”農”と言える!?

元・食推おばさんのソムリエ日記

ダイシモチをいただきました!

2024-01-18 17:03:07 | 雑穀

昨年末に、ダイシモチというもち麦をいただきました。

香川県善通寺市産のはだか麦です。

  

  

「もち麦」とか「はだか麦」とかその分類で混乱されるかもしれないので、

大麦の分類について説明させていただきますね。

  

 

■大麦の分類  【画像 お借りしました】

 

大麦には、皮がぽろっと剥ける「はだか麦」と、

皮がなかなか剥けない「皮麦」があります。

 

そして、麦の穂の数が6列ある六条大麦と、

麦の穂の数が2列の二条大麦に分かれます。【画像 お借りしました】

だいたい、二条大麦はビールや焼酎、

六条大麦は、ご飯に炊き込む麦、お味噌、麦茶などに利用されています。

  

そして、お米にも「もち米」と「うるち米」があるように、

大麦にも「もち性」と「うるち性」があります。

  

今回いただいたダイシモチは、はだか麦の六条大麦でもち性ということになります。

  

  

 

ダイシモチは、紫がかった色をしています。

これは、アントシアニンの色です。

  

  

収穫時期には、穂や麦わらの外皮が紫色に着色します。

【画像 お借りしました】

  

  

先ほど、大麦の分類のところで「はだか麦」と「皮麦」があるとお伝えしましたが、

スーパーの雑穀コーナーで売られている大麦の加工品は、

ほとんどが「皮麦」です。

 

私も、これまで雑穀の講座では

「はだか麦って、四国で作られているくらいなんですよね。」と

何気なくお話してきましたが…。

なぜ、四国は「はだか麦」なのか?

その理由が知りたくなりました。

  

  

■なぜ、四国で「はだか麦」が作られるのか?

 「はだか麦」は乾燥を好み、湿害や霜に弱いという性質があります。

 そこで、雨の少ない愛媛や香川など瀬戸内海沿岸の県のみで栽培されています。

 

 

 

■ダイシモチができるまで

 瀬戸内地域では昔から、もち米の代用として

 従来品種の紫粒のもち麦が栽培されていました。

 しかし、従来品種は茎が長くて倒れやすいという問題を抱えていました。

 そこで、近畿中国四国農業研究センター(現:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)が

 品種改良に取り組み、1997年にダイシモチが誕生しました。

  

  

 

■ダイシモチを炊いてみました!

 1合のお米に、ダイシモチを1/4カップ加えました。

 そして、1合の目盛まで水を加えたら、ダイシモチの分1/4カップの水を追加し、

 浸水すること2時間!!

 やっとスイッチを入れることができました。

 

 炊き上がりは

プチプチ、もちもちで香ばしく、とっても食べやすいです。

  

  

 

■ダイシモチの主な健康効果

 ●β‐グルカン

  ・食後の血糖値の上昇を穏やかにする。

  ・おなかの調子を整える。

 ●アントシアニン

  ・抗酸化作用

  ・抗炎症作用

  ・血糖値の上昇を抑える。

 

もちろん、たんぱく質、ビタミン(ビタミンE)、ミネラルも豊富に含まれています。

  

 

貴重なもち麦 ダイシモチ、白米に混ぜておいしくいただいて参ります。

ありがとうございます。

 

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キヌア・リーブスだってさ!

2020-05-23 14:23:01 | 雑穀

雑穀は、ご飯に炊き込んで食べる以外に、お料理にも使っています。

 

こちらは、ある雑穀を10分茹でたものです。

  

 

この正体は、キヌアです。

キヌアは、アンデス原産の雑穀で、

亜鉛、鉄、マグネシウムを多く含んでいます。

NASAが宇宙食として推奨したことでも知られています。

  

ただ、日本では作られていないため、

ポストハーベストが心配で、雑穀講座でもキヌアだけは使ったことがありませんでした。

今は、オーガニックのものが出ているので、安心して使っています。

  

  

先ほどの10分茹でたキヌアですが、

アボカドと混ぜて、レモン、マヨネーズで味付けし、ペーストに。

フランスパンにぬって食べると、

アボカドのねっとりなめらかな食感に、キヌアのプチプチが加わって

なかなか楽しいですよ。(^-^)

  

 

しかし、キヌアと言うと、

ほとんどの人が「キヌア・リーブス?」とボケるんですよね。(^-^;

 

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井川の焼畑で作られたモチキビ

2018-12-21 16:15:46 | 雑穀

この日、「オクシズの夕べ」で購入した井川のモチキビ。

焼畑で作られたものです。

  

  

イマイチ、ピンとこないのがなぜ焼畑なのか?

焼畑の効果を調べてみました。

 ●雑木林を農地にしようと思ったら、多大な労力が必要となり

  膨大な時間とお金がかかる。

  しかし、焼き払ってしまえば、短時間で整地が完了する。

 ●焼き払った草木が肥料になる。

 ●害虫も一緒に駆除できる。

 

中山間地で最小の労力で整地するのには、

最も効率的な方法ということになります。

  

その井川のモチキビ、こんなふうにいただきました。

井川では、ご飯に単品で(ブレンドしない)炊き込むのが一般的なので、

それに倣いました。

こちらは、夫のお弁当に、モチキビご飯。

  

   

こちらは、5分ほど茹でたモチキビとピーマンのきんぴら。

  

  

こちらは、どこに使われていると思います?

実は、シチューのとろみ付けに。

野菜と一緒に、大さじ1~2のモチキビを一緒に煮込むと、

適度なとろみが出るのですよ。

  

プチプチ、もちもち、とろとろ・・・。

おいしくいただいております。ヽ(^o^)丿

 

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こんなところにもち麦が!!

2018-06-18 14:00:32 | 雑穀

もち麦は、ご飯に炊き込むだけでなく、色々なお料理に使っています。

写真は、もち麦ご飯、そしてけんちん汁と酢の物に茹でたもち麦を加えています。

  

  

一番好きな食べ方は、もち麦サラダ。

 

  

   

で、昨日、このようなものを見つけました。

もち麦納豆です。

    

もち麦と大豆をじっくり蒸し上げ混ぜ込んで、納豆にしたもの・・・とのこと。

   

開けてみましょう。

  

   

スプーンですくって、大豆ともち麦を分けてみました。

左側が大豆。

右側のちょっと白っぽい小粒のものがもち麦です。

  

 

この納豆のアピールポイントは、

 大豆をもち麦に置き換えた分、通常の納豆より約16%、脂質とカロリーが抑えられた。

 ●もち麦を加えることで、納豆の匂いを大幅に抑えることができた。

ということらしいのですが・・・。

   

もち麦は、茹でたり、炊き込んだ時にあの独特のプチプチ感が味わえます。

納豆のもち麦には、その特徴は感じられませんでした。

小粒の大豆といった感じで、大豆との食感の違いがはっきりしません。

 

でも、納豆が値上がりしている理由のひとつに、

原材料である大豆の価格高騰があげられていますから、

もち麦を加えることで、原材料費が少しでも抑えられ、

なおかつ、健康効果が期待できるのなら一石二鳥かな・・・

などと考えております。(#^.^#)

 

 

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無限花序って言うんですって!!

2017-10-11 13:10:31 | 雑穀

今日も、袋井市三川地区のそば畑の様子をご覧ください。

前回と比べると、ちょっとボサボサしてきた感じがします。

丈も80cmくらいはあるでしょうか?

   

 

そばの花の見頃は過ぎてしまいましたが、

よ~く見ると、茶色の実が付き始めています。

  

   

ご近所の農業の先生に教えていただいたのですが、

そばは、茎や葉の成長とともに、花が下位部から順に上位部へと咲き続け、

その順に結実していくそうです。

これを「無限花序」と言うそうですよ。

 

ということは、花は長い間楽しめますが、

実の成熟具合は、稲のように一斉に揃うわけではなく、

不揃いということ。

下の実が成熟しているのに、上の実は未熟だったり、

上の実の成熟まで待っていたら、下の実が脱粒してしまったり・・・。

つまり、収穫のタイミングが難しいということになります。

    

できるだけ多くのそばの実が収穫できるように、

生産者さまは、11月上旬までタイミングを見計らっているのですね。

 

私は、野菜でも雑穀でもスパイスでもハーブでも、

植物としての視点から観察することが大好きなので、

お近くに立派な先生がいてくださって、本当にうれしいです。(*^-^*)

 

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