生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

常世草(とこよぐさ)

2016-04-14 06:54:16 | 日々の暮らし
常世草とは理想郷の果実と言われています。

常世の国とは、永遠に変わらない国。
仙人たちが住んでいる理想郷のことです。

その昔、垂仁(すいじん)天皇は、その常世の国に、田道間守(たじまもり)を遣わしました。

そして、9年後、彼が持ち帰った果実を
「常世草」と呼びました。

いまの蜜柑(みかん)なのです。

昔は、蜜柑のことを橘(たちばな)といいました。

「田道間花(たじまばな)」が縮まって「橘」になったといいます。

その後、蜜のように、甘かったことから蜜柑と呼ぶようになったそうです。

当時の人々にとっては、まさに常世の国の果実と思えたのでしょう。
今でも京都御所には、右近の橘と左近の桜が植えられています。

また、田道間守が9年後に戻って来たときには、垂仁天皇は亡くなっていました。

田道間守は、天皇の墓の前で泣き崩れ、
橘の実を供えて、後を追ったといわれています。



『さつまつ

花橘(はなたちばな)の

香(か)をかげば

昔の人の

袖の香ぞする』

(古今和歌集)

初夏に白い花を咲かせる橘。

甘酢っぱい香りは、


胸がきゅんと締め付けられるような物語が詰まっているからといわれています。

美しい日本語より


合掌
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最低の人

2016-04-14 01:28:52 | 日々の暮らし
2500年前の教えより、

「最低の人とは」

行動、言葉、思考によってネガティブなことを言ったり考えたりする悪しき業(カルマ)を積みながら

『これが他人にバレな

いようにごまかそう』

と隠そうとする人こそが、
「最低の人」と呼ばれるにふさわしい。

例えば、心では

「この人の話しはつまんない。

早く帰りたい
」と

イライラ考えて怒りの業(カルマ)を積みながら、表面では笑顔で


「おもしろく聴かせて頂きました」

なんてごまかすとしたら、内面とうわべの矛盾ゆえにストレスが溜まる。

そうやって君はだんだん最低の人になってしまう。

(法句経)

「悪い業(カルマ)を

解消する方法」

空中に飛んで逃げても無理。

海の中に潜って逃げても無駄。

山々の奥深くまで逃げても無意味。

この世界のどこにも、逃げ場はない。

これまで蓄えてきた悪しき業(カルマ)のエネルギーの報いからは、決して逃げとおすことはできず、


いつかその「借り」を支払う羽目になる。


いやな目に遭っても、

逃げもせず拒絶せず、

「この程度の報いで

すんでよかった」と

明るく受け入れるなら

、悪しき業(カルマ)

の借金はすうっと解消

してゆくだろう。

(法句経)

悪い業(カルマ)にとりつかれて、


オリンピックやプロ野球から離脱していくスポーツ選手をたくさん見てきました。


必ず報いが来ることを知らねばならないのです。


これらの人を

2500年前

「最低の人」

と呼ばれていたのです。

自戒の言葉にしたいと
思います。


合掌
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