選挙の効果

総選挙の意味

投票率  バリケイト伊東

2019-12-30 08:55:19 | 政治

 日本の今年の選挙の際の投票率が、過去の投票率に比べて比べて最低だと、発表された。参院選でも49%ぐらいだ。地方選挙になると、さらに低い。埼玉補選では20%なんていう数字だ。これは民主主義の危機だ。日本における政治活性度は非常に低い。日本人は政治には関心がない。関心は食い物、芸能、美容なのだ。香港のような政治的暴動なんて日本では起きない。世界中で政治活性は高い。絶えず政治的デモ、テロ、暴動が起きてる。日本は何も起きない。日本人は行儀がいいなんて言ってる場合ではない。18歳まで投票年齢は引き下げられたが、総じて日本の若者は投票しない。平和の中で生まれ育った若者には、自由や民主主義、人権、豊かさが当たり前のように設定されてる。戦前のようなひどい社会を知らない。戦前では多くの国民は、餓えに苦しみ、自由がない、政府批判したら特攻に逮捕され拷問を受けるような国であったのだ。軍国主義のファシズム体制は、民主主義とは相いれない。日本は戦後、アメリカの民主主義を導入した。民主主義の核になるのは、選挙制度だ。選挙によって政治家を選び、政治を代行してもらうのだ。民意を反映させるには、選挙は絶対的に必要なのだ。その選挙に行かないとは、民主主義を否定するようなもんだ。選挙に行かない理由はいろいろあるだろう。好みの政治家や政党がいないとかの理由もあるだろうが、一番の理由は政治に関心がないのだ。国政選挙で50%にも達しないなんて言うのは、情けない。安部政権が、いい政治をしているから国民が不平不満を抱かないのではない。むしろ安部政治は、独裁的であり、格差を広げ、自由を奪ってる。それでも支持率は常に40%ぐらいはある。民主主義は、いい政治システムなのだ。今の日本の低投票率では、民主主義は宝の持ち腐れだ。民主主義のシステムを健全に機能させるには、選挙に多くの国民が参加する事だ。私は安部をまったく評価しない。銃で政権を倒すなんていう事を望んではいない。選挙で倒すべきだ。選挙は、ほんとうに難しい。その時の雰囲気や国民感情で動く。銃や刀で勝敗が決まるわけではない。学者の政治理論や理屈で動いてるのではない。野党が選挙で負け続けるのは、野党指導者のインテリの雰囲気が国民に受け入れられないのではないか。トランプやヒットラーのように感情的な演説は大衆の心をゆすぶる。理屈ではないのだ。大衆心理は、女性的なのだ。今の日本は、女の感性で社会が動いてる。男の論理性は、今の日本では選挙の際、いい効果を生まない。感情は悪魔のささやきと紙一重なのだ。失言や暴力的言葉、ののしりあいも、時には支持者を増やす。日本にはカリスマ性を感じる政治家がいない。つまらない人ばかりだ。時折、山本太郎だとか、毛色の変わったのが出てくると、一気に支持者が増える。大衆は導かれたいのだ。一般的な女性心理なのだ。女は強さに依存したがる。日本の政治家の演説はおもしろくない。あくびが出るような演説をしておいて、票は集まらない。演説には最大限に工夫すべきだ。紙のパンフレットなんてさほど効果はない。効果があるのは、演説だ。トークなのだ。明石家さんまのトークはおもしろい、あの感じはいい。加えて力強さが加わればさらにいい。政治家それぞれ個性もある。誰もがオバマのような演説の名手にはなれないが、おもろい演説をすれば、票を一気に伸ばせる。政党の選挙運動も工夫がいる。いまの選挙運動はマンネリ化している。何かを変えなければ政権奪取なんて起きない。昔も今も成功者は、意表をつくような事をやって大成功をなしてる。政治はかなりクリエートな仕事なのだ。古臭くて陳腐な政治、だから若者が興味をもたないのだ。芸能の演出は、日本の政治、選挙にはいい効果を生み出すかもしれない。いくら選挙に行けとはっぱをかけたところで、若者は行かない。選挙にお祭りのようなわくわく感を持ち込まなければダメだ。歌でも踊りでも、ストリップでも人が集まるような事をやればいいのだ。人間は理屈では動かない。動かすのは、感情だ。野党指導者はその事を肝に命ずるべきだ。紙は要らない、今はネットもある。お祭りの雰囲気を作るべきだ。来年には総選挙があるかもしれない。安部を政界から追放しないと、日本にはほんとうの幸福が訪れない。今のままなら日本は、腐って消えるだけだ。