女房の治療方針を決めるための診断だった。
病院に向かう車の中でも女房の意思を確認した。
病院は月曜日としてはとても空いていて早く診断の時間になった。
主治医の方針は考えた末というものの今までと同じ。
それを聞いた女房が何か言い出すかと思ったが言わない。
思わず私が言葉を放った。
化学療法の副作用で私は緊張して眠れない。
何が起こるか判らない。
そして私は4年前の最初の治療を提案した。
量を少なくしての療法で、毎週行う。
副作用はある物の4年前の副作用は今回ほどでは無かった。
毎週通うことは、負担では無い。
女房は何も言わない。
もう一つの案も出してみた。
入院して化学療法を受けること。
それに対して主治医は1日ならば可能だという。
私は最低5日間、出来れば1週間と要求した。
それは無理だと言うことだった。
私も無理を承知で言っている。
主治医は抵抗したが、次回は量を少なくして行うことに同意した。
兎に角、その時の副作用を観察することになった。
受診が終わり、待合室に戻ったとき女房に聞いた。
何故黙っていたのかを。
毎週の治療だと毎週最低2回注射針を打つ。
それが嫌だったからと言った。
確かに女房の血管は日増しに細くなり、血液検査でさえ大変だ。
青あざだらけになることもある。
点滴の注射針はなお大変で、入らないのに加え途中で刺し換えもある。
両腕共に先週は青あざだらけだった。
しかし、3日以上続く吐き気でまた意識を失って仕舞われるのは困る。
食事が取れない、薬も飲めない、吐き気だけでナトリウムが失われる。
低ナトリウム血症で脳障害も出ると脅されている。
4年前の時は吐き気も食欲減退もあったが2日は続かなかった。
きっとその方が女房にも楽なはずだ。
もちろん私も眠られる。
病院に向かう車の中でもその方が良いと確認取れたはずなのに。
この二週間何度も話し合ったはずなのに。
当事者ではない私は判らないことだらけだ。
それでも、私の思う最適な方法を選びたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます