生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

雨が降る

2021-05-06 16:00:21 | 日々の暮らし

「雨が降る
カッパに
音たて
雨が降る
しっぺ(座禅の時、肩を叩くもの)のように
肩を打つ 
キャベツ畑に
雨が降る
葉っぱが
色濃くなっていく。」
(雨の道すがら)

「かずかずに
思ひ思わず
問ひがたみ
身を知る雨は
降りぞまされる」
(古今和歌集)

いろいろと、あなたが
私のことを思っているのか、いないのか、お尋ねできないので、私の幸、不幸を知る雨がひどく降っている。
一雨ごとに、あらゆる想いが深まっていく…。
雨は心の思いを洗い出してくれるようだ。

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心の衣を干す

2021-05-06 16:00:21 | 日々の暮らし

「春過ぎて
夏来るらし
白妙(しろたえ)の
衣ほしたり
天の香久山」
(万葉集・持統天皇)

春過ぎて、夏がやって来たようだ。真っ白な衣が干してある天の香久山に。
冬枯れの樹木もいつまでも枯れてはいない。春になれば花も咲く。
厚い氷で凍った川も夏になれば溶けて流れていく。いつも順風満帆の人生などはない。いつか花開くこともある。だからあきらめずに頑張ろう。天の香久山に心の衣を干して。

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