他人事でなくなりました３７

　当時、何の関心も寄せず、ただ何となく、このI Robotを見ました。

すると、何かわからなかったのですが、内側からこみ上げてくるものがあり、むちゃくちゃ感動したのです。

そのとき、何で自分はこんなに感動するか、自分でもわからなかった。

とにかく感動した。

　その後、なんかの機会に、この映画の由来が、アイサック・アシモフの「鋼鉄都市」というSF小説にある、という記事を読んだ。

何を隠そう、この「鋼鉄都市」という小説、自分が小学生の時に無茶苦茶感動した本だった。

当時、確か小学校2年だったと思う。

この頃は週に一時間、読書の科目があった。

時の教育関係者は、文学を読ませ、その後の情操教育につなげようという思いがあったのかなかったのか知らないが、そういう時間が週に一時間くまれていた。

　当選の事ながら、先生は文学を読むことを進める、場合によっては強いていた。

その中で例によって私は、図鑑ばっかり見ていた。

いわゆる文字ではなく、写真、イラスト。特に、動物図鑑ばっかり見ていた。

そうなると、先生は私の持ってくる本に目を光らせる。

「図鑑を見るのではなく、本を読みなさい。」