エキストラの話。part.4(最終回)
いままでのあらすじ。
11/19(土)に劇団ブルージーンズの舞台「なす美の背中」にエキストラとして出演することになった俺。
何も知らずに行ってみると、役者の大半がエキストラで、その殆どが前日か当日に呼ばれていたと判明!
驚愕する俺の前に現れた最後のエキストラ「ウチの母が、この劇団に入ってて、昨日呼ばれたんですよ……」
うわ~、一体どうなっちゃうの!?
そんな訳で、始まった舞台「なす美の背中」。
エキストラのシーンのリハーサルも無事に終わり、後は本番を待つばかり。
客席を見てみると…なんと200席ほどある会場がほぼ満席ではないか!!
しかも、大半が中高年の女性だ!!
後で知ったのですが、無料公演だったんですね。
そもそもその劇団自体が、一年に一回、イベントとして公演を行うという劇団だったようです。
そしてこの劇団の目的が、オバちゃん世代に楽しんでもらうことで、それを前面に押し出した劇団だったようです。
今回の公演も、性欲を持て余した三人の中年女性が、自分らしい生き方を探していく、みたいなぶっ飛んだ内容でした。
下ネタ、オバちゃんあるあるネタ全開で舞台でふざけまくる三人の女優。
すると、客席のオバちゃん世代にはかなりウケているではないか!!
そんな中、俺が一番笑ってしまったシーンは、冒頭で二人のオバちゃんが会話しているシーンでした。
オバちゃん①「ねえ、私達もこの先の第二の人生考えた方がいいわよね~」
オバちゃん②「そうよね~」
オバちゃん①「取り敢えず、旦那が死ぬじゃん」
ストレート!!
そして沸き立つ客席。
この時、エキストラや出待ちの役者は舞台袖から、舞台を観ていました。
しかし、そんな舞台を尋常ならぬ表情で見つめる一人の男がいました……
そう、役者の母親から本番前日に声をかけられ、エキストラに連れて来られてしまった彼である!!
舞台の最初の方のシーンは、水中ウォーキングをしにやってきた三人の女性が、男子更衣室を覗いて興奮するというとんでもないシーン。
「ま!いい男!」
「やっぱり若い男は良いわね~!」
「ちょっと!私にも男を見せてよ!」
彼「……………………」
その後、三人の女性が性欲について語り合うというシーン。
「私、この年になっても、ムラムラしちゃうのよ~!」
「私も、たまには若い男と遊びたいわ~!」
「ああ~!どっかに若い男いないかしら~!」
彼「……………………何だよ、これ………………………………」
更に、何故か途中で開放的になった三人の女性が、感情を露わにして乱れ狂う問題のシーン。
「何だか私、熱くなってきちゃったみたい……」
「私も、官能的な気持ちになってきちゃう……」
「アッーーーー!!!!体が、熱いわ~!」
彼「……………………何やってんだよ………………………………」
そ、そりゃそうなるわな……
そして、舞台のラストシーンでは何故かエキストラを含めて役者全員が「スーダラ節」を歌いながら踊り狂うという、カオスな展開。
(因みにこのシーンを知ったのは、本番直前のリハーサル中だったという安定の急展開)
もちろん、緊張しなかった訳ではありませんでしたが、そんなことを言っても仕方ない事態に!
ということで、エキストラの全員で、スーダラ節を歌いながら舞台へ……すると……
全員「ちょっと一杯のつもりで飲んで」
彼「あ、どした!」
全員「いつの間にやらはしご酒」
彼「あ!そ~れ!」
母親に呼ばれたという彼が突如としてはっちゃけ始めたではないか!!
一体、何が彼を……いい息子だ!!
何はともあれ、舞台は無事に終了しました。
最後に役者みんなで記念撮影することに。
母「ほら!アンタも一緒に入りなさい!」
息子「うっせえよ!」
なんかいい感じの親子だ!!
そんなわけで、記念撮影も無事に終わりましたとさ。
めでたしめでたし。
いままでのあらすじ。
11/19(土)に劇団ブルージーンズの舞台「なす美の背中」にエキストラとして出演することになった俺。
何も知らずに行ってみると、役者の大半がエキストラで、その殆どが前日か当日に呼ばれていたと判明!
驚愕する俺の前に現れた最後のエキストラ「ウチの母が、この劇団に入ってて、昨日呼ばれたんですよ……」
うわ~、一体どうなっちゃうの!?
そんな訳で、始まった舞台「なす美の背中」。
エキストラのシーンのリハーサルも無事に終わり、後は本番を待つばかり。
客席を見てみると…なんと200席ほどある会場がほぼ満席ではないか!!
しかも、大半が中高年の女性だ!!
後で知ったのですが、無料公演だったんですね。
そもそもその劇団自体が、一年に一回、イベントとして公演を行うという劇団だったようです。
そしてこの劇団の目的が、オバちゃん世代に楽しんでもらうことで、それを前面に押し出した劇団だったようです。
今回の公演も、性欲を持て余した三人の中年女性が、自分らしい生き方を探していく、みたいなぶっ飛んだ内容でした。
下ネタ、オバちゃんあるあるネタ全開で舞台でふざけまくる三人の女優。
すると、客席のオバちゃん世代にはかなりウケているではないか!!
そんな中、俺が一番笑ってしまったシーンは、冒頭で二人のオバちゃんが会話しているシーンでした。
オバちゃん①「ねえ、私達もこの先の第二の人生考えた方がいいわよね~」
オバちゃん②「そうよね~」
オバちゃん①「取り敢えず、旦那が死ぬじゃん」
ストレート!!
そして沸き立つ客席。
この時、エキストラや出待ちの役者は舞台袖から、舞台を観ていました。
しかし、そんな舞台を尋常ならぬ表情で見つめる一人の男がいました……
そう、役者の母親から本番前日に声をかけられ、エキストラに連れて来られてしまった彼である!!
舞台の最初の方のシーンは、水中ウォーキングをしにやってきた三人の女性が、男子更衣室を覗いて興奮するというとんでもないシーン。
「ま!いい男!」
「やっぱり若い男は良いわね~!」
「ちょっと!私にも男を見せてよ!」
彼「……………………」
その後、三人の女性が性欲について語り合うというシーン。
「私、この年になっても、ムラムラしちゃうのよ~!」
「私も、たまには若い男と遊びたいわ~!」
「ああ~!どっかに若い男いないかしら~!」
彼「……………………何だよ、これ………………………………」
更に、何故か途中で開放的になった三人の女性が、感情を露わにして乱れ狂う問題のシーン。
「何だか私、熱くなってきちゃったみたい……」
「私も、官能的な気持ちになってきちゃう……」
「アッーーーー!!!!体が、熱いわ~!」
彼「……………………何やってんだよ………………………………」
そ、そりゃそうなるわな……
そして、舞台のラストシーンでは何故かエキストラを含めて役者全員が「スーダラ節」を歌いながら踊り狂うという、カオスな展開。
(因みにこのシーンを知ったのは、本番直前のリハーサル中だったという安定の急展開)
もちろん、緊張しなかった訳ではありませんでしたが、そんなことを言っても仕方ない事態に!
ということで、エキストラの全員で、スーダラ節を歌いながら舞台へ……すると……
全員「ちょっと一杯のつもりで飲んで」
彼「あ、どした!」
全員「いつの間にやらはしご酒」
彼「あ!そ~れ!」
母親に呼ばれたという彼が突如としてはっちゃけ始めたではないか!!
一体、何が彼を……いい息子だ!!
何はともあれ、舞台は無事に終了しました。
最後に役者みんなで記念撮影することに。
母「ほら!アンタも一緒に入りなさい!」
息子「うっせえよ!」
なんかいい感じの親子だ!!
そんなわけで、記念撮影も無事に終わりましたとさ。
めでたしめでたし。
七色仮面、ということは元10shockだな。
相変わらずコメントありがとう。
彼は俺とは違った方向性でよく分からない人でした。
若者らしい若者だけど、演劇関係者にはあまりいないタイプ。
何はともあれ踊るじゃん!
>kawaちゃん
いやー、複雑だったと思いますよ。
本当にあの親子はどんな会話したんだろうか。
合コン芝居は、乾杯して自己紹介と飲む演技とお酌の演技と雑談しながら置いてあったお菓子を本当に食べました。
横にいた女の子に「平岩紙に似てますね」って言ったら、「そうですか?」って言われました。
複雑な心境!
その日 帰宅した親子は
どんな会話したのか。
チヒロの合コン芝居は
うまくいったのか。
でもたのしそうならよかったよ。
何はともあれ、踊るじゃん!