テレビ番組に触発されCD3枚を購入したのは昨年11月頃。
ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンのピアノソナタ。
演奏者はグレン-グールド。
聴くのは車の運転中だけだ。
ハイドンは初めて聴く曲ばかりで、こんなものかで終わった。
続いて聴いたのはモーツァルト。
おや、と思ったのは曲のスピード。
良く知るトルコ行進曲などは異様に遅い。
今年に入ってからベートーヴェンを聴きだした。
悲愴・月光・熱情の三曲。
よく聴いたソナタだが、全く別の曲のように感じた。
何か不思議な感覚。
曲の最後にグレン-グールド自身が曲の説明をしている。
私の英語力では2割も理解できず、昨日になって解説を読んだ。
英訳は宮澤淳一氏で、有名なグレン-グールド研究者らしい。
熱く語っていたが、低い評価をしているようだ。
協奏曲や交響曲との比較をしてのこと。
専門的すぎて私には良く判らない。
60年も前の事だが、我が家でステレオを購入した。
LPレコードは高価なので購入した物は数枚しか無かった。
東京の叔父は有名な劇場に勤務していた。
そこで使った古いレコードなどを沢山送ってくれた。
多くはポピュラー音楽や映画音楽だった。
私の記憶では、その中にグレン-グールドが1枚だけあった。
記憶違いであるかも知れないが、名前はその頃から知っていた。
今思えば貴重な1枚であったのかも知れない。
クラッシックだったのかも覚えていない。
その頃はクラッシックでも何でも音楽であれば良かった。
だからグレン-グールドをクラッシック演奏者だとは思っていなかった。
彼のことを調べてみると、普通の演奏家とはちょっと違う。
ある時期から演奏会での演奏は止め、全てを録音で残したようだ。
なんとLPで80枚以上。
その音源は厳格に管理されており、今もって販売され続けている。
彼の音楽性は素人の私には語れない。
興味深い音楽ではある。
今暫くは出来るだけ多くの曲を聴こうと思っている。