狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『歌う船』/アン・マキャフリー

2011年06月13日 22時32分26秒 | 小説・本に関する日記






 昨日の夜は、アン・マキャフリーの小説『歌う船』を読み返しておりました。
 SFの連作短編集です。

 障害を持って生まれ機械に繋がれてしか生きられない主人公の少女ヘルヴァは、神経シナプスを宇宙船に繋いだサイボーグ宇宙船となるべく教育を受ける。
 彼女は〈中央諸世界〉の期待をになったエリート・サイボーグ宇宙船。
 しかし彼女は十六歳の少女でもある。
 そんなヘルヴァの成長物語。

 最初はパートナーの偵察員=乗組員の死別という悲劇で幕開けします。
 パートナーとの死別というショックによる死への誘惑からどう乗り越えるというお話が続き、新しい生身の体が手に入るかもというお話や感覚器官が全てシャットダウンさせられるというお話が続いて、最後はパートナーとの死別というショックを真に乗り越えるというハッピーエンドです。

 自己主張が激しくてチャーミングな主人公の宇宙船のヘルヴァは(絵的には無骨な宇宙船なのでしょうが)大変魅力的です。
 
 素敵な物語でありますよ。




 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

汝夜歩くなかれ?

2011年06月13日 21時22分18秒 | その他の日記






 本日の倉敷は晴れたり曇ったりしていましたよ。
 最高気温は二十四度。最低気温は十八度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。


 近頃、私は仕事帰りに倉敷美観地区でふらふらとお散歩をしたりしています。
 雨の日はしません。濡れるから。

 夜の美観地区は昼間とは違ってとても静かです。
 お店はほとんど閉まっているのですが、ぽつんぽつんと開いているお店があって、そんなお店からは大抵ジャズとかクラシックの曲が聴こえてきたりします。
 お洒落でよい雰囲気。

 時々そんなお店に入ってみようかと思ったりもするのですが、私は倉敷美観地区育ちで幼い頃「近所のお店にむやみに入ってはいけません(商売の邪魔になるから)」と言われて育ったので、二の足を踏んでしまいます。
 お客として入るのならよいはずなんです。
 もう大人だし。
 分かってはいるのですが、三つ子の魂百までってやつです。

 恐るべし、三つ子の魂ですね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする