舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

勇気が出る映画!『5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~』観て来ました!

2018-03-09 22:46:03 | Weblog


3/8(木)、イオンシネマ新潟西で『5パーセントの奇跡~~嘘から始まる素敵な人生』を観て来ました!





予告編はこんな感じです。



この映画は、視力が5%しかない主人公が一流ホテルで働く夢を叶えるために奮闘する映画です。
とは言え、視力が5%しかないと知られたら雇ってもらえないと思った主人公は、なんと視力のことを隠して働き始めるのです。

まさかそんなことが出来るのか…!?と思ってしまいますが、そんな障害をカバーするための主人公の人並み以上の努力が半端ないのです。
例えば、ホテル内のあらゆる廊下や階段、部屋の配置や置いてある物の位置などを、すべて歩数などで細かく覚えるというのだから、尋常ではありません。

もちろん、途中で失敗して視力の琴は途中でバレてしまうわけですけど、途中までは周りの人にまったくバレることなく仕事をこなせてしまうのだから驚きです。
もしもこの主人公が普通の視力で、ここまでの努力家だったなら、間違いなく超一流のホテルマンになれていたことでしょう。

この映画が素敵だと思ったのは、障害を扱った物語であるにもかかわらず、重苦しい雰囲気にならずに、全体的にコミカルでとても明るいということです。
で、それは言うまでもなく、主人公の人並み外れた前向きな性格が、この映画そのものの大きな魅力になっていると思います。

また、彼は決して孤独な存在ではなく、ホテルの同僚で唯一視力の障害のことを打ち明けた友人の存在もすごく大きいなと思いました。
この同僚、最初は出勤前に飲酒していたり、女の子に手を出したりと、物凄くチャラい人物なんですけど、ある意味その軽さが主人公の生真面目さといい感じにバランスのとれた凸凹コンビ感があるし、主人公と仲良くなるにつれて「こいつ、意外と仲間思いで超いい奴じゃん!」っていう一面がどんどん見えてきて、すごく魅力的な人物だったなあと思いました。

とは言え、この映画は主人公の視力の障害は非常に重いものだということをこれでもか!と伝えてきています。
映画の中で非常に視界が悪くぼやけた主人公の視点から観た映像が出てきて観客に主人公の視覚障害を疑似体験させたり、中盤に登場する主人公が視力の障害を隠したまま危険な刃物を扱うシーンは、目を背けたくなってしまうほど恐ろしかったです。(最悪の事態こそ防げたものの、大量の出血が描かれててこの映画最大のにショッキングシーンでした)

つまり、この映画は全体としてすごく明るい雰囲気なんですけど、だからと言って障害というものの重さを決して矮小化しているわけではないのです。
障害にまっすぐ向き合った上で、それでも明るい物語を作れているこの映画そのものが、障害あっても人は明るく前向きに生きていける!というメッセージのようにも感じられました。

人にはそれぞれ個性があって、中には決して治すことの出来ない障害があったりもするけれど、同時に誰にも負けない素晴らしい才能を持っていたりもする。
この映画の主人公は、視力には障害があったけれど、人並み外れた努力家であることや、大切な友達に出会えたことは、彼の才能だったと言えるのかも知れないなあと思います。

最終的にこの主人公が辿る結末についてはネタバレになるので書きませんが、周りが彼を突き放すわけでも甘やかすわけでもなく、障害を含めて一人の人間として彼の人生を認め、そしてその上で彼は彼なりの人生を見付けて歩いていく…といもので、本当に素晴らしいエンディングだなと思いました。
映画を観終ったあとは、思わず「ああ、良かったなあ~!」と思ってしまいました。

本当にいい映画を観終わると、映画館を出た後で世界が変わって見えたりしますけど、この映画はそういう一本だったような気がします。
少しだけ見える世界が広がったような(視力が変わったわけではないのに)、あの映画の主人公が自分を勇気づけてくれているような、そんな素敵な映画でした。
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