アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

あした設楽町清崎のKamomilla7+100おめでとうパーティーに出店します。

2024-03-30 22:40:29 | アンティマキの焼き菓子とパン

  昨年末、クリスマスコンサー&マーケットが開かれた、設楽町清崎の街道筋で、あす、Kamomilla7+100おめでとうパーティーが開催されます。

  Kamomillaは、街道筋に7年前開業したイタリアン・モザイクアートの店。イタリア人のエレナさんと日本人のご夫君のお店です。そしてその彼女たちのお店でもあり住いでもある古民家の築100年のお祝いも兼ねて、今年の春のイベントは、これまでで一番ゲストの多いイベントになるそうです。

  お持ちするのは、ライ麦パン、全くこねずに仕込んだローズマリーのフォカッチャ、黒糖とクルミのスコーン、レモン果汁入りのクッキー、シリアルクッキー4種、設楽名倉産の無農薬玄米を使ったシンプルなおかき、それから、新発売の洋風おこしです。

  洋風おこしは、実は、いつものざくざくクッキーがもと。砂糖を完全に入れ忘れて焼いたことに気付き、売り物にすることを断念した直後、久しく作っていないグラノーラ風にシロップで絡めて再生できないかと思って試みたもの。黒糖とオーガニックざらめと菜種油と水を混ぜて温めた液を、失敗したざくざくクッキーを適当に割って絡め、再度焼きました。これがまあ、おいしい!

  それで、「洋風おこし」と名付けて、明日初めて販売することにしました。家人は絶賛。友人の家族に試食してもらいたくて少し渡したら、夫君がほぼ全部食べてしまったと報告をもらいました。二回目からは、米粉やゴマなども入れて、より「おこし」らしい菓子に仕立てようと思います。

  マーケット&コンサートは、10時から16時まで。会場は、Kamomilla(設楽町清崎字町浦22)を目印におこしください。駐車場は、道の駅したらの第二駐車場をご利用ください。

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どんぐり工房3月の草木染め講習会~スオウ染め

2024-03-27 23:04:08 | 草木染め
  きのうは、今年度初めてのどんぐり工房の草木染め講習会でした。使った染め素材は、染料店で購入したスオウ。わたしにとって初めての染めです。
  スオウは、茜より安価だったらしく、江戸時代は庶民の纏う着物の染色に使われて人気だったと、何かで読みましたが、庶民と言っても金持ちの町人クラスだったのだろうと思います。
 
   原料は東南アジア産の高木。芯のところのチップを使います。上古から東南アジア産のものが輸入されていたようです。茜同様、先媒染で、煮だす時は酢を入れると赤味が増す、とネットで知ったので、ちょっとだけ投入。するとそれまで美しい赤だった染液が急に黄色味を帯びたので、入れなきゃよかった!と後悔。
   ところが、アルミ媒染した布を染液に入れたら、液は黄色っぽいのに布は赤色に変身し、参加者全員が歓声を上げました。米酢を入れることで、布への吸着をよくするらしい。
   銅の後媒染で少しだけ暗くなり、さらに鉄媒染すると紫色になりました。絹はお雛様が来ている衣装のような赤に、木綿はショッキングピンクっぽい色になりました。写真左端の大きな布は、薄黄色の絹の生地。アルミで先媒染した後染液に入れ、鉄溶液に入れたもの。赤紫色になりました。
  手前の赤は、絹地。向こうの方は木綿生地。足袋は鉄媒染しました。
   写真最後の糸は、ガラ紡糸。左から、銅媒染、アルミ媒染、鉄媒染した糸です。美しい。
 
   ガラ紡糸は、松平おぎゅうの里の野々山大輔さんが紡いだもの。鉄媒染した糸は、まさに「蘇芳色」だそうです。
 
   彼の糸は、どんぐり工房で、来月27日から始まる「山里からのおくりもの~草木染め三人展」で、展示販売いたします。三人展は、野々山さん、信州在住の井上笑穫さん、私の3人の染め作品を展示いたします。
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映画「自立への道」上映会のご案内

2024-03-18 13:18:12 | 映画とドラマと本と絵画

   不登校の子供たちが、現在全国で29万人もいる、とつい最近聞きました。わたしの周りにも不登校のお子さんを持つお母さんがたくさんいます。いじめにあった、勉強についていけなくなった、教師の言うことが理不尽、なんとなくいやになった、などなど理由はいろいろあるようです。

   学校が好きとは全く思っていなかったけれど、不登校なんて考えられない時代に育った私には、選択できる(?)今の子たちがうらやましいと思うし、元気に不登校している子供を何人も知っているのですが、お子さんやご家族によっては、「行かない」ことで将来に対する不安や周囲への引け目を感じている方も少なくないと思います。

   そんな方たちに、「学校へ行かなくても、人一倍元気で意欲的で前向きに生きている人たちがいるのだよ」ということをおしえてくれる映画があります。それが、「自立への道」。

   映画は、今は大人になっている8人の人たちと2人のご兄弟のお母さんへのインタビューを中心に、彼らの暮らしぶりを交えて構成されています。監督の種蒔夫さんは、元美術教師。内申書の不正を告発して辞職したのち、渡欧して現代美術の活動をつづけ、帰国後「自然と農の啓蒙活動」を開始し、「種蒔きの旅」に。その後、「元不登校児ビデオインタビューの旅」を経て、この映画が完成しました。

   私は昨年春、稲武のフェアトレードカフェで、この映画の上映会に出席。監督は、映画のDVDと機材持参で全国を行脚していて、そのおりもカフェでご一緒に映画見を見て、彼のお話をお聞きしました。上映会後は質疑応答の後、不登校のお子さんをお持ちのおかあさんたちを交えての座談会も開かれました。

   映画を見たあちこちの子供たちが、監督の車に思い思いの絵を描きました。

   この映画を、再来週3月31日、豊田市の産業文化センターで上映します。主催は、産業文化センターの隣の場所で、子供食堂「山二食堂」と「蔵カフェ・ケセラセラ」を営む矢野泉さん。彼女は、子供食堂に集まる親御さんたちから、不登校のお子さんたちの話を聞く機会が多いのだそうですが、お子さんの気持ちに寄り添おうと努力するお母さんに比べて、お父さんやお祖父さん、お祖母さん、近所の人達の無理解が目立つことが多いといいます。今回の上映会には、そうした、子供たちを取り巻く大人たちにもぜひ見てもらいたくて、大きなホールでの上映を企画しました。

   上映会の詳細は以下の通りです。

*日時:3月31日(日)13時30分開演

*場所:豊田産業文化センター多目的ホール

*入場料:大人1500円

     中学生以下無料

*定員 100名

*当日のスケジュール

 13時:開演

 13時30分:上映開始(90分)

        新作紹介(10分)

  休憩

 15時30分:種蒔夫さんとトークの会

 16時30分:終了

⋆予約方法

  ①QRコード

  ②jiritsu331@gmail.com 

       ③09011080598(矢野)

上記いずれかの方法で、お申し込みください。

******

    さて、ついでに、元気に「不登校している(不登校していた)」私の知り合いのお子さんたちのうちの一人、豊田市旭地区在住の逸見ルチカちゃんのことを紹介します。

  

   こちらの絵は、昨日豊田市美術館での個展「ナルシシズムの星」を終えた、ルチカちゃんの作品です。彼女は8歳の頃初の個展を開き、今は15歳。この春中学校を卒業しました。といっても、小学6年生の1年間と中学校の3年間は全くの不登校児童生徒として過ごしました。

   最初から2番目の個展には、学校生活の苦しさを表した作品がいくつも見られました。小学校の高学年の夏、お母さんから、彼女が夏休みの宿題を全部燃やした、ということを聞きました。大胆さに驚く半面、いかに学校という存在が彼女を抑圧しているかを知り、その抑圧を跳ね返す彼女の力に喝采を送りました。

   それから彼女と会う機会はなく、先日の個展でしばらくぶりに再会。以前の少しゆううつそうな表情は消え、スッキリした美少女に変身していました。彼女は、学校に行かなくなってから自主的にホームワークをはじめ、学校から与えられる教科書や問題集のみならず、ネットで見つけた学習サイトで、大学の教員クラスの人たちから教えてもらって問題を解く楽しみを覚えたそうです。4年前には考えられないほどの勉強好きになっていました。4月からは、通信制の高校に進学。「とっても楽しみ」と語っています。

  

   

   

 

 

 

 

 

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あした、新城市鳳来町「センス・オブ・ワンダー木蓮祭 ザ・ファイナル」に出店します。

2024-03-16 21:21:29 | アンティマキの焼き菓子とパン

  暖かすぎたり寒すぎたり、数年前までの、とにかく寒い稲武の冬とはだいぶ異なる、今年の冬でした。梅は数日前に突然開花。そろそろ水仙も咲きそうです。

  さてあしたは、今年初のイベント出店。鳳来町まで出かけます。会場は、保養整体室えんじゅの中庭。マルシェは10時半から15時半まで。かぁやん商店やパレタコ食堂など、前から気になっていた食べ物屋さんも一緒に出店します。

  お持ちするのは、穀物クッキー4種、ざくざくクッキー、玄米おかき(固め)、レモン果汁入りのブロッククッキー(おいしいけれど固くなってしまったので、特価にします)、甘夏シロップ漬け入りのスコーン、ローズマリー入りのフォカッチャ、ライ麦パン。

  ほかに、ミモザのスワッグ、草木染めした絹の端切れ、ガラ紡糸の手編みタワシももっていきます。

  木灰の上澄み液で固めた、キヨさんのこんにゃくも販売します。

  ガラスモザイクのアクセサリーや陶器のブローチなどを作るワークショップ、旭の森助産院の西田久代さんを招いての性のお話会(13時45分~)、コンサートもあります。15時半からは、特別の出し物が待っています。

  場所は、山吉田の信号を南に入り、大室神社のすぐそば。車は神社の外周に止めてください。駐車料金1台につき500円入用です。

 

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漫画「人生はあはれなり・・紫式部日記」

2024-03-08 23:38:42 | 映画とドラマと本と絵画

  大河ドラマ「光る君へ」が始まったので、だいぶ前に読んだ学習漫画を紹介。

  「新編 人生はあはれなり・・紫式部日記」表紙には、「社交的じゃない・・ 人から嫌われたくない・・ 今すぐ出家したい・・ 『源氏物語』の著者が綴る 絶望だらけの平安ライフをコミカライズ!!!!!」とあり、著者は連名で、小迎裕美子と紫式部(!)。監修は赤間栄都子。

  「源氏物語」の作者が紫式部(本名は不詳)の作品だと後世に知られるのは、「紫式部日記」があるから。この日記は、中宮彰子の女房として彰子の出産を記録した部分が主なのですが、私的な部分のほうがネガティブで有名に。

  ずぬけて賢かった紫式部は、大河ドラマの中でも何度も父親から「お前が男だったら・・」と言われるシーンがありますが、その賢さが出仕してからは仇になり、「日本紀の局」と陰口をたたかれる羽目に。

「バカのフリをしていれば嫌われない!! この世界での正解はコレか!! すっとぼける!! きき流す!! 鈍感力!! わたしは女優!! おっとりしたバカと格付けされたのは解せないけれど・・」

「歌を詠んだりせず 知識や能力は隠していかねば!!」

「物語をひけらかしたらアウトだわ」

「バカこそ 私の本性と 努力しなければ」

  全然同期ではなくて、数年前に宮中から退出している清少納言のことをコテンパンにやっつけたり、和泉式部のことも歌は見事だけれど知識や風格はない、と批判したり、なかなか辛辣。

  日記はさほど長くはなく、現代語訳付きで、細かいことはすっ飛ばして読むつもりならたいした苦労はいらないと思いますが、無理したくない人にはお勧めの学習漫画です。こういう学習漫画は、中高校生にぜひともガンガン読んでほしい。

  

  

 

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