狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

ベイビー! 逃げるんだ。

2013年12月08日 18時44分10秒 | 知人、友人に関する日記



 本日12月8日は、マレー作戦が開始された日で、真珠湾攻撃が行われた日で、GHQが日本全国の新聞へGHQの宣伝記事・太平洋戰爭史を掲載させた日で、シベリアからの引揚げ船第1号が舞鶴港に入港した日で、ロナルド・レーガン米国大統領とミハイル・ゴルバチョフソ連共産党書記長が中距離核戦力全廃条約に調印した日で、ロシア・ベラルーシ・ウクライナの代表がソビエト連邦の消滅と独立国家共同体の創立を宣言した日です。


 本日も倉敷は晴れていましたよ。
 最高気温は十二度。最低気温は八度でありました。
 明日も予報では倉敷は晴れとなっております。



 先日、知人から年賀状の印刷の依頼がありました。
 「安いプリンターでの出力ですが、ようござんすか?」と訊いたところ「うむ」と答えたので承諾いたしました。
 それが災厄の始まり。


 確認の為に裏面の試し刷りを知人に見せたところ、知人はその試し刷りを見て首を捻りそしてこう言った。
 「もっとこう……。うまいことにならない?」
 指定されていた画像は知人の手書き。
 プリンターの出力で色の出具合がおかしいとか言われたなら調整は出来るが、話を聞いてみると知人は遠まわしに原画を上手いこと直して欲しいと述べているやうだ。
 原画を直せって……。orz。


 知人の原画はある風景をスケッチしたものに絵具で色を付けて定型文が載っている。
 画像処理ソフトに知人の原画のデータを放り込んで画像を弄繰り回してみた。
 が、知人からOKが出ない……。orz。
 どうすればよいのか途方に暮れていたら知人に「描き直して」と言われた。

 描き直して?
 誰が?
 
 知人は私の目を見て再度「か・き・な・お・し・て」と言った。

 私がですか?
 何を?
 何故?
 
 知人は私の目を見て再度「か・き・な・お・し・て」と言った。

 もしかして私が一から原画を描き直すってことっすか?
 この瞬間、私は全力で逃走を図った。無理無理無理絶対無理。スケッチなんて無理。人様の年賀状の裏面の原画なんて無理。無理です。
 がしかしだ。知人も全力で追いかけてきて私を捕まえて全力で拝み倒す。でも拝み倒されても無理なものは無理です。市販の年賀状の裏面のデータをプリントアウトすればいいじゃん。手書きでなくてもいいじゃん。手書きに拘るなら自分で書き直せよ。

 しかし断っても断っても相手は涙目で拝み倒してひたすらお願いしてくる。orz。
 仕方がないので、原画のスケッチは私の勤め先の近所なので同じ構図で写真に撮って手書き風に加工する妥協案を提示した。
 私も愚かである。がしかし大の大人が涙目で伏してお願いする姿など観たくはない。てか奴は何でそこまで必死なんだ? 市販の年賀状の裏面のデータをプリントアウトすればいいじゃん。手書き風でなくてもいいじゃん。

 知人が妥協案を了承したので、原画と同じ風景を写真に撮ってデータを画像処理ソフトに放り込んで手書き風に加工してみた。
 はっきり言ってめんどくさい。
 作業に没頭して飽きてきて「もういやじゃ~」と作業を放り投げたくなった。
 しかし、人の世ではやると約束したからにはやらねばばならない。
 それが酒の席での約束であろうと乳の席の約束であろうと血の席の約束であろうと口約束であろうとピロートークでの約束であろうと体の約束であろうと約束は約束である。
 我が命我が物と思わず、武門の儀あくまで陰にて己の器量伏し、ご下命如何にても果すべし。なお死して屍拾う者なし。

 何とか仕上げて試し刷りを持って知人に確認をとった。
 試し刷りを見て知人は「OK! 最初から君に頼んだほうがよかったね。来年は原画から頼むわ」と言った。

 来年は原画から頼むわ? 
 おい。こら待て。来年は原画から頼むわ? 



 来年は絶対に逃げ切ってやる。
 そもそも安請け合いはしてはいけない。
 と固く心に決めて心に刻んでいるところなのでございます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『女子高生、リフトオフ! (ロケットガール1)』/野尻抱介

2013年12月08日 12時12分07秒 | 小説・本に関する日記





 昨日の夜は、野尻抱介の小説『女子高生、リフトオフ! (ロケットガール1)』を読んでいました。

 
 高校生の森田ゆかりは夏休みを利用して失踪した父親を探しにソロモン諸島のアクシオ島に向かう。
 アクシオ島には経済企画庁肝煎りの宇宙開発機関・ソロモン宇宙協会が有人宇宙飛行に向けて研究・開発をしていた。
 アクシオ島に着いたゆかりは、日本人が多くいるソロモン宇宙協会で父親の消息を尋ねようとする。
 そこで出会ったソロモン宇宙協会の所長・那須田は小柄で体重の軽いゆかりに目をつけて宇宙飛行士に採用しようとするのだが……。

 SFです。

 1994年頃に書かれた作品で今読むとドキっとするような宇宙開発の見通しがいくつか出てきます。
 でも、そんなことは気にする必要はなし。軽妙に書かれていてサクサク読めます。
 コミカルだけどハードなお話。
 面白かったですよ。
 ロケットガール1ってことは続きがあるのかな? 
 続きが出たら読んでみようと思っております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする