「私たちは常に心の波風とともに生きています。 ときには嵐のように吹き荒れることもあるでしょう。 世の中には思い通りにならないことがたくさんあります。 そんな人生において、平常心を保つにはどうしたらよいでしょうか。 思い通りにならないことがあるときこそ、他者を思いやり、これまでに受けたご恩を思い出して、周りの人や社会にお返しする気持ちを持ってみましょう。 思いやる気持ちは心に平和をもたらします。 これを慈悲心といいます」 (臨済宗住職) 昔上司から「君は風のような人だね」といわれました。 その詳しい意味は忘れましたが、何となくありがたいとお礼を言った記憶があります。 人のために生きるという言葉に「無心風来吹(むしんにかぜきたりふく)」という言葉があります。 夏の暑い日に、そよそよと風が吹く。 一時の涼をもらうことができます。 しかし、風は私たちを涼しくさせようとして吹いているわけではありません。 ただ無心に吹いているだけです。 幸せとは分け与えるものではなく、自分が何も持っていないのに他人に与えることが幸せを分けるといいます。 まわりの人の幸せを願うこと、無心になって 一陣の風になる。 この言葉の意味に気づいたのです。 合掌