3/9(土)、シネ・ウインドで『ナポリの隣人』を観て来ました!した。
予告編はこんな感じです。
妻に先立たれ、子供をはじめ家族と縁を絶たれ孤独に暮らす老人は、隣に暮らす一家と仲良くなり、まるで家族の一員のように迎え入れられます。
途中までは、そういうハートウォーミングな話かと見せかけておいて、映画の中盤でその一家をある悲劇が襲います。
一つ前に感想を書いた『モースト・ビューティフル・アイランド』に続き、ネタバレゼロで観た自分は、この時点で「えっ、そんなバカなことが…!」と本当にそういう事故を目の当たりのしたかのような衝撃を受けてしまいました。
これは、ある意味幸せな映画体験なんだと思いますが、なかなかショッキングな体験でした。
主人公は残酷な運命に苦しむのですが、それがきっかけで色々あって最後には生き別れになっていた娘と再会する…という人間ドラマです。
人生、いつどこで悲劇が起こるか分からないし、何がどういう結果を生むのか分からないんだなあ、なんて思いました。
そして、一般的に家族とは絆で結ばれているものだと思われがちですが、実際には家族同士だからこその分かり合えなさもあり、逆に家族でない人間同士だからこそ築ける絆もあるんだなあ、なんてことを考えさせられたりもしました。
そういう、家族や様々な人間関係の多様性を描いた映画なのかなと思いましたが、なかなか重かったです。