川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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消費社会が日本をヨコにした

2025年01月07日 | 社会・時事など
消費社会が日本をヨコにした。

と、執行草舟さんが仰ってました。

年末に彼のオフィスでそんな話を伺った。

ヨコ、というのは、欲であって、世俗であって、物質文明。

タテで表される、精神、崇高、哲学、宗教あたりとの対比。


1971年、54年前、日本に初めてのマクドナルドが銀座に。

1974年、51年前、日本に初めてのセブンイレブンが豊洲に。

この辺から、日本は変わった。

タテからヨコになった。

精神から物質になった。

宗教・哲学が廃れ、世俗・肉体、肉欲、欲望に負ける世の中になった。

なるほどそうだろう。

私が生まれたのが1974年だから、その時代の、タテからヨコへの変化はもちろん体感できない。

でも執行草舟さんは74歳だから、ちょうど二十歳の頃に、銀座にマクドナルドができた。

その時代の東京を生きてきて、「二十歳のころのマクドナルドが日本を変えた」とおっしゃっていた。

三島由紀夫が死んだのが昭和45年だから1970年。

三島はちょうどいいときに死んだんですね。

三島だけに、「あぁ、時代が終わった」ってのが分かっていたんですかね。

1970年とか1971年あたりってのは、それなりにエポックメイキング(画期的)な年だったんですね。

横井庄一がグアムから帰ってきたのは1972年。
小野田寛郎がルバング島から帰ってきたのは1974年。

この2人が帰ってきて、文字通り戦争が終わった。
そして、タテが終わった。精神の時代が終わった。

ヨコの時代になった。世俗が勝つ。物質が勝つ。

____________

執行草舟さんにこの話を訊いたのが2週間前。

今これをようやくブログにしている。

私の中で文章化できるほど咀嚼・腹落ちするのに2週間かかったということだろうか。

単に多忙であったからだけではあるまい。

2週間前は優先順位が低かったけど、今、やはりこれは書き残しておかねばならない、と優先順位が上がってきたということかな。

(ブログネタは常に20個とかもっとGoogle Keepに書き溜めていて、その時時の優先順位と気分で、ネタを選んでいます)

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