アナタもワタシもエキストラ。新潟にまつわるエトセトラ。

エキストラの話。Part.3



前回の記事の続きです。
11/19(土)に、劇場ブルージーンズ「なす美の背中」にエキストラとして出演しました。

どんな劇団なのかまったく聞かされずに舞台に立つことになってしまった俺！
それだけではあまりに不安なので、楽屋で何人かの人に声をかけてみることに。

すると、メインで出演している女優さん数名以外は、全員がエキストラという事が判明！
楽屋に、大学生の男の子が三人いたので、中心っぽい男の子に話しかけてみると…


俺「この劇団の人なんですか？」

男の子「いえいえ、全然」

俺「え…じゃあ何で出る事になったんですか？」

男の子「前に俺がインターンシップに行った会社に、たまたまこの劇団の人がいて、それで先週くらいに連絡が来たんですよ」


す、すごい繋がりだ！
俺も随分変な理由で来たと思っていたが、上には上がいる……


俺「稽古とかいつからしたんですか？」

男の子「一週間くらい前ですね」


な、何でこんなに直前に役者を集めてるんだ！？


俺「他の二人とは友達なんですか？」

男の子「はい、大学の友達で二人とも演劇研究会に入ってるんで、役者が足りないって聞いてたんでダメ元で声かけてみたら、二人とも来てくれたんですよ」


もはや何が何だか！


俺「じゃあ、二人とは一緒に来たの？」

男の子「いや、二人は今日初めて来たよ」


やっぱりギリギリで呼んでいる！


せっかくなので、同じ楽屋にいた別の男性にも話しかけてみました。


俺「この劇団の人なんですか？」

男性「いや、今日来たばっかりで演劇なんてやったことないですよ。たまたまこの劇団に知り合いがいて、昨日呼ばれたんですよ」


みんなそんな繋がりばっかりなのかよ！


そして、一番気になる人物、合コンのシーンで登場する三人の女性たちに話を聞いてみることに。
この三人、他のエキストラに比べて明らかに出番が多かったんですよね。（オバちゃん三人の謎のダンスシーンでは、バックダンサーも担当）


俺「お疲れ様です。この劇団の人なんですか？」

女性「いえ、私達もエキストラです。でも、毎回呼んでもらってて」

俺「え？エキストラなのに毎回出てるんですか？」

女性「はい、劇団お抱えのエキストラです」


だったらもう劇団員にしてあげればいいのに！！


俺「ちなみに、稽古にはいつから……」

女性「昨日です」


やっぱりね！この劇団のエキストラ、色々すごいぞ！
しかし、驚くのはまだ早かった……


エキストラの中に、途中から遅れて参加した男の子二人がいました。
どうやら、まず一人が呼ばれて、その友達であるもう一人が呼ばれたらしいのですが…・…


俺「誰に呼ばれたの？」

遅れて来た彼「実は……この舞台に母が出てるんすよ……」


最強の身内登場だ！！


俺「えっ、マジで！？」

遅れて来た彼「昨日、母の演劇の稽古の帰りに車で迎えに行ったら、車の中で舞台に出てって頼まれて」


どんだけ切羽詰まってたんだ！！
そして彼は、母親と同じ舞台に立って何を想うのであろうか……



感動のフィナーレをお楽しみに！！





つづく。