生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

不動の月影

2016-04-05 02:54:25 | 日々の暮らし
書の手本に使っていた言葉に

「水急不月流(みずきゅうにしてつきをながさず)」があります。

いかに水の流れが急であっても、その水面に映る月影は流すことはできないという意味です。

水の流れとは、世間で起きていること。

月影とは、自らの心を表しています。

いくら世間に波風が立とうと、本来の自己は不動であることをいっています。

他人と比較して落ち込んでしまったり、

仕事がうまく行かなく自信をなくしたり、

病気になったり、

離婚したり、

身内と死別したり、

社会の荒波や、嫌がらせとかに落ち込んだり、

いかに世間の波が急であっても、

自分の心はずっと流れないで不動に映っているのです。

私は私。

自信をもって生きればいいのです。

「だれにだってあるんだよ

ひとにはいえないくるしみが

だれだってあるんだよ
ひとにはいえないかなしみが

ただ だまっているだけなんだよ

いえばぐちになるから」
(相田みつを)


「聖母マリアも言えば

愚痴になることが沢山あったが、

ことごとく心に納めていた」と

聖書は記しています。

(シスター渡辺和子)

人はそれぞれ、悲しみ、苦しみを持って生きています。

みんな耐え忍んでいるのです。

みんな弱い人間です。

誰一人強い人間などおりません。

一緒にこの世間を助け合って生きていきましょう。

「曲水(めぐりみず)」

という言葉があります。

庭や林を流れる曲がりくねった小川のことをいいます。

曲水(めぐりみず)の

曲がりくねった流れに

、古代の人々は人生を

重ねていたといいます。

人生とはこのように、

曲がりくねって様々な

思いで流れているものだと。


これからも、曲がりくねった

曲水(めぐりみず)が

まち構えているのだろう。

月影は不動ではないか


少しだけ勇気が出れば

良いのです。

合掌
コメント
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