いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

たくあん漬けの加工実習とダイコンの食べ方紹介

2010-12-13 20:32:36 | 参加行事のご紹介

外国では・・・「隣の芝生が青く見える!」と言いますが、

日本なら・・・「隣のたくあんが美味しく感じる!」というのでしょうか?

一昔前なら、お姑さんのたくあん漬けのやり方をみて、

嫁さんが何とか見よう見まねで覚えたり

ご近所どおし、ピーチクパーチク、お茶のみをしながら

「わだしは、これもいれで漬けるっちゃ」とか

「こうやって干すとらくだっちゃ」とか・・・

いろいろと情報交換をして

我が家のたくあんを、少しでも美味しく漬けようと

情報収拾しながら努力に努力を重ねたわけですが・・・

 

最近は、なかなかご自分でたくあんを作ろうとする方も少なくなってきました。

 

かくゆう私も、殆ど、即席漬けを作ることが多くなってきており

今年は5年ぶりにたくあん漬けを作ったわけですが・・・

やはり、気になるのは、長年作っている農家の方々のたくあん漬けの方法。

「本では、確かにこう書いているけど、実際に参考にするべきは、

長年の勘と経験で作り続けている農家の方々のノウハウ」というのが

私の信条でありまして・・・

 

先日のこと、嬉しいことに

念願の「たくあん漬けの加工実習と大根の食べ方紹介」のお勉強をしに

 

 

「地産地消推進消費者サポーターと農村女性との交流会」

に参加いたしました。

開会宣言は、仙台市農業園芸振興協会の 庄子みつ子様。

彼女は野菜ソムリエの方でもあります。

 

早速、調理室に移って、たくあん漬けの実習に。

用意するのは、米ぬか・さとう・ざらめ・塩、柿の皮(渋柿)・唐辛子

たくあん漬けの素・唐辛子など。

ダイコンは「つ」の字に曲がるまで干したダイコン

12月ごろですと・・・大体1週間で干し上がりとなります。

これは我が家で干したダイコンの映像。

魚さんたちの、竜宮城のように、自然と弓なりになっております。

ぬか漬けの材料の分量は、覚えるのは簡単。

塩、砂糖、ざらめ、米ぬか・・・干した大根の4%

他にダイコン葉、干した柿の皮、たくあん漬けの素・唐辛子は適宜

一応目安に。。。

干す時期に寄って、分量は変わっていきますが

大体仙台あたりですと、12月に漬け込む方が多いと思いますので

上記の分量でよいかと思います。

うまく干すこつは・・・塩を別けて入れること。

私は、今まで米ぬかと、ざらめと塩を一緒に混ぜて漬け込んでおりましたが

最後にどうしても米ぬかが残ってしまうんですね。、

そうすると、一緒に混ぜ込んだ塩も最後に多めになってしまって、上の大根が

しょっぱくなってしまうとの事です。

これは・・・実際にたくあん漬けを毎年続けているお母さんたちの

生活の知恵。

ついつい、本を見ては素直に記述通りに漬けておりましたが

これが今回参加して得られた貴重な「気づき」かな。。。

 

 

 

干した柿の皮と、大根の葉っぱでふたをしますが

干した柿の皮のない方は砂糖少し多めにしてもいいかもしれませんね。

昔は甘味料がなかったので、こうして捨てる運命の柿の皮などの

天然の甘みを、しっかりと活かしていたんです。

 

 

たくあん漬けの講習会の後は、大根を使ったお料理教室

お二人で協力してやっているのは、大根おろし。

「わらわら」という大根を粗くおろすおろし器で、大根と格闘中です。

粗くおろしたら、鍋に掛けて煮て

イカを入れて、めんつゆで味を調えるだけ。

 

 

作った大根料理の数々

すてがちだけど、本当はカロテン・ビタミンCやカルシウムが

沢山含まれるダイコン葉を使った「菜めし」

「イカのわらわら煮」

捨ててしがいがちな「大根の皮のきんぴら」

「大根のぴり辛煮」

そして、体がとっても温まる「豚汁」

 

 

お母さんたちがぱりぱり漬けや、赤大根のくるみ和えや

きんぴらを作ってきてくれました。

左の輪切りは黒大根「くろまる」の漬け物。

真ん中の華麗な花は・・・「春菊の花」

日本は春菊の葉っぱを食べますが、欧米では春菊はガーデニング用として

愛でる花として育成するのが普通なんですね。

 

食事後、みんなで自己紹介を致しましたが、ここでも一つの「気づき」がありました。

お母さんたちはきっちりと時間内でご挨拶をなさってましたが・・・

この会にご参加したお父さん方

殆どの方がご自分でも野菜を栽培して、自給自足の生活を送っている方ばかり

だったのですが、、、

話し始めたら、止まらない止まらない!!

線路は続くよ~~どこまでも~~~と延々とお話しが続くのでした。。。

 

最後には、楽しい寸劇「ラディッシュガール」による

「大根の魅力ぅ」

左が世界一長いと言われている名古屋の守口デエコンだにゃ~~

右が世界一大きいと言われている桜島ダイコンでごわす!!

 

わらわらと大忙しの「青首大根様」の登場

青首大根さんは、煮ても焼いても生でも漬け物でもなんでもOKですから

そりゃあこの時期大忙しでしょう。。。

 

 

加藤大根博士がおもむろにポケットから取りい出したるは

かわいい~~

とっても可愛い「二股の色白大根様」

 

 

 

『昔々、大黒様が餅を食べ過ぎて、胸焼けがするは、お腹がくるしくなりわで

近くの娘さんに大根を所望したそうな。

娘さん、大根の本数をお姑さんにしっかりとチェックされているため

困ってしまい・・・二股の大根の1本を大黒様に差し上げたそうな。

お陰で胸焼けがとれた大黒様、娘さんにお礼に小槌を差し上げたそうな。。。

娘さんは大根の本数も減らすこともなく

小槌のお陰で福をたらふく、頂いたそうな。。。』

 

 

 

笑いがいっぱいの大根寸劇を演じてくれた「否・否・大根役者さんたち」

笑いがいっぱいで、腹の底から楽しめました。

ありがとう、ラディッシュガールさんたち。

 

 

 

丹誠込めて作ったほうれん草や春菊、赤大根に黒大根、ズイキに、

たくわん漬けと・・・皆さんが作って下さった英字新聞のエコバックの中に、

いっぱい新鮮野菜を詰め込んだおみやげまで頂き

 

 

帰途へと向かいましたが 

 

お腹もいっぱいになったけど・・・・

笑いがいっぱいで、とっても楽しかったです 

 

今度は是非とも、デビューして下さいな。。。

ラディッシュガールさんたち!!

 

芸能プロダクションの皆様、ラディッシュガール

要チェックですよ~~

 


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8 コメント

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懐かしの・・・ (かおりん)
2010-12-15 21:33:30
トップ画像のだいこんと干し柿、なんだか
懐かしです~
実家では数年前まで、毎年、冬になると
たくさんの大根と柿が整然と干されていて、
それが当たり前の光景だったんですけどね・・・

たくあんも、やはり干した柿の皮と、大根の葉っぱでふたをして作っていたようです。
おばあちゃんに、もっと長生きしていろいろ教えてほしかったです。
それにしても、ラディッシュガール、超気になるんですけど~~~~~
ラディッシュガールの皆さんや野菜ソムリエの庄子さん、そしていしころとまとさん、日本の伝統食を是非これからもご紹介下さい!!


かおりんへ (いしころとまと)
2010-12-16 07:50:46
芸能プロダクションに所属して
色々と活躍のかおりん!!
ラディッシュガールさん、あらたに
AKW5=アグリカルチャーウーマン5
で、芸達者な農業の★として
芸能界デビューは如何でしょうか?
どうぞ、よろしんこ!!

ところで、
おばあちゃん、かおりんの心に色々な思い出を残してくれたようで、とっても素敵な
おばあさんだったようですね。
それがかおりんの野菜ソムリエの原点になっていると思います。
ダイコンの葉っぱと柿の皮。
柿を干すのは約1ヶ月。
かびないように、うちに入れたり出したりで
それもたいへんな作業のようですよ。

Unknown (kazutyan)
2010-12-16 09:13:35
今は塩分摂りすぎになるなんて沢庵食べない人も多いようですが、沢庵は日本の食の原点とも言えますよね、心を篭めて漬けた味と、雑につけた結果は違います、それだけに各家庭にその家の味を持った沢庵を漬ける工夫があったものです。
Unknown (チョロピコ)
2010-12-16 14:57:06
お久しぶりです。ばぁばは川崎でした。昨夕帰宅したばかりで早速お邪魔致しました。最初の画像は壮観!!バンブーの干し棚は骨董品ね!それにしてもバイタリティあふれるいしころチャンの健全なる心は健全なる食生活から生まれてきているのでしょうね。納得、納得です。。。
たくあん (しずママ)
2010-12-16 19:16:53
今はやってませんが、小さい時母が漬けてて、私は大の漬物好き

たくあんは古漬とか大好きでした


あっ、油炒めもおいしかった記憶が


本当にいしころさん勉強熱心

kazutyanへ (いしころとまと)
2010-12-16 19:58:05
そうそう、たくあん漬けと梅干しは
日本人の文化の原点ですよね!
塩や味噌、醤油は血行をよくしてくれるそう。
日本の伝統食である漬け物文化
大切にしていきたいですよね。
チョロピコさんへ (いしころとまと)
2010-12-16 20:01:58
チョロピコさん、川崎に行って
目尻が下がりっぱなしだったのでは?
お孫さんあまり可愛すぎて・・・
目に入れちゃいませんでしたか?
帰宅早々、来てくださり有り難うございます。
チョロピコさんも、なかなかお忙しそうですが、とっても楽しそうですね
ばあばなんて、おっしゃいますが・・・
私とそんなに年は変わらないと思いますよ。
私のお友達でも、もう既にお孫さんがいらっしゃる方が、いっぱい。
私も早く、ベビーの可愛い指に
リングをはめてあげたいな。。。
しずママへ (いしころとまと)
2010-12-16 20:06:57
しずママも漬け物ずきなんですか?
お茶と漬け物、
おいしいですよねぇ。
昔は漬け物は家で作るものだったんですが
今は買う物なんですって。。。
今回は漬け物を漬ける勉強もあったけど
それよりも昨年お会いした
農家の方々とお話しするのが
楽しみで行きました。
いつも勉強と言うよりも・・・
人との人とのふれあいが
嬉しいですよね。
それにしても、しずママ
それ以上綺麗になって!
ど・う・す・る

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