昨日の夜は、アニメーション映画『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』のDVDを観ていました。
時は文化文政。場所はお江戸。
下町の長屋で暮らす絵師の鉄蔵=葛飾北斎は人気も名声もあるが自由気まま。
偏屈で奇矯で好奇心旺盛。
二女のお栄と居候の善次郎と暮らしている。
お栄は絵師としての実力があって北斎の絵の手伝いをしたり代筆したりしている。
きっぷは良いが容姿は顎長で地黒で器量良しではない。
お年頃なのでそれを密かに悩んでいたりする。
居候の善次郎は元・武士で女好きで駆け出しの絵師。
お栄からへた善と呼ばれたりする。
そんな彼らのもとに歌川門下で若年ながら頭角を現す国直も出入りするようになる。
原作は杉浦日向子の傑作漫画『百日紅』です。
葛飾北斎55歳、葛飾応為23歳の頃のお話。
活気に満ちていてでも死は間近に存在していて摩訶不思議なことと密着している江戸の庶民の生活を北斎やお栄を通して描いています。
原作のどの部分を描くのかと思っていたのですが、「おぉ。なるほど。そこを強調してきたのか」と楽しめました。
面白いですよ。
超お勧めです。