アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

岩の上のヒノキ

2012-09-30 17:49:17 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
 稲武の紅葉の名所・大井平公園の風の吊り橋を渡ると、こんな光景に出くわします。

  大きな岩にへばりつくようにして育ったヒノキです。根っこが岩を抱きかかえているみたい。樹齢40年以上はありそう。

  この木の向こう側にも何本か同じように岩の上で育っているヒノキが見つかりました。半ば枯れかけた木もあって、苦労しているようです。

  こういう木を見ると、子供のころNHKで放映していたドラマ「次郎物語」の主題歌を思い出します。ラストの歌詞がが、「松の根は岩を砕いて生きて行く」でした。でも、このヒノキの根元の岩、砕かれた跡がみえません。根っこはどうやってのびているのか、不思議です。たぶん、こちらから見えないだけなので、あちこち岩は割れていると思いますが。

  風の吊り橋を渡って稲武の街方面に向かうと、すぐ左手の山側で見られます。
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マコモダケ

2012-09-29 13:51:12 | たべもの
    先日中津川のしずく地藍工房のワークショップの折、戸塚さんからマコモダケをいただきました。ちょっと見、トウモロコシみたいな野菜です。     

    あのあたりでは、わりに広く作られているらしく、一緒に参加した方が、「キンピラがおいしいよ。てんぷらもいい」と教えてくれました。

    「タケ」というからには竹の種類だろうと思います。切り口はタケノコみたいだし、節があります。でも、か本科植物と同じような葉がすっと伸びていて、むくと結構しっかりしています。簡単なかごなら編めるのだそう。1,2枚はぐと弾力のある実に至ります。

    細長い白い実を薄く切ってキンピラにしてみました。じっくり焼いたので、少々焦げました。醤油だけで味付けして出来上がり。

    食感は、タケノコの柔らかいのみたいです。なかなかおいしい。てんぷらなら、きっとタケノコ味のサツマイモのような食感になったと思います。

    おすそ分けした友人の家の4歳の子供は、このマコモダケを見るなり、「わあ!大きなカマキリだ。こわい!」と嫌がったそうです。なるほど、そう思ってみると、巨大カマキリかバッタに見えなくもありません。

    昔からある野菜かどうか知りませんが、このマコモダケ、なかなかいい野菜です。
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庭に来た秋

2012-09-28 18:47:03 | アンティマキの場所に生きる動植物
   日中の日差しは強いのですが、朝夕は肌寒いほど。タオルケットと夏掛け布団のうえに、夕べは毛布を掛けて寝ました。いよいよ今年も、稲武の秋がやってきました。

   草だらけの庭を歩いていたら、ハチヤ柿の木の下に、もう赤く色づいた実が落ちていました。何者かがかじった跡がすでにありますが、たぶん渋くて食べるのをあきらめたのでしょう。木を見上げたのですが、ほかに色づいた実はひとつも見つかりませんでした。

   桜タデです。ピンクの小花がかわいい。一つ一つの花は名前の通り桜みたい。ずっと前に植えたもので、今はわずかに残っているだけ。もともと雑草だと聞いています。花の季節になると美しいと思うのですが、他の季節のときはただのタデにみえるので、根からさし上げた人たちはたいてい「草と一緒に刈ってしまった」といいます。草刈りをほとんどしない庭だから、かろうじて生き延びています。

    ミズヒキ草。どこにでもあるものだと思うけれど、稲武だと赤さが際立っているらしく、暖かい土地の人が来たとき、たくさん切って帰りました。

    キンミズヒキです。花はかわいいのですが、やたらに増えて困る草です。ミズヒキ草とは葉がぜんぜん違うので、種類もたぶん別だと思います。

    ほったらかしのブルーベリーの葉も、紅葉をはじめました。稲武のあちこちのブルーベリー園の紅葉も、たぶん始まっているのでしょう。

    コンペイトウ、と昔呼んでいた雑草です。ピンクがかっていて、よく見るとほんとうにコンペイトウの形をしていて、とてもかわいい。雑草には、こういう「よく見るとかわいい」ものが多いと思います。

    たぶん、ソバの花。ずっと前に一度だけこの場所辺りにソバを蒔いたことがあり、その後、毎年この周辺にだけ群落ができます。この間見た赤ソバに比べたら地味。でも花の少ない私の庭では、貴重な存在です。

    暑かった夏が嘘に思えるような日々がこれから始まります。厳しい冬が訪れる前に、少しでも庭仕事をしておきたいと、焦り気味のこのごろです。    



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藍のすくも作りワークショップ

2012-09-28 18:02:48 | 草木染め
この間の日曜日、23日に、岐阜県中津川市にあるしずく地藍工房で行われたワークショップに参加しました。このWSは、藍の種を蒔くところからはじめ、植え付け、刈り取り、すくも作り、藍建てと、ひととおりの藍染めの工程を学べます。私は6月の定植以来、2回目の参加です。

   左が乾燥させた藍の葉、右が発酵済みの藍の葉、すくもです。このすくも作り、というか仕込みがこの日のプログラムです。すくもは、草冠に「染」と書きます。もともとの中国の漢字にはなくて、日本で作られた国字。藍の「草」を発酵させて「染料」にしたものだからこういう漢字ができたそうです。

   発酵させるには温度管理が大事。90ℓの容器を毛布などで包んでおきます。

   中にはもみがらを敷いて、その上に筵を。もみがらは保温効果があるため、筵は菌を育てるのにふさわしいため敷くのだそう。納豆と一緒です。作業しているのは工房を主宰している戸塚みきさん。

   このなかに、乾燥させた藍に水を加えたものを入れます。

   夏の炎天下でしっかり乾かした葉に水を混ぜる作業。ともすればだまになるので、ほぐしてやります。粉に油を混ぜた時と同じ。磨り混ぜながら全体をかき回します。結構時間のかかる作業です

   6キロの乾燥葉に1.3倍の水を加えてなじませたものを、容器に入れます。

   上には布をかぶせ、きちんと縛ります。しばるのは縄。縄とかもみがらとか筵とか、イネという植物から採れたり作ったりしたものが、すくも作りではもっとも重宝するようです。

   しっかりした蓋は閉めません。空気を入れないと発酵が促されないからです。こののち、一日1回、空気を入れるように混ぜます。ようすを見ては水を足してやる仕事がほぼ半月ほど続きます。

   発酵が始まると、藍は40度以上の熱を持つようになります。この高い温度をできるだけ長い間、保つようにする必要があります。高いときは温度が70度にまで上がるそうで、その仕事はかなり過酷。以前、昔のすくも作りの作業をしている人たちの写真を見たことがありますが、男の人達がふんどし一丁で藍の山を切り返している姿が写っていました。戸塚さんも半そで半ズボンで、100キロ以上の藍を切り返す仕事しているそうです。

   できあがったすくもに、灰や日本酒などを混ぜて藍建てした液。青色がきらきらひかっています。来月のWSでは、この藍建て作業を習います。

    







  
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棚田の赤ソバ

2012-09-25 21:45:44 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
  ずいぶん前から、毎年今の季節になると、国道153号線沿いのどんぐりの里付近の棚田で、赤ソバが咲き誇ります。

  車窓からはいつも見て、きれいだな、とはおもっていたのですが、近くまで行ったことがありません。きょう、初めて思い立って、すぐそばにある店の駐車場に車を止めて、歩いていってみました。

  かなり上の棚田までずっと赤ソバが植えられ、きれいに咲いています。

  私が撮った写真だとだいぶピンクがかっていますが、ほんとはもっと赤くて美しい。この棚田自体が、山に囲まれていて昔ながらののどかな風景です。そこに咲く赤い花、なかなか風情があります。

  この赤ソバ畑のとなりの棚田には、ラベンダーが何段にもわたり植えられています。まだ移植したばかりのようですが、そのうち、どんぐりの里周辺に続く、美しい紫色の花園になることでしょう。
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梨のジャム

2012-09-24 16:40:02 | 手作りのたべもの
   西尾市の梨栽培農家に嫁ぎ、四半世紀を梨作りにかけてきた友人から、今年は幸水と豊水が届きました。幸水が届いたのはお盆前のこと。

   彼女からのメイルには、「完熟を送ります。出荷はできないけれど、おいしい。でも、今年は収穫時期が早く来てしまいました。お盆前の収穫なんて初めて」という内容が書かれていました。

   たくさんあったので、ジャムにしてみよう、去年作っておいしかったにスープにしてみよう(コチラ→)といろいろ思っていたのに、ほとんど人におすそ分けもせず、おなかの中に入れてしまいました。もらったころは暑い日が続いていたので、お水代わりに、一日に何個も食べました。送ってくれた友人から「おなかを壊さないように」と注意されたのですが、果物の中で一番好きな梨、やめられなかった。

   幸水があっというまになくなってさびしく思っていた頃、今度は豊水が届きました。今度は、「なかなか大きくならず、小さいまま熟してしまいました」との添え書きが。

   こちらは、昨年初めて食べて感動したもの(コチラ→)。水気たっぷりですが、水っぽくはなくて甘さも十分いきわたっています。

   生でもたくさん食べましたが、今度はがまんして残し、ジャムにしました。はじめての和梨ジャムです。

   だいぶ甘いので、粗糖は梨の20%におさえました。そして、いつもは入れないレモン汁をたっぷり。強火で煮たので、形は残ったまま。ちょうどよい味ととろみになったときに、瓶を消毒して詰め、殺菌のため蒸す、という作業ができなかったので何度も煮返すうち、飴のような色に変ってしまいました。味も、なんとなく飴っぽい。甘さがかなり強くなりました。

   でも、おいしい。ちかぢか出来上がったジャムを持って、友人の農園を見学に行くつもりです。

   



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奥三河Three trees+の贈り物

2012-09-24 15:56:42 | 奥三河three trees+
   奥三河Three trees+の商品のうち、こころざし工房の石鹸とMiki-Co-Laboのコンフィチュールを、誕生祝いのおかえしに使いたい、と友人が頼んでくれました。日持ちするものがいいということで、石鹸とコンフィチュールのみになりました。それでできたのがこのセットです。

   塩石鹸やラベンダー石鹸など人気の手作り石鹸5種類と、三木さんの農園で収穫した果実で作ったコンフィチュール4個。2種類のブルーベリーとカシス、ルバーブです。国内産の粗糖を使い甘さを押さえて、新鮮な果物の味をぎゅっと閉じ込めたジャムです。

   稲武近辺で採取した野草で作った小さな花束を添えました。からだにもこころにもやさしいプレゼントの品ができました。

   ついでに、アンティマキの焼き菓子と草木染めも加えて写真を撮ってみました。奥三河three trees+では、いろんな組み合わせの贈り物に応じます。ご相談下さい。問い合わせはこちらから、   
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稲武でヨガ教室

2012-09-22 14:29:44 | 稲武のモノ・コト・ヒト・バ
   3回目の、交流館自主講座のひとつのヨガ教室に行ってきました。いま、体がとても軽い。昨日は一日、左の肩甲骨辺りが筋違えしたかしていたかったのに、すっといたみがなくなりました。

   講師は、隣町・岐阜県恵那市岩村地区の横光亜由美さん。立っている姿も坐っている姿も美しい。おまけに、マントラを唱えるときの声がとてもきれいで、心地よく響きます。呼吸法を大事にする、ヨガの先生ならではだな、と思わせられます。教室の終わった後、しばらくたっても、彼女の唱えるマントラの一節が彼女の声と共に思い出されて、つい口ずさんでいることがあります。

   ヨガは、30年近く前、京都に住んでいたとき、日本のヨガの草分け的存在といえるインド哲学者・佐保田鶴治氏の教室が近所で開かれていて、何度か参加したことがあります。

   上級者も初心者も一緒の教室だったので、私の周囲には、難しいヨガのポーズを平気で取る人がけっこういて、感心して眺めるばかりでした。だからすぐに教室へは行かなくなり、代わりに本でいいかげんな独学を。当時買った本に載っていた、ヨガの簡易体操というものだけは、今に至るまで毎朝つづけています。

   でも、動きやすい動きしかしていないので、結局我流に。間違った姿勢をそのままに、無理して伸ばすようなこともしていました。昔ほんの少しかじったヨガにくらべたら、素人でも割に楽にできるポーズと、大事な呼吸法をしっかり教えてもらっているので、今度はつづけられそうです。ともあれ、こんな田舎でヨガ教室がある、なんてうれしい。詳しくは以下のとおりです。まだまだ空きがあります。

   交流館自主講座ヨガ
   日時:ほぼ毎月第3または第4土曜日 午前9時半~10時半
   場所:豊田市稲武交流館 多目的室
   参加費:一回1000円(参加した日のみ)
   申し込み・問い合わせ:稲武交流館 ℡0565-83-1007(三木)
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ナゴヤビーガングルメ祭りに出店します!

2012-09-22 09:13:23 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
   昨年始まったナゴヤビーガングルメ祭り。鶴舞公園で盛大に行われ、とてもにぎやかでした。私は、奥三河Three trees+のメンバーと一緒に出店したのですが、たくさん用意したスコーンもパンも、昼過ぎには売り切れました。

   2回目の今年は、昨年以上の種類と量を持っていくつもりです。もちろん、できるだけ、ですが。発売したばかりのカボチャケーキも登場です。手作り石鹸・こころざし工房のゆきえさん、コンフィチュールのMiki-Co-Laboのかずこさんも一緒。草木染めと共に、京都にすむ友人・しゅうこさんの織物も出店できるかも。

   昨年は、たくさん作れないからと思って出品しなかったエントリー商品、今年はおからのガトーショコラを出すことにしました。とはいえ、ほしい方すべてにいきわたるほど作れるかどうか自信はないのですが。

   詳細は下記の通りです。

   日時;10月14日(日)10時から17時
   場所:名古屋市鶴舞公園奏楽堂周辺
   くわしくは、こちらをごらんください。
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あちこちミョウガだらけ

2012-09-21 23:03:05 | アンティマキの場所に生きる動植物
   街で買うとけっこう高いのですが、どんぐり横丁では一袋たっぷり入って150円くらいで売っているミョウガ。ほったらかしでも、ほんとによく増えるのです。

   でも、草だらけの私宅では、ちょうど採りごろのミョウガになかなか出会えません。今年も、採りどきをずらしてしまいました。

   白い花が咲いてからしか見つけられないので、ともすれば中身がなくなったみたいなミョウガになっています。でも、花は咲いてはいますが、実はまだ固いままで、なんとか今年は収穫できました。

   うちのミョウガは、人に上げると、香りが高いといって喜ばれます。畑で大事に育てたわけではなく、草地の中でどんどん勝手に増えていった、野生に近いミョウガなので、香りが強いのでしょう。このミョウガで、先日、漫画「おせん」で見たミョウガご飯を作ってみることにします。おいしくできたら紹介します。
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