昔は夜はゲラゲラＴＶ漬けだったんだけどな。

　本日１２月６日は、モンゴル軍によりキエフが陥落しキエフ大公国が滅亡した日で、公式に奴隷制を廃止するアメリカ合衆国憲法修正第１３条が成立した日で、フィンランドがロシアからの独立を宣言した日で、大英帝国内の自治国としてアイルランド自由国の建国が決定した日で、各省・軍の情報部門を統合した内閣情報局が設置された日で、イギリスがフィンランドに宣戦布告をした日で、スペインで現行のスペイン１９７８年憲法が成立した日で、参議院で江副浩正リクルート前会長が証人喚問された日で、韓国海上警察が要求した日本の領海での捜査権の譲渡を海上保安庁が「主権侵害にあたる」として拒否した日です。


　本日も倉敷は晴れていましたよ。
　最高気温は十四度。最低気温は五度でありました。
　明日も予報では倉敷は晴れとなっております。



　以前、看板を作ったりイベント会場の設営をしたり百貨店などの懸垂幕やサインを作って設置したりする会社に勤めていた時のこと。

　その会社は地獄の鬼達も泣いて逃げ出すような酷い会社でありましたが、倉敷マスカット球場の看板設営の仕事は数少ない楽しみな仕事でありました。
　何故ならば、看板撤去作業に入る前の待ち時間に関係者としてスタジアム内に入って野球観戦が出来たからです。
　スタジアムでの生観戦は楽しいっすよ！　
　ＴＶ観戦には無い臨場感があってわくわくします。

　そのお仕事である時、元プロ選手で解説者のお方を間近で見たことがあります。
　仕事が一段落して関係者入口から球場内に入ってふらふらしていたら私の目の前をその解説者のお方が通っていきました。
　印象は「でかいっ！」でありました。
　身長は高くはありましたが普段会う人の中に同じくらいの身長の人はいます。
　しかし幅と厚みは全く違う。見たことがない幅と厚み。その幅と厚みのせいでとにかく大きく見える。
　プロで活躍していた人はさすがに違うなぁ、とその時つくづく思いました。
　そしてＴＶだと分からない感覚だなぁ、とも思いました。
　そのお方はＴＶ中継だと私には小柄で華奢な選手に見えていたのです。

　その時以来、ＴＶでスポーツ選手を揶揄して嗤いものにする番組を見ても笑えなくなりました。
　あの人たちは凄いよ。まぢで。間近で見たら化け物だよ（←良い意味で）。
　凄い人達の凄い所を見せるだけでも見る人はいると思うんだけどな。と思ったものです。

　今はほとんどＴＶを観なくなってどんな番組を放送しているのかは分からないのですが、否定や揶揄から入る番組は観るのは嫌だなぁと思っているのであります。

『リライト』／法条 遥

　昨日の夜は、法条遥の小説『リライト』を読んでいました。


　１９９２年の夏。
　中学２年生の美雪は未来から来たという男の子と出会う。
　転校生のその少年の危機を救う為、彼女は時を越える薬を使って１０年後にタイムリープする。

　２００２年の夏。
　美雪は１０年前の自分にあるものを渡す為、１０年前の自分が現れる時を待つ。
　しかし１０年前の自分が現れる時間になっても、１０年前の自分は現れない。
　１０年前の自分が現れないなら過去が変わってしまう……。
　パラドックスは発生しないはずなのに予定されたことが起きない……。いったい何が起こっているのか？　

　タイムパラドックスを扱ったＳＦミステリです。


　ややこしくて面白い。
　本文中に早い段階で「時をかける少女」を下敷きにしていることが提示される。
　その上で不気味な不安定な方向に話を進める。
　最初は登場人物が少人数で進むのかなと思っていたらどんどん人数が増えて話が広がる。
　そして怒涛のラスト。すっきりと絶望に落としてくれる毒のあるラストでありました。

　面白かったですよ。
　ダークな「時をかける少女」でありました。