昨日の夜は、仁木英之の小説『僕僕先生』を読んでいました。
第18回日本ファンタジーノベル大賞大賞受賞作であります。
舞台は、唐の時代の中国。
お金持ちの家に生まれた主人公の王弁は、自分の家に死ぬまで遊んでいられるだけのお金が有ると気付き、仕事もせず勉学もせずフラフラと日々無為徒食を貪っていた。
そんな日々を送っていた王弁はある日、父親に命じられて黄土山に住む仙人の元へおもむくことになる。
王弁の前に現れた仙人はどう見ても十代の少女。彼女は自らを『僕僕』と名乗る。
父親の意向により王弁は僕僕に弟子入りするのだが……。
薄ぼんやり屋さんな青年と飄々としてつかみどころの無い美少女仙人の旅物語。
ゆったりとした物語で登場するキャラクター達が魅力的で微笑ましいお話です。
面白かったですよ。お勧めであります。
シリーズ化されているみたいなので続きを読んでみる事にいたします。