ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

糸魚川市~美術館と博物館~

2024-05-01 | ミュージアム

今回の旅の目的の一つは「野村藤吾」の建築である「谷村美術館」を訪れることでした。「野村藤吾」は原村の「八ヶ岳美術館」も建築していて、そのことについて「藤森照信」先生の講演会があるので見ておきたかったのです。「谷村美術館」は糸魚川市にあって、1983年の建築で「澤田政廣」の彫刻作品が展示されています。

     

 

この独特な建物は砂漠の遺跡をイメージしているのだそうです。「野村藤吾」の紹介と建物の模型が展示されていました。

     

     

     

     

 

ここに植えられているモミジの木の若芽が色とりどりで美しかったです。

     

  

 

巡らされている回廊は足元がカーブしていて独特な作りになっていました。ボランティア(?)で説明して下さった方によると、壁に手をついてしまうことなく、少し離れたところを歩く様に設計されているのだそうです。

     

     

 

屋内は撮影禁止でしたので、絵葉書から…光を素敵に取り入れていて作品も見ごたえありました。特に照明を落として自然光の中で見ることのできる空間が良かったです。

  

      

 

続きの場所に「玉翠園」があって、素晴らしい日本庭園を見ることが出来ました。

     

     

 

「糸魚川市」はちょうど「フォッサマグナ」の場所に当たります。「フォッサマグナ」とこの地の名産「ヒスイ」を展示している博物館「フォッサマグナミュージアム」を訪れました。地震や火山噴火によって日本列島が形成された様子や、フォッサマグナを発見したナウマン博士のこと、様々な石や化石の展示やここで見つかったたくさんのヒスイの展示など、興味深く見学しました。

     

     

     

 

ここは「ブラタモリ」でタモリさんも訪れたようです。ヒスイのきれいな石をたくさん見ることが出来ましたが写真撮影が出来ず、室外の展示品と案内板のみの写真です。

     

     

  

     

     

 

「ブラタモリ」でタモリさんが歩いたのはこの場所だそうです。ここで取り上げられている加賀街道と松本街道(塩の道)が交わる場所も見てきました(次回記事で…)

     

 

ここでいただいた「黒曜石がつなぐ旅 黄金KAIDOへのヒストリー」というパンフレットがとっても興味深かったです。そこに書かれていた『中央日本4県「バイ・山の州(くに)」』は初めて知ったことでした。この4県をつなぐ「黒曜石」と「金」はこのフォッサマグナの地域でもあります。そしてこの地域には新潟県で「ヒスイ」、長野県で「黒曜石」、山梨県で「水晶」が日本有数の産地となっています。

  

     

     

     

 

「金」については「佐渡金山」と「土肥金山」は知っていましたが、地元でありながら失念していた茅野市の「金鶏金山」と山梨県の「湯之奥金山」はともに武田信玄が開発した金山だそうです。

      

 

美しい「ヒスイ」や糸魚川の海岸で見つけられる様々な石のパンフレットも興味深く見ました。糸魚川方面の日本海には海水浴に何度も来ているのですが、ヒスイなどの素敵な石に巡り合ったことが無かったです…

     

     

 

ここからの山の眺めと花盛りだった「ヤエザクラ」です。

     

     

     

 

糸魚川市では注目の施設、「谷村美術館」と「フォッサマグナミュージアム」が見学できました。ここで一泊して日本海に沈む夕日も見ましたので次に続きます…

  

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7 コメント

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Unknown (おちゃ)
2024-05-04 06:57:33
あら、ヤツビ(八ヶ岳美術館)でこれと同じ企画が
ありました。内容的には同じかどうかわかりません
が建築探偵こと藤森先生が、村野藤吾を語る。
ヤツビの情報でそれがあることは知っていたので
すが、私はそれには行けず。

SNSで「行きたかったけど、行けなかったー」と
書いたらヤツビの人が、「ここを見てください」
と紹介してくださったのがこの動画でした。

https://www.youtube.com/watch?v=eak2LyYngkI

糸魚川って地学的には諏訪湖の親戚みたい(笑)
なものでってちょっと飛躍しすぎですが、
関係を感じますねえ。黒曜石もヒスイもこれまた
従姉妹みたいなものってこれもまた飛躍です
が、とにかくつながりを感じるのです。
糸魚川のヒスイ (ran1005)
2024-05-04 16:57:31
「ヒスイ」を展示している博物館・かなり以前ですが私も見学しています。
沢山の種類のヒスイが展示されていますネ。
地質によって色変わりしてヒスイが見られるのも興味深いですネ。
ガイドさんがヒスイ海岸なる場所に案内して下さり、
本物のヒスイかそうで無いかを鑑定して頂きながらヒスイ探しを体験しました。
私は残念ながらヒスイらしきは採取出来ませんでしたが
採集出来た多少ヒスイモドキ綺麗な石で印鑑を作り未だ手元にありますヨ。
おちゃさんへ (タッジーマッジー)
2024-05-04 23:24:44
こんばんは。
おっしゃる通り、「八ヶ岳美術館」の講演会です!
4/29の藤森照信先生が村野藤吾の建築を語る講演会、
行ってきました!
人気の藤森先生(あるいは村野先生)ですので、
いつも静かな美術館がすごい人!
立ち見(聞き)の人も多い講演会でした。

YouTubeの動画をありがとうございました。
消化しきれない部分もあったので
もう一度じっくりお話を聞きたいと思います。
藤森先生のお話にもこの谷村美術館が出てきて、
事前に見学していたのでわかり易かったです。

糸魚川から静岡まではいろいろ繋がっていて、
その中にある諏訪湖は親戚のようなものかもしれません(笑)
ヒスイと黒曜石と水晶はこの繫がりの中で生まれたもの…
やはり親戚かと思います!
その上、金も繋がっていたのですからすごいことですね。
それに糸魚川の奴奈川姫は大国主神と結婚して
その子が諏訪大社の建御名方神ですから、
これは正に親戚です!
ran1005さんへ (タッジーマッジー)
2024-05-04 23:25:55
こんばんは。
糸魚川でヒスイの博物館を見学されたのですね。
私はここを何度も通ったり海水浴に行ったりしましたが、
博物館を訪れたのは初めてでした。
たくさんのヒスイを見学してきましたが、
本当に色が様々で驚きました。
緑色のイメージしかなかったものですから…

ヒスイ探しのツアーに参加されたのですね。
ガイドさんの案内でヒスイ探しの体験は面白そうですね。
この海岸はヒスイが見つからなくてもきれいな石があって、
私も見つけたことがあります。
ヒスイはなかなか見つかりそうになく諦めました(笑)
 (take)
2024-05-05 19:01:02
日本海の波を拝見してからの 出遅れコメントです。

一見、石で作ったような美術館ですね~。
あぁ~ ほんとに砂漠の中にある遺跡を彷彿とさせますね。

壁に手をついてしまうことなく、少し離れたところを歩く様に設計されている、というのもオモシロい。
どこかの美術館では「壁に触らないでください」なんてありましたから それも含めて・・。

「糸魚川市」「ヒスイ」!
もう興味津々。

「純粋なヒスイの色は白」なのですか~。
「ブラタモリ」登場スポット、というのもわかりやすいですね。
この辺をブラブラされたんだ。

私は釈迦堂遺跡博物館企画のバス旅行で(いい企画でした。もうないなぁ)「ヒスイ海岸」でヒスイを拾ってきました。
拾ったのは私だけ「ビギナーズラック」といわれました。
(この話、何回もしますね。何回も言いたくなります)

「黒曜石がつなぐ旅 黄金KAIDOへのヒストリー」
どんどん引き込まれる私。
「黒曜石」「水晶」「ヒスイ」・・

そして「金」!
甲斐の金山から佐渡の金山へ・・
武田家が滅びても「大久保長安」は(今でのヘッドハンティング的に)徳川の佐渡金山奉行として活躍したと何かに書いてありました。

そして タッジーマッジーさん
「藤森照信先生の講演会」に行かれるのですね。
それも興味津々・・私も楽しみにしています!!
(きっとブログアップされることと)

藤森照信先生のこと。
私はタッジーマッジーさんのブログから初めて、「神長官守矢史料館」などを作られた「建築家」と知りました。
何十年か前に「路上観察学会」のメンバー、赤瀬川源平さん、南伸坊さんとTVに出られていた方、その時には東大の先生だったかな? 「気になる存在」・・でした。
‥今はあの「東京江戸博物館」の館長さんでもあるのですね~
失礼いたしました (take)
2024-05-05 19:03:17
昨夜、書きかけのコメントをそのまま送信してしまいました。
藤森先生の講演会、4/29に行ってらっしゃったのですね(コメントから)

やはり立ち見(聞き)までの人気の方、講演会なのですね~。
takeさんへ (タッジーマッジー)
2024-05-05 23:20:18
こんばんは。
この美術館の姿は独特…
確かに砂漠の中の遺跡のイメージですね。

この回廊の壁…足元のカーブが気になっていたら、
教えてくれました!ボランティアガイドさんが…
なるほどと、納得して眺めてきました。
カーブした影も素敵で、
優しい心配りと美しさの追求と、
共にさすがの設計と思った次第です。

糸魚川と言えばヒスイですね。
タモリさんも興味津々に歩いたことでしょう。
このミュージアムにも街角にも何か所か立ち寄り場所に看板が…
「ブラタモリ」の知名度はスゴイと感じたことでした…

釈迦堂遺跡博物館でのバス旅行とはいい企画ですね。
その企画でヒスイ海岸のヒスイを拾いわれた!
これはまたすごいことですね。
私はツアーでは無かったのですが、この海岸で探したものの
早々に無理と諦めました(笑)

このパンフレットでヒスイと黒曜石と水晶が繋がり、
金山までも繋がっていたと知って興味深かったです。
武田家の金山開発は茅野市までも!
ここもまた訪ねてみたい場所になりました…

藤森照信先生の講演会は以前からチェックしていて
行ってきました!(追伸もありがとうございました)
建築史が専門の先生…路上観察会でも活躍でしたが、
守矢史料館の建設以降、建築にも関わられていますね。
茅野市出身なので講演会や建物のガイドツアーなどでお会いしたことがあります。
人気の先生ですが気さくな先生で、いつも写真撮影に応じて下さいます。
今回の講演はすごい人数集って驚きでした…

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