ジャックと豆の木

イギリスの有名な昔話「ジャックと豆の木」

（世界大百科事典より）
貧乏な母親と住むジャック少年は牝牛を市へ売りに行く途中，不思議な老人の言うなりに牛と魔法の豆をとりかえる。怒った母親が窓の外へ放り投げた豆は翌朝天までとどく豆の木に生長。ジャックは木をつたって天へ登り人食い鬼の家に着く。3回の天訪問のつどジャックは，金貨の袋，金の卵を産む鶏，金の竪琴を盗み出す。3回目に竪琴が主を呼んだおかげでジャックは鬼に追われる。先に地上に降り立ったジャックは母親の斧で木を切り倒し，鬼は落ちて死ぬ。


現代版「ザクっと豆の木」


ある晴れた日、貧乏な野菜ソムリエはスーパーに行き、
「なけなしのお金」と「魔法の豆の木」を交換しました。
買ってきたその日に、魔法の豆の木はバッサリ切られてしまい
サラダや、スープなどいろいろな料理に使われました。

それから、数日後、、、
切り取られてしまったはずの魔法の豆の木は
力強い太陽の光と、足元に貼られた新鮮な水を感じると
あらたな生命力を持ち
そして、雲に隠れてしまった太陽を追いかけるかのように
段々つるを伸ばし始め



空を目指してどんどん大きくなっていき



今にも電線に届きそうになりました。

 

 

電線の上ではヒヨドリが何事かと見守っていたけど
にじり寄る豆の木に恐れをなして
「ギヤ～～」と言って飛んでいきました。


さて、この豆の木、あまりに大きくなってしまったので
１週間後に、野菜ソムリエは
又又、ザクッと切ってしまったそうです。


で、切られて豆の木は

「あんこう汁」の上にたっぷり載せられて
これまたあっという間に食べられてしまいました。

さてさて、根元をよく見ると

魔法の豆の木は、危険を既に察していたのか
すでに、あらたな新芽をだしていたようです。
天晴！豆苗君


ということで、今回は大変安価に購入できる
「豆苗」のご紹介。
豆苗は,前回の投稿で紹介したエンドウのスプラウト（新芽）のこと。
買ってきた豆苗を一度ざくっと切って
残った「豆苗の根っこの部分」を水につけておくと
うまくいけば３回も栽培が楽しめます。

特にこれからの時期は、お鍋に沢山入れて頂くと
シャキシャキとしてびっくりするほど美味しいですよ。

豆苗について
栄養的にはカロテンの含有量が格段に多く、ほうれん草を上回るほど。
カロテンは体に入るとビタミンAに変わり、目の健康を保ったり、喉や内臓などの粘膜を丈夫にしてくれるので、
風邪やインフルエンザなどが蔓延するこれからの時期には、大変お勧めの食材。
又、ビタミンAに変換しないカロテンは抗酸化作用を発揮して、がんや動脈硬化などの生活習慣病を予防してくれます。
他にはビタミンB１、ビタミンC、ビタミンEを含み、ビタミンAとの相乗効果で、活性酸素を強力に除去してくれます。
薬膳的効用には、「むくみ解消｝「解毒作用」「健胃」等。

一般的に、もやしやかいわれなどのスプラウト類は、発芽したばかりの新芽を食べるもの。
だからこそ、小さな体には栄養がぎゅっと凝縮されているわけですね(*'-^)-☆ 

スーパーの入り口に山積みに置かれている豆苗。
価格も安価なのに、栄養はたっぷり
そのうえ、３回も収穫できるとあっては

「やっぱり魔法の豆の木」といえるのかも！