『忍の一字は
衆妙の門(しゅうみょうのもん)』
忍耐はあらゆる道理の
成功の門という意味。
嫌なこと、悲しいこと、辛いこと、悔しいことなどたくさんあるのが人生です。
しかし、これらを乗り切る根本は忍耐しかない。
そういう諺です。
僕がその忍耐力の支えになれたらありがたいです。
そんな、気持ちで何十年も前に書いた詩を紹介します。
『草と地蔵』
僕はただの草
名も知らない
ただの草。
あの女の子
毎日通るけど
一度も気づかない
だけど 雨の日も、
風の日も
あの子が通るのを
待っていた。
あの子が
泣きながら
歩いてきた。
そして、やっと僕を
見てくれた。
淋しくても
強く生きている
僕を見て
元気が出たみたい。
僕はただの草
名も知らない
草だけど
人の心に
花を咲かすことが
できるんだ。
僕は名も知らない
古い古い
お地蔵さん
誰かが悲しい
思い出に
立てたみたい
とても悲しい
悲しい思い出に
違いない
だって僕はいつも
胸が痛いから
だから、もうそんな
悲しい事
起きないように
僕が守るから
安心して
僕を見たら
手を合わせてくれたら
嬉しいな
胸の痛みが
癒えるからさ
ありがとう
合掌
平成の思い出に掲載