる加奈子さんは育児の傍ら、一人で企画と準備、運営を手がけました。今回は規模を小さく限り、開催は10日ほどで、営業時間を短くしました。

  ショップの主力商品は、加奈子さんのオリジナルアクセサリー。木の粘土を使った品々です。エスニック風の柄が面白く、一見石かなと思える外見なのですが、持ってみると軽い。木の粘土ならではのよさです。

  ほかにおいてあるのは、加奈子さんが選んだ家具や陶器、衣類、雑貨、バッグなどなど。普通の住まいがこの期間だけはおしゃれなお店に変身します。置き方、見せ方がいい感じです。

  アンティマキの草木染めの風呂敷です。キッチンとの境に使っています。自分が染めたものなのに、色と柄がきれいなので、ついみとれてしまいました。

  洗濯ばさみでつるし、カーテン代わりにも。加奈子さんはモノを生かす名人です。

  ここにくると、何かしら必ず気に入ったものを見つけます。今回はこれだけゲット。おおきな籠は、何かの草で編まれていて、とっては木でできています。イベントのときに使おうと思って買いました。とりあえず今は、壁に飾っています。

  籠に入れてある細長いものはインド製の火バサミ。鉄製で重く、しっかりしています。先がとがっているので、細かいものもつかめそう。それにかっこいいのです。

  ストーブ仕事で一番よく使うのは火バサミ。アルミ製のださいものしかなかったので、うれしい。いい物を見つけました。籠は2500円、火バサミは1900円。加奈子さんのショップは値段も良心的なのです。二つの袋はケニアの紅茶。香りが高くておいしい紅茶です。

  次回のショップは秋に開催の予定だそうです。今度は、アンティマキの焼き菓子もまた置いてもらうことになりました。
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足助三三の市

2010-06-22 10:54:11 | たべもの
  隣町足助は、何十年も前から町起こしに熱心な土地です。その足助で若い人が中心になって企画、運営しているのが「三三の市」。3の倍数月の第三日曜日に開催されています。今月の20日の日曜日は4回目の市でした。

  いつもは5店舗くらいが出店するだけの、とってもささやかな市だと聞いていましたが、今回は一挙に15店舗に増え、穏やかな賑わいが心地よいイベントになっていました。

  出店しているのは、カフェやスパイスのメーカーのほか、お子さんといっしょにかわいいタグを作ったという若いお母さんなど、お菓子やパン作りが好きな女性たちのお店も目立ちました。

  勉強のため、とりあえず全店舗のクッキーを数種類ずつ買ってみました。ついでにパンも。一番右下の細長いのはひよこまめをマッシュして焼いたクッキーです。その上ははちみつ漬けしたレモンを焼いたもの。お皿に乗っているのはニンジンケーキ。豊田市の旭地区に、半年前やってきた農業を目指す青年たちのグループが焼いたものです。

  真ん中の蒸しパン風のお菓子二種は、甘酒や米粉を使ったマクロビオティック風のスイーツでした。どの店の品も、材料の取り合わせや形やラッピングが凝っていて、参考になりました。いい刺激になったイベントでした。

  

 
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背中みの

2010-06-22 10:26:03 | 便利な道具・好きな道具
  こちらに来て、「背中みの」というものをはじめて知りました。みのは知っていても、背中みのは初耳。野良仕事のときに仕事着の上に羽織る、わらでできたちゃんちゃんこのようなものです。

  みのは雨よけですが、背中みのは日よけ。直射日光をさえぎります。その効果は驚くほどで、羽織るとほんとに涼しくなり、ほっとします。いわばわらが木陰を作ってくれているのです。 

  こちらはどんぐりの里いなぶで買いました。地元の方が作った製品です。

  だいぶくたびれてきたこの背中みのは、地元の方が講師の講習会で作りました。編み方は俵を編むのと同じなので、俵編みの道具で作りました。縄をなうのが難しくて、講師の方にほとんどやってもらいました。

  ところで、このふたつの背中みの、もとは外側に垂れた穂の先に稲の実がついていました。たしかどちらかは黒米だったとおもいます。それが、ある日ふと気がついたらいっさいの実、つまりお米がすっかりなくなっていました。

  犯人は野ネズミ。だいぶあとになって納戸を片付けたとき、布類の入った箱の中に黒米の穂先が丁寧に並べてしまってあるのを見つけました。いつか食べようと、大事にとっておいたもののようです。巣を作る予定だったのかもしれません。

  
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酸化防止剤の入っていない缶入りリンゴジュース

2010-06-18 14:19:30 | のみもの
  リンゴジュースにはほとんどといっていいほど、ビタミンCが添加されています。相当おいしいと思われるものでも、酸化防止剤としてのビタミンCは欠かせないらしく、残念ながら入っています。

  以前紹介した「木村さんのリンゴジュース」は原材料はリンゴだけ。何の添加物も入っていません。中身のよさだけでなく、リンゴジュースとしてはめったにない無添加飲料だという点もすぐれているところです。

  さて、木村さんのジュースほどのうまさはないけれど、リンゴの味がちゃんとする100%果汁のジュースで、ビタミンC無添加の商品を見つけました。それも缶入り!

  「信州のピュアりんごジュース」です。長野県産のリンゴを使用。さらに、「本品は酸化防止剤(ビタミンC)を私用しない製法でつうりました。一般的なビタミンC を加えた製法と比べその品質に特色のあることが認められた製品です」とあります。

  びん入りのリンゴジュースでは、木村さんのものだけでなく、たまに無添加のものもあるようですが、缶入りでは私は初めてお目にかかります。

  いろいろなところで、研究開発が進んでいるみたい。うれしいことです。長野興産農業株式会社NN10の製品です。  
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「暮らしのお店」に行ってきました

2010-06-16 00:19:47 | 便利な道具・好きな道具
  安城にこの春できたばかりの「暮らしのお店」に行ってきました。こちらは、野菜料理のレストラン「野菜がおいしいごはん」、雑貨店「くらしのものがたり」、パン屋「しあわせをはこぶパン」、それに自然派住宅の建築会社のモデルルーム「気持のいい木の家」の四つの店舗が、いっしょに一つ屋根の下に収まっています。  

  最初に入ったのは小さな雑貨屋さん。刺し子の小物入れ、シェーカーボックス、鉄の蚊取り線香などなど、センスがよくてしっかりしていて、見ていて飽きないいい道具が、古材を使った棚の上に並べられています。

  でも、どれもみんなかなりの値段です。見るだけにしておこう、と思っていたら、390円の値札のついた小さな袋を見つけました。ネパール製のイラクサで編んだ石鹸入れです。イラクサは決してかびないのだそうで、石鹸入れには最適。手触りは意外とごわごわしていなくて、自然の色合いが美しい。買いました。石鹸入れにはもったいない気がするのですが、ほかに用途を思いつきません。

  パン屋さんはおかずパンの種類が豊富で、見たところかなりユニーク。ねぎがいっぱい載っていたり、ドライトマトがはみ出ていたり。

  買ったのは、天然酵母のカンパニューと全粒粉のパンなど。香ばしくておいしかった。おかずパンもついでに買ってみました。

  どちらも出来上がったパンにいろいろトッピングしてさらに焼いたもの。左はベシャメルソースを塗ったパンにマッシュポテト、オイルサーディンが載っています。右はハムをサンドした上に緑の野菜のペーストたっぷり塗ってあります。右上はカレー味のラスク。珍しいので買ってみました。

  モデルルームへはレストランから中庭を通っていきます。小道には瓦が縦にぎっしり並べられています。このあたりは三州瓦の産地。その瓦を使っているのかどうか分かりませんが、美しい曲線を描いています。

  モデルルームは北欧風の家具やしつらえ、デザインが魅力的でした。今度はぜひともレストランへ行ってみようと思います。

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農家レストラン「葉菜の舎」

2010-06-15 18:02:23 | たべもの
 県内の三河湾沿いにある町、碧南市に有名な農家レストランがあると言うので、稲武から2時間半も掛けて行ってみました。

  もとは豚農家の主婦だった方がオーナーで、ハムソーセージの製造業も営んでいるのだそうです。何年も前にできたこの農家レストラン「葉菜の舎(はなのや)」は、地元の野菜や地物の魚を使った料理がおいしい、と評判なのだそうです。

  ビュッフェスタイルで、何品もの惣菜が並んでいます。ランチは1680円。たたきごぼう、インゲンの胡麻和え、高野豆腐の煮物、春菊の胡麻和えといった普段のおかずメニューに加えて、メヒカリの南蛮漬け、コノシロの卯の花寿司、サメのフライ、三河湾の漁港で水揚げされた魚を使った料理もいろいろありました。

  店で一番人気なのは、トマトのサラダだそう。皮を湯むきして冷やしたトマトを、すりおろした玉ネギをたっぷり加えたドレッシングであえています。

  タコとジャガイモの煮物には、三河湾で獲れた小さなタコが丸ごと入っていました。メヒカリは前にうちで食べたとき(コチラ→)より、食べやすく感じました。サメは癖がなくて、特別のおいしさはなかったけれど、普通にたべられました。

  不思議だったのが、パスタ。こういうところの麺類はたいてい伸びてしまっていて、腰がなくなっているのが通例ですが、こちらのパスタは冷めていてもおいしい。出来立ても食べましたが、なぜか、冷めているほうがおいしく感じました。同席した友人たち全員が同意見。どうやって伸びないよう工夫しているのか、ぜひ知りたいところです。

  1時間半という時間制限があるのが玉に瑕ですが、まずまず満足できる内容でした。ただし、私には少し甘すぎる味付けだったので、どれもこれもおいしい、というほどではありませんでした。

  レストランと同じ敷地にハムソーセージの店「シュヴァインハイム」があります。かなりの種類があり、どれもおいしそう。でも、無添加ではなく、発色剤とリン酸塩はほとんど全種類に使われているようです。それでも、一般のハムソーセージ類に比べたら添加物はずいぶん少ないので、せっかく来たのだからと、あれこれ買ってみました。

 買ったのは、粗引きソーセージ、ヒレ肉ハム、かもの燻製、豚のタンの燻製、ベーコン、生ハム、レバーペースト、それに蜂蜜の入った粒マスタードです。これだけはオランダ産。珍しいので、ヒレ肉とタンの燻製だけをまず食べましたが、どちらも淡白で、燻製らしくありません。塩辛さはあるのですが。ちょっと拍子抜けしました。次はかもの燻製を開けるつもりです。おいしいといいのですが。

  
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