リキシャーを降り、20ルピー紙幣を渡すと、
「セブンティィンだ。」
「3ルピーはチップだ。」
「せぶんてぃだ。」
「せぶんてぃぃんだろ?」
「せぶんてぃだ。」
やりやがったな!このおっさん、「Sevent
een」と「Seventy
」というトラップを掛けやがった。
しかしこっちもただじゃ転ばん!
「おめ~はsevent
eenって言っただろ!」
「それはお前の聞き違いだ。俺はseventy
と言った。」
「お前は最初twentyって言ったじゃないか!そのあとになんでseventy
になるんだ?値上がりするのか?」
「〆…÷#℃¥△◎」
また訳のわからんこと言った。私の方もむかついたから、
「You said “sevent
een”!」
を連発。一歩も引かない。
「それはお前の聞き違いだ!」
向こうも引かない。
そうしたら、周りに人が集まってきたので、
「インド門からここまで、君はいつもいくら払ってる?」
「・・・・・・・」
・・・日本人の味方してくれない。
ラチがあかないので、ホテルのドアマンに聞くことにした。
ここまで来ると、ほとんどおもしろがっている自分に気がつく。
「こいつは、インド門からここまで、sevent
eenって言ったから乗ってきたのに、着いたら、seventy
って言う。嘘つきだ。」
「それはお前の聞き違いだ。」
また同じ会話が始まった。
そして、ドアマンとおっさんがまたわけのわかんない会話を始めた。で、ドアマン曰く、
「インド門からここまでで、seventy
はリーズナブルだ。」
「それは観光客価格だろ?ローカルはsevent
eenがリーズナブルだろ?」
「お前は観光客だろ?」
「いいや、ちがう。business tripだ!」
と訳のわかんないことを言ってやった。
僕もにやけながら言ったもんで、その場が和んだ。インドの人たちにも、こういうオチって通じるんですね。
で、結局あと50ルピー払って、おっさんには
「あんがと!」
といって肩を叩いてあげました
70ルピー≒200円の攻防、結構楽しめました。
あとで地球の歩き方読むと、ちゃんと「リキシャーで値段交渉したときには必ずメモを取っておくように。」と書いてありました。なるほどね。
でも約200円。