もう随分と前のこと。
「君は生真面目だね。頭が固いね。物凄く固いね。ついでに表情も硬いね」と知人に言われて酷く傷つき、「おのれっ! ならば豆腐よりもゼリーよりもコラーゲンの塊よりも柔らかいぷにゅぷにゅ人間になってやるっ!」と心に誓ったことがあります。
そして「面白人間にならなくては! 小粋なジョークを放てる人間にならなくては!」とジョーク集や一コマ漫画を集めた本を大量に買って読み漁り「ジョークとは何ぞや? 面白いとは何ぞや?」と解析を試みたことがあります。
この時点で考え方が固い。
コッチコッチに固い。頭が固すぎる。
その事に気が付け! と昔の私に説教したいです。
昨日の夜は、阿刀田高のブラック・ジョーク集『ブラック・ジョーク大全』を読み返していました。
あの頃は、色々なジョーク集を読み漁っては「このジョークは何故、面白いのか?」と考えていたなぁ。
莫迦だったなぁ。あの頃の私は。愚かであった。
今では頭が固いと言われてもよいではないかよいではないかと開き直っています。
それがよいことなのかはよく分かりませんが、よいではないかよいではないか。