いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

緑のカーテンづくりー実行編

2011-07-04 20:21:31 | 東日本大震災関係

そして7月2日土曜日・・・

あまり暑くもなく、雨も降らずの天気に恵まれて

岩沼の仮設住宅までゴーヤのカーテンづくりへと向かいました。

 

 

 

車から真っ先に降ろされたのは、

今回の企画にご賛同いただいた方からの暖かい応援メッセージ。

遠いところは、九州別府温泉からの愛のメッセージ

「花と緑を愛する有志一同」さんからの愛のメッセージ

そして宮城の丸森からは元気もりもりの応援メッセージ

しんこさん、ひすじみさんありがと~~

そしてこちらは熊本の狸さんから

~~たぬきさん、ありがと~~♪

 

どんどん植え付けの植物がおろされていきます。

つる性の、ゴーヤにフウセンカズラにアサガオ

シソ、ナス、モロヘイヤ、スリムネギなどの野菜たち

スリムネギはじんこちゃんのお母さんが畑で作ったものだそう。。。

 

プランターに土を入れて、お好きな苗を植え込んでいただきます。

 

今回はオープンガーデンみやぎのお仲間である

Sさん、Gさん、Tさん、じんこちゃん、じんこちゃんのお友達のNさんの

6人での作業。

さすがに手際がよくって、どんどん作業をこなしていきます。

 

 

 

 

プランターに苗の植え込みが終わり

今度は、

ゴーヤのグリーンカーテンをつけていただきたいというお宅に行って

実際にゴーヤのカーテンづくりの実演です。

 

「さあ、いくぞ~~」と

今まさに、ゴーヤ支柱の・・・

船出の時です 

 

 

 

最後にネットはしっかりと張ってね。

そうしないとゴーヤはネットをうまく登ることができません。

頭に手ぬぐいのお兄ちゃんは・・・実は野菜ソムリエのかた

今回わざわざ見学にきてくれたのですが、ちょっとだけのつもりが・・・

結局最後まで色々とお手伝いをしてくれ、

強力な助っ人となってくれました。

 

じんこちゃんのお知り合いの造園会社の方も、お手伝いに来てくれました。

こういう植の専門家の方がいると、とっても心強いですね!

 

最後にみなさんで記念撮影

手前の真ん中の男の子は京大農学部に通う学生さん。

あの震災後から、ずっと仙台に滞在して

ボランティア活動を展開しているそうです。

今回は野菜をどんといっぱい運んで来て、仮設住宅の皆さんに

無料で配布なさってました。

「どうしたのその野菜?」と聞いたら

卸売市場の規格外であったり、売り物にならない・・・

廃棄される運命の野菜を引き取って、避難所や仮設住宅まで

トラックで届けているそうです。

 

「ちゃんと勉強はしなくちゃダメよ。そして将来は偉くなってね、

今の情けない政治をどんどん変えていって頂戴」

と・・・おばさんたちにいろいろとお説教をされている?よう。。。

 

 

話しも盛り上がり、最後に手書きの名刺にこんな言葉を書いてくれました。

 

 

「日本の食料廃棄を変えます」

「形が悪いけど食べるにはまったく問題ない人参。

外葉さえ取り除けば中は充分食べられるレタスやキャベツなど。

市場出荷できなくても、食べるには何ら支障のない・・・

本来なら廃棄されるべきでない・・・野菜たちを

無駄なく被災地の皆さんに届ける」という支援は

最も食料を必要としている人たちに喜ばれて

規格外品を有効活用していると言う点で

食料分配の不平等を解決する

一番明快な方法ではないかと思います。

 

それにしても

自分の掲げるスローガンに乗っ取って

遠く京都から宮城に来て

ボランティア活動に頑張る若者

ほんと頼もしいかぎりです!!

私たちも同じ宮城に住む者として

思いやりのある支援で、

被災者の方々を元気づけていきたいものですね。

 

 

 

 

 


 

 

Kばあちゃんが、最後まで見送ってくれました。

「またくっからね~~。 まっててね~~」

 

********************

東日本大震災から4ヶ月が経とうとしておりますが

まだまだ支援を必要としている方がいっぱいいらっしゃいます。

「餅は餅屋」といいますが

支援の道も・・・自分の手の届く範囲で進めるのが一番だと

私自身は考えております。

例えば・・・

歌を歌える方は、歌で人の心を慰めることができますし

踊りの踊れる方は、踊ることで気持ちをお互い鼓舞することができます。

そして、料理のお得意な人は炊き出しで

食の面から元気と栄養を与えることができます。

 

今回のゴーヤのカーテンづくりは

一義的には日差しを遮り暑さの緩和という意味合いや

収穫を楽しむという意味合いもありますが

それよりももっと大切なのは・・・

仮設住宅に住んでいる方のコミュニケーションを促すというでは

ないかと思っております。

 

「いや~~あんだんどこのゴーヤ、ずいぶんいっぱいなってるっちゃね!」

「あんだのところはどうなってる?」

「んだな~これしかなってないっちゃね。なんでだべ~~」

「あんだ、ゴーヤ少し大きくなったときに、摘心したか?」

「うんにゃ!」←なぜか名古屋弁に

「ゴーヤわな、親蔓摘心すっと、子蔓にいっぱい実がなるんだっちゃね」

「ありゃ~知っていれば、今頃いっぱいなってたちゃね」

「んだな、このゴーヤあげっから、今夜食べてみりゃあ」

「ありゃ~わるいっちゃね。

ところで、ゴーヤチャンブルもそろそろあきたっちゃな。。。

他にどんな料理あるべな?」

「んだな~~たとえば・・・・・・・・・・・・」 


*******************

 

言葉のキャッチボールで

すこしでも皆さんの心が明るくなることを

願って。。。


 


 

 

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6 コメント

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お疲れ様でした (しんこ)
2011-07-05 16:32:21
また泣けてきます。
この頃涙腺がゆるみっぱなしだよ~
こころ温まるね!

毎日!毎日!眺めて育つのを楽しめるでしょう。


しんこさんへ (いしころとまと)
2011-07-05 22:12:19
私もしんこさんのコメント見たら
涙がなんだかでてきちゃいました。
今回のゴーヤでグリーンカーテンづくり、
改めて自分が野菜を栽培し始めた頃の
新鮮な気持ちが蘇ってきました。
野菜を作るって、自分自身で食を生み出す行為。
芽が出て、花が咲いて、実がなってと
栽培の楽しみは無限大。
どんどん周りにお話ししちゃくなっちゃいますよね。
なんだかね、今回の経験を通して
これからは、仮設住宅の人がこれからは
孤立しないようなボランティアが
必要だな、と感じましたよ。
しんこさん、今回もご協力
有り難うございました。
丸森はほんといい方がもりもりのところ、と
車の中でじんこちゃんとずっとお話ししてましたよ。
ひすじみさんにもどうぞよろしく。
力作でしたね (ひすじみ)
2011-07-05 23:00:43
ごーやの日よけとブログ
大作ですね
用事が一杯でお嫁に
間違えた
お手伝いに行けなくてごめんなさい
細腕で、沢山のお仕事ご苦労様でした。
夜のビヤがおいしかったでしょうね
仲間がいっぱいいていいですね~
では、また
ひすじみさんへ (いしころとまと)
2011-07-07 11:31:42
ひすじみさんが、お嫁に来られても
困ります
細腕とは縁遠い
意外と筋肉質ですが、最近はお振り袖が
二の腕当たりに
又、今度一緒にビール飲みましょうね
Unknown (あけみ蝶)
2011-07-08 15:16:38
こんにちは。
岩沼の仮設住宅緑のカーテンづくり
ご苦労様です。

京大農学部に通う学生さん
こんな素敵な若者が、いらしゃるとは、関心しています。

今回のゴーヤのカーテン作り
いしころとまとさんのおしゃるとおりだと思いますよ。
>孤立しないようなボランティアが必要だな、と感じましたよ。
阪神淡路震災で孤立して亡くなられた方が多かったですよね。

何も出来ないけれど・・・
コメントで応援しか出来ないです。
あけみ蝶さんへ (いしころとまと)
2011-07-09 06:35:56
いえいえ、コメントいただけるだけで
大変気持ちが元気になります
それに、私もできることしかしてませんから。
只でさえ、辛い思いをなさっている方々。
ついつい孤立しがちだと思いますが
でも、心では大きく叫びたいことがいっぱいあると思います。その心の叫びを少しでも
皆さんで分かち合えることで
少しはつらさ悲しさが
楽になるのではと思っております。
農学部の学生・・・まだ連絡を取ってないのですが、これからもつながりを持っていきたいと思ってます。

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