4/18(木)、『キャプテン・マーベル』を観てきました。
予告編はこんな感じです。
超人的な能力を持った主人公の女性が、正義のヒロイン「キャプテン・マーベル」として、宇宙で行われている戦争から地球を守る、という物語で基本はアクション映画です。
ただ、アクションシーンが素晴らしかったのはもちろんなんですが、それ以外にも、記憶喪失の主人公、擬態する宇宙人、などの設定があることによって、何を信じればいいのか分からないという、ミステリーやスパイ映画的な面白さもありました。
戦争映画、スパイ映画、ミステリー、そして最後はウルトラマンのようなヒーロー・アクションまで、とにかく様々な要素が豊富に入っていて一言でストーリーが説明しにくい映画でした。
それに加えて、謎解きや、どんでん返し的な展開もあり、うっかりネタバレしかねないので、とにかく面白いので観てください!としか言えないタイプの映画ですね!
ネタバレをギリギリ避けて感想を話すと、「果たして自分の信じている正義は本当に正しいのか?」「今まで正しいと信じて戦っていたものが実は間違いだと気付いてしまったら、どうするのか」という物語だったのかなあと思いました。
マーベルの映画はヒーロー映画なので、もちろん毎回「正義」や「強さ」がカッコよく描かれるわけですが、実は単純な勧善懲悪ではなく、常にそこには、ヒーローたちの「正義」や「強さ」は正しいのだろうか!?という視点があったと思っているのですが、まさにそういう映画になっていたと思います。
また、「悪人と思われている人間は本当に悪人なんだろうか」「見かけのイメージだけで決めつけていないだろうか」「その結果、差別や迫害が生まれたりはしていないだろうか」というテーマも描かれていたと思います。
マーベル映画が描くは「正義」や「強さ」は、常に現実の社会問題や世相を反映していると思っているのですが、まさに何が正しいのか分からなくなっている時代、その結果争いが生まれてしまっている時代に対する問い掛けになっていたと思います。
などと、難しいことを色々考えさせられる話であると同時に、そんな難しさを吹き飛ばしてしまうほど、ストーリーが進行するごとにアクションが盛り上がっていって、最終的にクライマックスでキャプテン・マーベルが見せる桁違いの強さには思わず笑ってしまうほどでした。
あと、キャプテン・マーベルは地球外の存在、要は宇宙人として描かれるんですけど、そんな彼女が地球にやってきた時はカルチャーギャップコメディのように描かれていて、本当にマーベル映画のあらゆる方向の面白さに抜かりない完成度の高さには驚かされるばかりでした。