生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

不安は吉

2018-06-01 11:02:49 | 日々の暮らし



今日は、人を生かす言葉、修行(悟りを得るための行い)する者の心構えや気づかいの言葉を紹介します。

『師は針、弟子は糸』

(宮本武蔵)

『守破離(しゅはり)』

(世阿弥)

共に師弟の教えです。

師に仰ぎ、型を学ぶ。

しかし、その先の修行を説いています。

守破離とは能の世阿弥が600年前に、芸術や武芸を極めるために作った
「風姿花伝」の中のものです。

「守」とは、型を守る。基本を身につけること。

「破」とは、守での段階で身につけた基本の型に自分なりの工夫を加えること。

「離」とは、基本を守りつつ、従来の型にとらわれない自由な型を身につけていくこと。

すべてに当てはまると思います。

『あの手、この手、

そのまた一手』

(三越)


気づかいの方法として、あの手、この手を尽くすことなら誰でもできます。

だから、さらにその先

「そのまた一手」の

存在に気づけるかどうかが大切だと説いています。



言葉には


生きる導きがある。


埋もれ消えていく言葉


を発掘し光を当てる

そんな事に生き甲斐を

見つけています。


「不安があるから緊張している。

不安がなくなったら、
何かあった時に対処できない。

不安を抱えている事は
良いこと。」

とラジオから聴こえて来た。


不安は吉か。


さあ今日は復帰出勤。

頑張って行って来ます。




合掌





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

良寛と遊女

2018-06-01 11:02:49 | 日々の暮らし
今日はまだ目が充血して目がしみるので寝ています。

すると、良寛さんの大好きな話を思い出したので紹介します。


ある町に入り、遊郭(ゆうかく)の前を通り過ぎた。

その時、一人の遊女が良寛の袖を引き、泣き出した。

良寛は訳が分からなかったが黙って立ち続けた。

そして、声をかけました。
「何があったのか、どうして泣いているのか?」と。

彼女はその訳を話します。

「わたしは幼い頃に事情があって、生まれ故郷を離れ遊郭に暮らすようになったのです。

父母の姿がどのようであったか覚えていないけれど、お父さんお母さんを慕う気持ちが強くて、とても会いたいと思っていました。

昨夜父が会いに来てくれる夢をみました。

そして、今あなたを見て、お父さんに違いないと思ったのです。」

良寛は彼女の涙をそっとぬぐってあげ、その手を取って優しく話しかけた。

「今はたくさん泣いてもいい。
でもまた元気を出しなさい。
今までつらい事にも、たくさん耐えてきたね」

遊女は良寛の言葉に聞き入ります。

「仏様の教えは、このように説かれているのだよ。
今つらいことや耐えがたいことに耐えている人には、やがてその百倍も千倍もの良いものが与えられると。

仏様の真の教えというものは、つらい事に良く耐えて、その命を精一杯生き抜いた人を決して裏切ることはない。」

彼女の顔には、かすかなほほ笑みと安堵の色が浮かびました。

「元気でいれば、その内またきっと会えることだろう。
だから、つらい時にもくじけないように勇気を出して、生きていくんだよ」
そのあと、良寛は遊女とおはじきをして戯れていた。

それが、僧侶の身であるまじき事と非難を受けたが、
良寛は
「遊女もこの世を生きている人間、

自分もまったくそれと同じこの世を生きている人間である。」

と答えたという。

神様が二人を会わせたのでしょうね。

私も小学校低学年の頃、行っては行けないと言われていた通りを歩いていたら、

二階の窓から下を見ていた女性から声を掛けられた。

外に出てきた女性は僕を弟に似ていたので声をかけたと言ってました。

手を握り、お菓子をくれました。

ありがとう!
手を振って別れました。
可愛いお姉さんでした。

思い出してしまった。

みんなたくさん苦労して生きているのですね。

神様は見ています。

元気出して

生きて行きましょう!


「夢の世に

また夢むすび

草枕

寝覚めさびしく

物思うかな」
(良寛)

夢とも言えるこの世にあって、さらに夢を見ている旅寝。
その寝覚めのさびしさに思う。


良寛は若くして出家して、修行の旅、教えを求める行脚、教えを説く遊行(ゆぎょう)を繰り返していました。


つらいこと、悲しいこと一杯見たり聞いたりして来たのでしょうね。
生きる勇気が出ますように。


昼間の寝床にて。

合掌







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自分の花を咲かそう!

2018-06-01 03:42:39 | 日々の暮らし
6月になりました。
ロシアワールドカップが始まります。
本当に月日のたつのは早いですね。

鳥や花達も精一杯生きています。

「空の鳥を見なさい。

天の父は彼らをも

養ってくださる。」

(聖書マタイ6.26)

「山路(さんじ)来て

何やらゆかし

すみれ草」

(松尾芭蕉)

通る人も少ない山奥の

脇道に、すみれの花が

咲いているのを見ました。

神から与えられた

短い生涯をひっそりと

けなげに生きている姿に感動したのでしょう。

鳥や花達が懸命に

生きている。


父なる神を信じて。


私たちも精一杯


生きて


自分の場所で


自分の花を



咲かせましょう。



合掌
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする