本日2月10日は、バグダードの戦いが終結してアッバース朝が滅亡した日で、火薬陰謀事件の実行責任者ガイ・フォークスが首吊り・内臓抉り・四つ裂きの刑で処刑された日で、江戸幕府が町人建議による水路の着工を許可した日で、中国共産党が中国国民党と国民政府の指導権を認めその指揮権に服従することを表明して国民党に第二次国共合作を提議した日で、津田左右吉の『古事記及日本書紀の研究』『神代史の研究』などが記紀を批判し皇室を冒涜しているとして発禁となった日で、自衛隊が行っていた机上作戦演習・三矢研究が衆議院で取り上げられて問題化した日です。
自衛隊はいきなり想定外の命令を出されてもすぐには動けないのであらゆることを想定して机上作戦演習を行うのは当たり前なのに、それを問題化するっていうのは変な話っすね。どのような机上演習をしたところで命令系統は確立されているのだから問題ないのに。命令系統を破壊するような事柄なら問題化すべきだけど、そうでもないのにね。変な話っす。
本日の倉敷は雨でありました。
最高気温は六度。最低気温は零度でありました。
明日は予報では倉敷は晴れとなっております。
今はもう昔の事。
狐が子供の頃のお話。
明るい昼間。皆は外に出ていて狐は獨り庭で遊んでおりました。
家に誰も居りませんでしたから、其処等はしいんとしてゐます。
ところが家の何処かの座敷でかかつと子供の笑い聲がしたのです。
狐は驚き、震えながらこつそり行ってみましたが、どの座敷にも誰も居ず、刀の箱もひつそりとして、垣根の檜がいよいよ青く見えるきり、誰も何処にもいませんでした。
かかつかかつと子供の笑い聲が聞こえます。
遠くの百舌鳥の声なのか、野良猫が草叢を歩く音なのか、何処かで豆を箕にかけるのか、色々考えながら黙って聴いてみましたがやつはりどれでもないやうでした。
確かに何処かでかかつかかつと子供の笑い聲が聞こえたのです。
も一度こつそり座敷を覗いてみましたが、どの座敷にも誰も居ず、ただ御日様の光ばかり其処等一面、明るく降つておりました。
狐は呟きました。座敷笑子?
すると何処からか、はぁぁいという子供の聲がしました。
狐は吃驚して飛び上がつてしまいました。
しかしどの座敷にも矢張り誰も居ませんでした。
暫らくするとかかつかかつという笑い聲は聞えなくなり、其処等はしんとした静けさが戻つてきました。
座敷童子? 狐は首を傾げながら庭に出て、その日は、陽が暮れるまで獨り遊びを楽しんでおりました。