日本文化を象徴(しょうちょう)するものの一つに和歌(わか)がある。短歌、俳句、川柳など、それぞれ趣(おもむき)が深く、人々の心を和(なご)ませる。和ませる歌だから和歌なのだろう。^^
とある和歌同好会が公民館を貸し切って開催されている。
「ほお! あなたは俳句部門でしたかっ? ですと、そちらのお部屋ですかな。私は川柳部門でしてな、こちらで…」
「ああ、さよでしたか。ではっ…」
二人の老人が話していると、そこへもう一人の老人が息を切らせて入ってきた。
「も、もう始まっとりますかなっ!?」
「… いえ、まだ20分ほどありますが…」
「あっ! 昨日(きのう)、時間を合わせたときです。1時間、間違っとりました、ははは…」
早とちりなお方だ…と二人の老人は思ったが、そうとも言えず、笑って暈(ぼか)かした。
「で、あなたは?」
「… 私? 私は短歌部門です。ははは…和歌の世界は奥深く、[分か]りませんなっ!」
息を切らせて入ってきた老人は、ようやく息を整えながら返した。二人の老人は、ダジャレの下手(へた)なお方だ…と、また思ったが、それも言えず、ふたたび笑って暈かした。
和歌を分析すれば、暈かすことが求められる奥深い世界のようだ。^^
完
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