川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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アダム・スミス『道徳感情論』は「徳」を論じている

2024年09月03日 | 経営・インテグリティ・エンゲージメント
アダム・スミスの『道徳感情論』が、共感(Sympathy)を論じていることは知っていた。

それどころか、スミスは、その共感を徳(Virtue)に高めることを論じている。

これは最近知った。

名和高司さんの『エシックス経営』では、インテグリティを「徳」と訳すことを提案している。





悪くない

特に、英語のVirtueは、力・強さを語源とする。徳には勇気を伴うってことからすると、原義的に、ないしは英語的に、賛成できる。

ただ、日本語の「徳」には、そういう、強さ、力強さ、荒々しさ、力、的なことは感じられない。

どちらかというと、柔弱な、人当たりのいい、喧嘩をしないで丸く収める、的なニュアンスを伴ってしまう。

だから、インテグリティを「徳」と言い切ってしまうことには、両手を挙げて賛成できません。

かように、インテグリティの「これ」という訳語がないので、拙著では「インテグリティ」のままで使っています。



最近出会ったインテグリティのいい定義は、「人格者を人格者たらしめるもの」。

出典は忘れました、おってアップします!

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