2/2(日)、シネ・ウインドで「細い目」を観てきました。
マレーシアのヤスミン・アフマド監督が2004年に初めて手掛けた劇場用長編映画で、2009年に亡くなってからの没後10年として上映されたということです。
予告編はこんな感じです。
マレーシアを舞台に、マレー系の少女・オーキッドと、中国系の少年・ジェイソンの恋愛を描いたライブストーリーです。
二人はそれぞれ普段はマレー語、中国語で話すんだけど、二人で会う時は英語で話すなど、多民族国家ならではの描写が面白かったです。
言語や宗教、生活習慣とかの違いなど、民族間にはまだ見えない壁がまだ微妙にあるんだなあと感じさせる描写がすごく多く、例えばタイトルの「細い目」も、マレー系の人から見た中国系の人の特徴らしいです。(おそらくちょっと差別的なニュアンスがある)
そんなマレーシアでも、マレー系のオーキッドは金城武が好きで、露店でDVDを売っていた中国系のジェイソンが「恋する惑星」を勧めてきたことから恋が始まるという冒頭のエピソードは、恋愛と同じくらい映画も民族の壁を越えるんだなって思いました。
日本とは全然違う国の出来事だけど、二人がデートをしている場面がすごく幸せそうなところが爽やかに伝わってきて、言語や民族が違っていても、人が恋をすることは変わらないのだなと思いました。
そういう意味で、恋をするという普遍的な気持ちを描いた、王道の恋愛映画だなと思ったんですけど、それだけにラストの切ない展開にはびっくりさせられましたが…それでも、いい映画でした。