昨日の夜は、アニメーション映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のDVDを今更ながら観ていました。
え~っと。
観る前に噂には聞いていたのですよ。覚悟して観ろと。
なので一応は気合を入れて観はじめたのです。
しか~し、甘かった。私の見通しは甘かった。一応入れてみるという程度の気合ではなく一秒たりとも気を抜いてはならぬくらいの気合で望まねばならなかった。
冒頭の数分間を観た時点で、ビビる。
やばいやばいやばい。まぢでぶっ飛んでる。油断していると置いてけぼりを喰らってしまう。と焦りましたよ。
見事に訳が分からん。脳味噌をフル回転させないと付いていけない。物語を理解することを放棄したくなるくらい訳が分からん。
しかし。
これは製作者サイドはワザとやっている。とお見受けいたしました。
観客をシンジ君の混乱した心理状況に近づけようとしてワザと説明が少ない。
しかもシンジ君は周囲の状況を把握しようとしないし人の話を聞こうとしないので、余計に観ている側は訳が分かんなくなってくる。
と分かれば楽になりました。
要は大筋だけ分かればよいってことだ。
にしても不親切だなぁ。
分かりやすければ良いとは思わないけど。
不思議な事にQでは登場人物達のコミュニケーションはほとんど無い。
(相手に関係なく)自分の感情を一方的に吐き出す言葉かあるいは命令あるいは要請の言葉があるだけで、理解し合おうとする為のコミュニケーションの言葉が物凄く少ない。
それで物語が成り立っているのだから不思議だ。
コミュニケーションが途絶えた状態は観る側を不安にさせる。
多分それも製作者側の狙いだとお見受けいたしました。
Qで大風呂敷を広げたようで実はそれほど広がっていない、ような気がする。
舞台そのものが大きく変わったので物語が大きく変化してしまったかのように思えるけど、大枠は変わっていないのでは? って気がする。
それでも次でこのお話に決着をつけることが出来るのかは凄く不安だけどね。
こんな映画を作るなんてスタッフは度胸があるなぁ、と(色々な意味で)感心した次第にございます。