5/21(火)、ユナイテッド・シネマ新潟で『バースデー・ワンダーランド』を観てきました。
予告編はこんな感じです。
さてさてこの映画、原作は柏葉幸子さんの「地下室からのふしぎな旅」、監督は「映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!大人帝国の逆襲」の原恵一監督ということでした。
僕は「オトナ帝国の逆襲」は大好きだし、原作「地下室からのふしぎな旅」は読んだことはありませんでしたが柏木幸子さんの本は何冊か読んだことがあったし、中でも「霧のむこうのふしぎな町」は宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」の原案の一つとも言われていたりもして、色々気になって観に行ってみました。
内容はと言うと、小学生の女の子がひょんなことから不思議な世界に迷い込んで、冒険をして成長するという典型的な異世界ファンタジーで、基本的には面白くていい話だなあ、と思いました、思ったのですが…
いや、実を言うと、同じく原恵一監督の「オトナ帝国の逆襲」、異世界ファンタジーの金字塔「千と千尋の神隠し」などの大傑作とどうしても比べてしまう自分がいたので、やや物足りなさを感じてしまったりしたというのが正直なところでした。
どこが物足りなかったかと言うと、やっぱりファンタジー、異世界ファンタジーというジャンル、特にアニメ映画という表現だと、空想の世界をどこまで視覚的に表現することができるかが物凄く大事だと思うんですよ。
ファンタジーだからもちろん空想の世界、存在しない世界なわけですが、だからこそ、本当にありそうと思わせる魅力があるかないか、それが物凄く大事だと思います。
その点、例えばジブリ映画やディズニー映画はやっぱりさすがだと思いますし、日本のアニメでもドラえもんやそれこそ原恵一監督も撮っているクレヨンしんちゃんの映画なんてかなり頑張ってると思うんですけど、その点、「バースデー・ワンダーランド」はちょっと物足りなかったんですよね…
どこがどう物足りないと言われても答えにくいのですが、デザイン的なセンスとか、ディティールの魅力とか、全体的に物足りないなと思いました。(ジブリ出身の米林宏昌監督「メアリと魔女の花」を観た時も似たような感想を持ちましたが、個人的に「メアリ」よりは楽しめました。)
あと、やっぱり「オトナ帝国の逆襲」と比較するとギャグとアクションのテンポの良さが気になってしまいましたね…何回名前出すんだって感じですけど「オトナ帝国」がいかに名作かってことなのかも知れませんが。
でも、中には「マッドマックス」や「恐怖の報酬」のパロディと思われるシーンも登場していて、そこらへんは原恵一監督のパロディのセンスだなと思ったりして、そこは結構面白かったです。