夏に公開された「ヒトラー~最期の12日間」では、
ヒトラーの残虐さ,惨さを映画として観る(知る)ことが出来た作品だった。
この映画の中でタイピストをしていた秘書の女性が
「自分と同い歳のゾフィーの存在を知って、初めて罪に目覚めた」と衝撃的な発言をしていたんだけど、こちらの「白バラの祈り」では
当時、ヒトラー打倒を市民に呼びかけた実在のグループ「白バラ」に所属したミュンヘン大学の女学生、そのゾフィーを軸として描いた実話で
逮捕されてからたった5日で処刑された彼女の勇気を描いた作品。
第55回ベルリン国際映画祭のワールドプレミアでも大絶賛、3部門の賞を受賞。その他、ドイツ映画賞も独占。
第78回アカデミー賞の外国映画賞ドイツ代表にも選ばれた
過去に同様のテーマで作られた作品と比較すると、
82年の「白バラは死なず」は抵抗グループの全体を描いた作品。
もう1本パーシーアドロン監督作品(観てないけど)82年の「Funf letzte Tage」では
同様の時代で、ゲシュタポ刑務所のゾフィーの同房者、エルゼゲーベル視点で捉えた映画。
今回、ずっと未公開になっていたという
ゲシュタポ尋問の原文記録が1990年になってやっと公開された事によって、
監督のマルクローテムントはこの映画製作に踏みきったよう。
謎だった過去が明らかになって、事細かに再現されたといっていい。
1943年のミュンヘン。ヒトラー独裁政権も末期的な局面を迎えた頃。
映画は、戦争終結とヒトラー批判を叫ぶ"白バラ"なるグループに属する二人の兄弟が、
定期的に配っているビラを学校構内に置きに行くところからスタートする。
悲劇はここから。
とにかく、尋問が長い!
忠実に、じっくり作ったという意気込みは伝わるけど
映画の半分以上1時間は続く。。。。。。
(実際には、最初の尋問で5時間も!)
真剣に引き込まれて観てても正直、集中力が一時でもゆるむともうダメ、
ウトウトしそうになっちゃう。
それでも、
頑なに無実を主張していたゾフィーも決定的な兄の自供、尋問記録によって打ち砕かれていって
ついには認めざるをえなくなる。。。
勇気ある、哀しい決断。最期のたばこ、最期の抱擁、
ラストの30分ではグイグイ引き込んでいく。
弱冠21歳のごく普通の女学生の熱意と勇気は必見
普通、ここまで(決心)出来ないよ~。
最期に言い残した
「太陽は輝き続けるわ」の言葉はかなり印象的、、、、。
それにしても、あんな処刑方法だとは!!
、、、、、ラストは衝撃的
一番、やられたくない殺され方だった、、、、、
7(10段階)
ひたすら、暗い。
でも全部、真実。
「ヒトラー~最期の12日間」でヒトラーの残忍さに衝撃を受けた人は必見★
"実在の女バウンティー”の実話(「ドミノ」)なんかどうでもいいから
こういう事実の映画を観客に伝えていくべき
よっぽどこういう映画は観ておいた方がいいです!
※娯楽映画ではありません。(念のため)
追記★アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました!
お正月第2弾(2月)1月28日 ロードショー
公式サイト
ちなみに、2006年にハリウッドでもこの白バラを描いた、
「The White Rose」(公式サイトはまだ)が映画化決定!
出演はクリスティーナリッチ/リーアムニーソン/ティムロビンス。
第78回 アカデミー賞 外国語映画賞 ドイツ代表
第55回 ベルリン国際映画祭 銀熊賞(最優秀監督賞)受賞
銀熊賞(最優秀女優賞)受賞
全キリスト協会コンペ部門最優秀賞受賞
第55回 ドイツ映画賞 最優秀作品賞受賞
最優秀主演女優賞受賞
最優秀観客賞受賞
第18回 ヨーロッパ映画賞 女優賞受賞
観客賞部門
監督賞、女優賞(←オドレイトトゥやジュリエットビノシュを押さえて見事受賞!)
【staff】
監督:マルク・ローテムント 「Love Scene from Planet Earth」
【cast】ユリア・イェンチ 「ベルリン、僕らの革命」「ヒトラー~最期の12日間」
アレクサンダー・ヘルト 「シンドラーのリスト」「ヒトラー~最期の12日間」
ファビアン・ヒンリヒス 「ガンシャイ」
2005年/ドイツ製作/121min
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