古稀を過ぎた主夫の独り言日記

主夫の独り言
やれるまでは小学生とサッカー
合唱は再開しました
アフリカの想い出

エジプト

2015-03-20 09:58:30 | アフリカ、想い出
ピラミッド 
スフインクス 
クレオパトラ 
小学校の時からのあこがれの国 

カイロの街から意外と近かった 
34年も前の事 
ピラミッドに登ることも出来たし 
修復前のスフインクスにも逢えた 

ナイル川のほとりにはパピルスも群生していた 
3000年前の空気を吸えたような気がした 
今思えばサダト大統領の終盤期だった 
国は安定しているように思えた 

ここはアフリカではない 
アラブなのだと感じた 
親近感が希薄で 
金がない私にはよそよそしかった 
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エチオピア

2015-03-20 09:11:33 | アフリカ、想い出
30年以上前の記憶程あてにならない物はない 
印象に残った断片だけが勝手に脚色され、記憶として刻まれる 
エチオピアの記憶は戒厳令下の町を走る戦車が一番だが 
その前にも不安に駆られる一幕があったことを想い出した 

行き当たりばったりの一人旅で怖いものなし 
ビザが必要ならば、空港に降り立ってから取得 
当時は独身で社会的な責任すら感じていない 
しかし、エチオピアのアジスアベバ空港に到着直後は衝撃だった 

入国審査の時 
パスポートを預かると言われてしまった 
下手くそな英語で抗議をしたが全く受け付けない 
預かり証はしっかりと受取って町へ出た 

空港には機銃を捧げた兵士が隊列を成している 
この姿はもう慣れっこだったが、パスポートが無いのは不安だった 
私の身分を保証する物はあの預かり証だけ 
ホテルを空港で物色し、預かり証を提示して泊めてもらえた 

その後、お気楽な私は一人町中の居酒屋へ飲みに行き 
夜遅くなりすぎて、ホテルに戻れなくなってしまったのだ 
居酒屋のドアを少し開けて外の様子を覗くと 
そこに戦車がゴトガタと気味悪い響きをたてて動いていた 

結局その居酒屋に泊めてもらうことになった 
客は勿論私一人 
女主人が私を家族との食事に招いてくれた 
そこで現地の主食、インジェラと対面することになった 

ホテルでは口にすることが無かっただろう、その食べ物 
失礼な言い方だが、見た目は使い古した雑巾のような色のパン 
味は、少し発酵させているのか、酸味がある 
それをちぎって煮物のおかずを包んで食す 

食が進まない私を見兼ねた女主人が 
インジェラを私の口に直接押し込んで来た 
驚く私に、これがエチオピア流のおもてなし、と口早に説明する
すると、家族も面白がって私に食べさせる 

土間に円座になっての食事だ 
インジェラの皿と煮物の皿が置かれているだけ 
それを全員が素手で頂く 
アフリカ満喫 

ここでちょっとだけ説明 
アジスアベバは標高2000mを超す高地 
そのため酒の巡りは早い 
飲みすぎて意識を失ってしまったのだろうか、記憶にない 

さて、翌朝ホテルに戻り 
ここから先は何をしたのかほとんど記憶にない 
出国の日、飛行場でパスポートを奪還 
エジプトに向かった 

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チュニジア

2015-03-20 08:18:56 | アフリカ、想い出
34年前の10月、チュニジアの空港に降り立った 
地中海の青と白い雲が印象的な空港だった 
海上に不時着するのではないか 
着陸直前、陸が見えた 

空港に降り立ってから、ホテルを探した 
金もないのにタクシーを使った 
運転手は英語を話さない 
何とか無事到着 

私の貧困な知識に、微かにあったチュニジアで有名な物 
それが「カルタゴ遺跡」だった 
ホテルで行き方を聞き 
一人電車に乗った 

町中にアラビア文字が氾濫していて、アルファベットは少ない 
どのようにして電車の切符を買ったのかさえ記憶にない 
土地の人と遂に一言の会話も交わせず電車を降りた 
そこには遺跡の案内板も何もなかった 

私は太陽の光でまぶしく輝く建物を背にして途方に暮れた 
手当たり次第に歩き回るしかなかったが、無駄な挑戦 
遂に疲れ果て、迷子になる前に帰ることにした 
今思えば、良くホテルに辿り着いたものだ 

何もなしえないまま、チュニジアを去ることになった 
明るい光と白っぽい石でできた家々の記憶を胸に 
海に浮かぶチュニスカルタゴ空港をあとにした 
計画などない気ままな一人旅 

今回のテロ事件の被害者の方々に 
ご冥福をお祈りしながら 
昔を想い出しました 
南無
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