こわれ者の祭典の話。Part 2
一つ前の記事の続きです。
2/12(日)に開催された「こわれ者の祭典」というイベントに行って来ました。
主催者は月乃光司さんという方。
アルコール依存症やリストカット、引きこもりといった過去を経て、今では障害を持った人々によるイベントを主催している、ロックでカッコ良いハゲのオッサンでした。
そんな月乃さんのパフォーマンスは、「絶叫詩人」。
つまり、自分で作った詩を感情をむき出しにして朗読する、というものでした。
しかも、朗読する時は引きこもり時代に来ていたパジャマで登場。
更に、途中から何を思ったかパジャマのズボンを脱ぎ始め、もも引きになるという、ぶっ飛びっぷりでした!
その状態で、月乃さんによる絶叫朗読が始まる。
月乃さんの詩は、病気である自分やダメな自分を否定せず全開にするので、初めて見た人からキチガイと思われかねないようなものでした。
月乃さん「告白します!僕が子供の頃、部屋でオナニーをしているところにお姉ちゃんが入って来ました!お姉ちゃんから『何してるの?』と訊かれた僕は『別に…』と答えましたが、本当は『別に』じゃなくて、『オナニーーーーーー!!!!』」
こんな感じなので、人によっては見たら引いれしまう人もいるのかも知れません。
まあ、僕はゲラゲラ笑って見てしまったのですが…
しかし!しかしである!
月乃さんの凄いところは、この下らない、またはイカレた世界が、突如として感動に変わる瞬間があるということだったのです!
それは、ある時はじわじわと、またある時は一瞬で訪れていました。
だから、びっくりしたと思ったら、次の瞬間には感情を鷲掴みにされたかのような、謎の感動に襲われてしまうのでした。
そんな月乃さんの詩で、すごく印象に残ったのは、「人生は短距離ランナー」という詩でした。
うろ覚えですが、確かこんな内容だったと思います。
月乃さん「僕は本当に誰かを殺したいくらい嫌いになったことがある。でも僕はそんな時思い出す。僕が何もしなくても、そいつは絶対死ぬんだ。死なない人間はいない。金持ちでもアイドルでもみんな死ぬ。だから焦ることは無い。僕は未来の世界を想像する。その世界には僕は存在せず、僕が嫌いな人間も誰一人生き残ってはいない。それは清々しい世界のように思う。何もしなくても、人はみんな死ぬ。だからこそ、誰かを殺したり、死に急いで自殺する必要はない」
これはすごいと思いました!
要は生きることを肯定をしている詩だと思うんですけど、その前に死の肯定があるんですよね。
「命を大切にしよう」「自殺はやめよう」と言うのは簡単です。
でも、月乃さんの場合はそうじゃない。
死にたい、誰かを殺したい思いをした過去があり、そんな自分を否定せず、隠さずに全部吐き出す。
死を否定するのではなく、死そのものを肯定し、受け入れ、その結果、それが生の肯定につながっている。
これは誰にでも作れる言葉ではない。
月乃さんだからこそ作り出せた言葉なんだと思います。
そんな月乃さんから、こわれ者の祭典の二次会に呼んでいただきました。
フラッシュ焚き忘れたけど!!
月乃さん、カッコ良かったです!
そんな月乃さんとお話することが出来て、僕は本当に幸せでした!
今年の9月に、こわれ者の祭典の10周年イベントがあるということでした。
これには是非とも、何らかの形で関わりたいものだなあと思いました。
つづく。
一つ前の記事の続きです。
2/12(日)に開催された「こわれ者の祭典」というイベントに行って来ました。
主催者は月乃光司さんという方。
アルコール依存症やリストカット、引きこもりといった過去を経て、今では障害を持った人々によるイベントを主催している、ロックでカッコ良いハゲのオッサンでした。
そんな月乃さんのパフォーマンスは、「絶叫詩人」。
つまり、自分で作った詩を感情をむき出しにして朗読する、というものでした。
しかも、朗読する時は引きこもり時代に来ていたパジャマで登場。
更に、途中から何を思ったかパジャマのズボンを脱ぎ始め、もも引きになるという、ぶっ飛びっぷりでした!
その状態で、月乃さんによる絶叫朗読が始まる。
月乃さんの詩は、病気である自分やダメな自分を否定せず全開にするので、初めて見た人からキチガイと思われかねないようなものでした。
月乃さん「告白します!僕が子供の頃、部屋でオナニーをしているところにお姉ちゃんが入って来ました!お姉ちゃんから『何してるの?』と訊かれた僕は『別に…』と答えましたが、本当は『別に』じゃなくて、『オナニーーーーーー!!!!』」
こんな感じなので、人によっては見たら引いれしまう人もいるのかも知れません。
まあ、僕はゲラゲラ笑って見てしまったのですが…
しかし!しかしである!
月乃さんの凄いところは、この下らない、またはイカレた世界が、突如として感動に変わる瞬間があるということだったのです!
それは、ある時はじわじわと、またある時は一瞬で訪れていました。
だから、びっくりしたと思ったら、次の瞬間には感情を鷲掴みにされたかのような、謎の感動に襲われてしまうのでした。
そんな月乃さんの詩で、すごく印象に残ったのは、「人生は短距離ランナー」という詩でした。
うろ覚えですが、確かこんな内容だったと思います。
月乃さん「僕は本当に誰かを殺したいくらい嫌いになったことがある。でも僕はそんな時思い出す。僕が何もしなくても、そいつは絶対死ぬんだ。死なない人間はいない。金持ちでもアイドルでもみんな死ぬ。だから焦ることは無い。僕は未来の世界を想像する。その世界には僕は存在せず、僕が嫌いな人間も誰一人生き残ってはいない。それは清々しい世界のように思う。何もしなくても、人はみんな死ぬ。だからこそ、誰かを殺したり、死に急いで自殺する必要はない」
これはすごいと思いました!
要は生きることを肯定をしている詩だと思うんですけど、その前に死の肯定があるんですよね。
「命を大切にしよう」「自殺はやめよう」と言うのは簡単です。
でも、月乃さんの場合はそうじゃない。
死にたい、誰かを殺したい思いをした過去があり、そんな自分を否定せず、隠さずに全部吐き出す。
死を否定するのではなく、死そのものを肯定し、受け入れ、その結果、それが生の肯定につながっている。
これは誰にでも作れる言葉ではない。
月乃さんだからこそ作り出せた言葉なんだと思います。
そんな月乃さんから、こわれ者の祭典の二次会に呼んでいただきました。
フラッシュ焚き忘れたけど!!
月乃さん、カッコ良かったです!
そんな月乃さんとお話することが出来て、僕は本当に幸せでした!
今年の9月に、こわれ者の祭典の10周年イベントがあるということでした。
これには是非とも、何らかの形で関わりたいものだなあと思いました。
つづく。
死んだ人は伝説になる。それは間違っていないと思う。
ただ、どんな偉業の残して死んだ人間でも、平凡でも今生きている人間の生命の尊さにはかなわない、とも思う。
もうあの誇らしい地の懐に臥したよ
酒を飲んで、俺の言うことを聞きたまえ
あの人たちのいったことはただの風だよ」
ルバイヤート