4/18(木)、ユナイテッド・シネマ新潟で『グリーン・ブック』を観てきました。
予告編はこんな感じです。
1962年のアメリカ、乱暴で不真面目な性格で、最初は黒人差別も当たり前のようにしていた白人の主人公トニーが失業したことで、黒人ピアニストのシャーリーのドライバーになり、同じ時間を過ごす中で少しずつ変わっていく、という物語です。
最初はギスギスしていた白人と黒人の二人が、人種を超えて少しずつ信頼関係を築いていく姿が感動的でした。
『デトロイト』『ブラック・クランズマン』など、白人、黒人の差別問題を描いた映画は近年多く作られていますが、本作は白人による黒人差別だけではなく、白人のトニーはイタリアからの移民で、彼もまたアメリカで差別や貧困に苦しんでいた、という設定があるんですよね。
それがあることで、アメリカで起こっている白人黒人の差別問題の複雑な現実に、より深く踏み込んでいると感じました。
そんな二人が、旅をする中で信頼関係を築くロードムービーな訳ですが、シャーリーは最初はバカにされている側だったのにトニーに優しく、そのことでトニーが変わり、最終的にはそれまで向き合えなかった家族とも向き合えるようになるんですよね。
分かり合うことで人は変わることができるんだな、という希望を感じることができ、とても感動的でした。
ところで、本作にも登場する「自分の信じていた正しさが間違いだと気づいたらどうするか」というテーマは、ある意味一つ前の記事に書いた『キャプテン・マーベル』に近い部分もあるかも知れませんね。
と言うか、これって多分この時代の世界的なテーマで、やっぱりアメリカでこういう問題に踏み込んだ優れた映画がたくさん作られるようになったのかも知れませんね。