「やってみるもんだ?!タイだ!インドだ!早期退職だ!!

2005年7月10日より始めました。
タイ駐在、インド駐在を経て
2021年7月をもって早期退職!

E-C-GA-KI 6

2005-08-12 07:33:45 | Weblog
 ついに最終ダイビング日となりました。始まるときは、あと5日間ある!なんて思っていましたけれど、この日になると、もうおしまい?と思うのは、いつものことであります。
 ここでの生活は、だいたい目覚ましかけなくても、6時半には目が覚めます。窓の外にはお隣の家があり、そこでニワトリ飼っており、そいつがいっつも鳴いてくれるからです。おまけに毎晩ちゃんとその日のうちに寝る。飲み歩きしない(できない?!)って事でとても健康的な毎日です。

 本日の一本目は、川平湾湾内です。2,3日前に他のグループが潜っており、透明度が悪かったという情報があったため、一瞬「ぬあにぃ!。」と思いましたが、「オイランハゼ」の名前を聞いたとたん、やる気満々!
 オイランハゼというのは、泥っぽいところにおり、マブールではマングローブダイブといって、オプション払わなければならないところです。ここ石垣では普通のコースに設定されています。
 ボートはいつも岸を離れたら左の方の湾の外にへ行くのですが、今回は右へ。10分も経たないうちにポイント到着です。そこでブリーフィング。ボートの右側にはマンジュウイチモチなど、左側はハゼ類。ここでなんと、大変うれしいことが置きました。
 「あなたは左の方へ、一人で行って下さい。ここは水深1.5mくらいですので、エアは十分持つはずです。わかんなくなったら顔出して下さい。(地図を書いて)このエリアにボコボコいますから。勝手に撮ってて下さい。ログにも「そばにくんなっ」て書いてありましたから。(読まれちゃった。)」

 そのエリアって言うのは、四角を書いて、斜線を入れただけ。ということは、その範囲に行けば見られるって事ですね!なんと有り難いことでしょう!他の5人は、マンジュウイチモチ見たさに右へ行きまひた。ハゼ類は興味ないようです。ナイスな班分けです。

 で、私は一人で左へ。潜ってちょっと進んだら、驚いた!四角で囲んだエリアに行く前に、もうハゼ類がウヨウヨ!
 まずはケショウハゼ。前の晩に図鑑を見ながら、しっかり頭に叩き込んでおいたので、一発でわかりました。それがそこかしこにいます。他のハゼもウヨウヨ。初めのうちは巣穴を避けながら泳いでいたのですが、そのうち、そんな事していたら、前に進めなく、また後戻りもできないような事になってしまった。んじゃ、仕方ない、ハゼ君ごめんね~ってかんじで、気にしないで進みます。
 途中、ギンガハゼ黄色ヴァージョン、ダークヴァージョン両方撮したり、訳のわかんないハゼを撮ったりして進みます。

 で、その四角のエリアに達したかどうかはわかりませんが、早くもオイランハゼ発見!ここから、長く苦しい、オイランハゼとの格闘が始まりました。

 オイランハゼは大きいもので20センチ近くある、大型のハゼです。巣穴も穴の径が大きく、一発でわかります。なのになぜ、苦しいのか?それは?
『このハゼ、ず~たいでかいくせに、もの凄く気が小さい!!』
全く寄らせてくれません。すぐに穴に引っ込んでしまいます。ありえないっと思ったのは、カメラを向けて、シャッターを押そうとするときに引っ込むこと。まるで、オートフォーカスのセンサーを感じられるのか?と思ったくらい。そんなのを何回繰り返しただろうか?
 さらに有り得ない!と思ったのは、私とオイランハゼの間に、他のハゼがいるのに、そいつが引っ込む前にオイランハゼが引っ込んでしまう。

 またムカついたのは、そこら辺にいるので、右にいるのを引っ込めちゃったら、左のへ。左のを引っ込めちゃった時に右を見ると、ちゃんと顔出している。で、右のを撮ろうと近寄ると、引っ込む。その場で視線を左のに向けると、出てきている。馬鹿にされていると思って当然でしょう?こういうのを、何度も、本当に何度も繰り返した。

 こんな仕打ちにあっちゃった日にゃあ、お前なんか撮ってやるかいっ!って気にもなります。しばらくにらめっこ、そうするとだんだん催したくなってきました。周りには誰もいないし(いても関係ないんだけれど)、催しちゃえ!そしてそれをウエットの中から排出するため、首のところを拡げ、猛然とダッシュ!普通なら、首のとこからエアを入れて、足の先からエアと一緒に出すんだけれど、この水深ではそれもできません。
 猛ダッシュすると、眼下のハゼが、次々に引っ込んでいきます。ごめんね、びっくりさせちゃって。。。そのダッシュも終わった頃、また着底。目の前にはオイランハゼ。ホント、ボコボコいます。そして今度のはかなり寄らせてくれました。穴から体を出しているところを、何枚か撮します。
 ふと横を見ると、ハゼの穴からなにやらホバーリングを開始したのがいる。それを見た私は驚いた!
「すっげ~~~~~~~!」


 それは、穴から出てきた、オイランハゼだった。すべてのヒレを拡げ、それを微妙に細かく揺すり、ホバーリングしている。まさにその姿は花魁(おいらん)。顔は決して美しいとは思いませんが、なんと艶やかな姿でしょうか!!花魁鯊という名前付けたあなた、あなたは天才!まさに花魁、名取裕子の「おいらん道中」そのもの!体の曲がり具合も、花魁そのもの!これぞ神が作りたもうた芸術品!!しばしその姿に感動していました。穴から顔を出している姿を写真に撮ったところで、それはオイランハゼのほんの一部でしかなく、この姿を見ずして、どうしてオイランハゼを見たといえましょうか!

 こうなると、この姿を写真に納めたくなるという欲求が湧いてくる。しかし相手はすぐ引っ込むオイランハゼ。それも穴から出てきて、ヒレを拡げた姿となると、これは超々困難。

 ここで思った。昨夜図鑑で見たものは間違いなく、こうやって粘り、大きなストロボを付け、デジカメでなく銀塩一眼レフで撮ったものだと。それはなぜか?答えは簡単、デジカメだと電池がなくなっちゃう。背面モニターを見ながら、ただひたすら穴から出てくるのを待つ、そんな事していたら、電池無くなるよね。案の定、1号機の電池はなくなりました。(昨日から使い続けていると言うこともある。マンタでだいぶ消費している)。 
 2号機を構え、(やっぱり水中に2台持ち込むのは正解だよね)じっと待つ。しかし、やっぱり寄らせてくれない、すぐ引っ込む。こんな事していたんじゃ、それこそ何時間もかかってしまう。こっちは70分という時間は限られている。

 なぜ70分かというと、ブリーフィングの時、
「ここでは、ダイブコンピューターが働かないので、よく「コンピューターが働かなかったから、時間が解らなかったよ。」と屁理屈をこねるお客さんが多いですが、そういうことの無いようにお願いします!他のお客さんも待っていることですし、時間を守って下さい。70分です。」
と釘を刺されているからです。この水深じゃ、エアは全然消費しないから、70分でもまだ楽勝です。

 話が横道に逸れましたが、時間は限られています。では、どうするか?
 答えは簡単、被写体から離れるのです。この透明度では内蔵ストロボでは当然光は届きません。外付けストロボ嫌いの僕の装備では、ここは諦めるしかないのです。このときのカメラはOLYMPUS C-3040,C-5050の2台。770UZの10倍ズームを駆使したとしても、被写体は大きく移せるが、鮮明な色は出せないでしょう。
 しかし、撮らずに帰るわけがない。いい写真は撮れないと解っていても、じっと待ち、穴から出てきたところを、遠目から捕らえます。きっとまともな写真はできていないんだろうなぁ、なんて思いながらシャッターを切ります。
 2行で書いちゃいましたけれど、この間の時間はとっても長いのです。穴から出てきたらすぐホバーリングするとは限りません。出てきちゃ、引っ込む。こんなのをモニター見ながらやっていたら、電池なくなっちゃうよなぁ、とは思いましたが、冷静にあることを思い出しました。

 一番はじめにデジカメを使い始めたとき、背面モニター点けっぱなしで何枚の写真を撮れるかというのを、やったことがあるのです。あのときは、このカメラではありませんが、40分くらいできたことを思い出しました。(新品充電ニッカド電池です)カメラは違えど、同じようなもんだろう、それにこのカメラは途中から使い始めたのですから、、絶対大丈夫なはずだ!おまけにニッケル水素電池だし。

 そう考え、あとは呼吸を小さくし、遠目でじっくり待ち、シャッターチャンスを伺います。こういうチャンスを与えてくれたガイドさんに感謝感謝!(こんなの慶良間(以前行っていたショップ)じゃ絶対やらしてくれないもんね。やらせてくれるショップあったら、紹介して下さい。)

 こうやって、じっと見ていると、いろいろなものが見えてきます。ハゼは時には穴から離れ過ぎ、他のハゼの縄張りに入り、威嚇されて戻ってきたりします。これも普通の写真を撮ってたんじゃ、見られない光景です。オイランハゼをギンガハゼが威嚇してみたり、スグロダテハゼがギンガハゼを威嚇してみたり、はたまたそれぞれのハゼ君達が食事をしている風景、ギンガハゼの泳ぐシーンなど、こりゃあ、いい経験したとつくづく感じました。

 しかし、時間は確実に過ぎていきます。まだこうやってしていたいが、時計は1:09:39を表示しています。もうおしまい。こういう事をやらせてくれたガイドさんに報いるべく、ハゼ君に
「バイバイ!またくるね!」
と声をかけ(本当にかけるんですよ)、頭を水面に上げました。

 すると、ボートの上には皆さん上がっており、ちょうど向こうもそろそろだな、とこっちを見たらしく、手を振っていました。ハゼさんを驚かせないように、BCにエアを入れ(ちなみにウエイトは6キロ付けました。普段+5Kgです。)水面をゆっくり泳ぎ、ボートへ。ボートに上がると、皆さん、
「どうだった?」
「すごかったぁ~~~。感動した~~~~!」
「へぇ、700本潜っていても感動することってあるんだぁ。」
 そりゃあ、そうですよ!何本潜ったって、感動はしますよ!

 皆さんも目当てのマンジュウを見たようで、幸せいっぱいの帰りのボートでした。
 これにはハマりそうです。このハゼだけのために、外部ストロボつけようかな?以前使ってたMX-10の水中ストロボ改造して、付けてみようかな?と考えたり、一眼レフ買おうかな?と一瞬だけ思ってみたり、、、。

 って、これは今日の一本目なんだよね。

 二本目は、ジュエルボックス。ホントうれしいです。こんな事、いわゆる健全なショップ?!じゃ、できません。マニア垂涎班です。他の班は普通!?のダイビングしていました。私は再度スジクロユリハゼ、アケボノハゼ、オキナワサンゴアマダイを狙いに行きます。
 ここは、二日前くらいに潜ったところなので、何となく解る。エントリーして、地形から、こっちの方だと。ある程度、ガイドさんより浅めの深度をとり、この前いたところの上空まで来たら、一気に潜行。着底して、Myスジクロユリハゼを探す。ここにいたはずだと、そちらを見ると、いますよ!いますよ!今日もいますよ!
 で、結果を先に言いますと、今回はダメでした。ヒレを拡げてくれませんでした。ホント、水中写真というものは難しいです。
 まず、潜れに行ける気象状況か?、それに耐えうるレベルの班か?、連れてってもらえるのか?お目当ての者はいるのか?カメラはちゃんと作動するのか?相手は一番綺麗なディスプレイをしてくれるのか?タイミングよくシャッターが切られるのか?こっちの体調は万全か?飛行機に乗るのはいつか?
 他にもいろいろ要因あると思うけれど、ホント、これらのかけ算なんだよね。それらがすべて整って、満足のいく写真って撮れるんだよね。確率が低くなればなるほど、あとは回数こなさないと、満足できないんだよね。

 三本目は明日帰ると言うことで、フツ~に流しました。浅場でフリソデエビ探しです。いませんでした。それにしても寒い!。死ぬかと思いました。この時期の石垣でこうなるとは、私の体はどうなっちゃったわけ?フードかぶっていましたもんね。ダイビング始めた頃は、こんなのかっこわるくてかぶれるか!なんと思っていましたが、今では必需品です。

 遙か向こうに熱帯低気圧があるらしく、波も風も出てきました。こういうときは無理しないことです。今回はヤシャハゼに行けませんでしたが、こういうのも要因の一つです。また来るしかないよね~。マイルが貯まっているから、それで行きましょう!
 誰かお供でマイルに参加する人いませんか?(大爆発)

 明日から、モルディブ行ってきます。ネットが繋がらないでしょうから、報告は後ほど。

 ちなみにあとで聞いたのですが、私が石垣島に降りられなくて、悶々としているとき、ANA機は次々と着陸していたそうです。JALはいろいろあるから、へっぴりごし!
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