生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

銀の滴(しずく)降る降る

2016-04-15 10:47:43 | 日々の暮らし
私はたくさんの未発表で、埋もれたままの童話があります。

一度だけ二話を紙芝居にしてお年寄りに発表したら、とても喜んでくれました。

いつか、童話100集書けたら保育園や老人施設で紙芝居をして回りたいと思っています。


今日は、アイヌの神謡
(カムイ・ユーカラという神が自ら語る口承物語をいう)
から有名な一話を紹介します。


『銀の滴(しずく)降る降るまわりに』


「銀の滴降る降るまわ
りに、金の滴降る降るまわりに。」
という歌を私は歌いながら
流れにそって下り、
人間の村の上を
通りながら
下を眺めると
昔の貧乏人が今お金持ちになっていて、
昔のお金持ちが
今の貧乏人になっている様です。

海辺に人間の子供たちがおもちゃの小弓に
おもちゃの小矢(こや)をもってあそんでおります。

「銀の滴降る降るまわりに
金の滴降る降るまわりに。」
という歌を歌いながら子供等の上を

通りますと、

子供等は私の下を走りながら

云うことには、

「美しい鳥!
神様の鳥!
さあ、矢を射て
あの鳥
神様の鳥を射当てたものは、一番さきに取った者はほんとうの勇者、ほんとうの強者だぞ。」

この物語は、矢に射落とされて死んだフクロウの神様自身が、
矢を放った貧しい子供の家に飾られて富をもたらした話をしているのです。

私を射落としなさいという神様。

とても新鮮な物語だと感じています。皆様はどう感じましたか。


休日の風邪が癒えた日に


合掌
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無垢な生き方

2016-04-15 05:43:11 | 日々の暮らし
空海が良相公(りょうしょうこう・桓武天皇の皇子)から、

「山中(高野山)に

何の楽しみがある」と


問われたときの返事が

「澗水(かんすい)一杯朝(あした)に
命を支え、
山霞一咽夕(さんかいちえんゆうべ)に
神(しん)を谷(やしな)う」


朝に谷川の水で命をつなぎ、

夕には山のかすみを

胸いっぱい吸い込んで

英気を養う。

自然の息吹きから
生きる喜びをもらうのですと答えたといいます。

都会に住む私たちに、

日常の蓄積された

ストレスから解放され

自然の中で

無垢な魂を


取り戻しなさいと


教えているようです。


空海の生き方に

学びたいと思います。


熊本の大地震のニュースに驚いています。

熊本の皆様ご無事で

ありますように。


合掌
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