舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

シネ・ウインドで「トンネル 闇に鎖された男」を観て来ました!

2017-08-23 01:50:59 | Weblog
映画を観たらテンションが上がったので、この勢いで最近観た映画の感想を色々書いていきます!





今回、感想を紹介するのは、こちら!「トンネル 闇に鎖された男」

キム・ソンフン監督による韓国映画です!
なんと韓国では、4週連続第1位&700万人動員のメガ・ヒット作だそうです!





ひとまず予告編はこんな感じです!



と言う訳で、感想書いていきます!



物語は、主人公の男性が、仕事中に車でトンネルの中を走っていると、落盤事故が発生!車ごと生き埋めになってしまう!
身動きの取れないトンネルの中で生き抜こうとする男、彼を待つ家族、救助隊、そしてこの事件を取材するマスコミや民衆たちまでも巻き込み、事態は二転三転・・・果たして彼は助かるのか!?という、サスペンス映画です。

そもそも、韓国のサスペンス映画って、すごいなって以前から思っていまして、と言うのも、何でしょう、見応えがすごいなって思うんです。
一つの映画の中の、どこのシーンを見ても、常に映画を作る人の「面白い映画を作る!」というこだわりと工夫が漲っていて、一時たりとも緊張が途切れない、最初から最後まで本当に面白い、観終わった後も、「うわー、すごい映画観た!」ってなるような映画が、本当に多いなって思います。

今年は、同じシネ・ウインドで観た、北朝鮮から事故で国境を超えてしまった漁師が韓国でスパイの容疑をかけられるという「The NET 網に囚われた男」もめちゃくちゃ緊張感があってハラハラする面白いサスペンスでしたし、やっぱり韓国映画ってすごいな!と思っていたところでした。
そして、同じシネ・ウインドでこの「トンネル 闇に鎖された男」の予告を見て、これはめちゃくちゃ怖そうだけどめちゃくちゃ面白そうだぜ!と期待して観に行ったのです。

冒頭からいきなり、トンネルの落盤事故に主人公が巻き込まれるのですが、そこのシーンは本当にトラウマ級に恐ろしく、その後は命は助かったはいいものの、予想以上の日数を生き埋めにされるので、「絶対に自分なら嫌だ…」という閉塞感が、スクリーンからダイレクトに伝わって来て、思わず「頼むから助かってくれ…」と祈るように映画を観てしまうので、ハラハラが最初から最後まで止まらない…という、本当に、サスペンスのお手本のようなサスペンス映画だったと思います!
また、主人公だけでなく、救助隊側の活躍も同時に描かれるのですが、彼らの救助が「もう少しだ…」と希望が見えそうなところに行くと新たなトラブルが発生したりして、まさに「一難去ってまた一難」を体現していて、それを見ながら手に汗握りながら、やっぱり祈るような気持ちで、(特に中盤に発生する展開の絶望感は本当にやばい)最後まで見てしまうので、何度も言いますが本当にサスペンスのお手本のようなサスペンスなのです。

しかし、そんな感じで緊張感が最初から最後まで途切れないので、重苦しい映画かと言われれば決してそんなことはなく、特にトンネルの車の中で生き埋めになった主人公の描写は、単調な展開になりそうなところが、意外な展開、発見が闇の中で次々と発生したりして、決して飽きさせることのない、そして映画の中の人物も見ている人物も、決して絶望に落とし切らない、という作りになっていたのも、流石だなと思いました。
そんなトンネルの中で主人公が、あの手この手でアイディアを出しながら必死に生き延びようとする姿は、ちょっとコミカルにも見えるくらいユーモアのある描かれ方をしているのもこの映画の魅力で、これはもしかしたら、「必死に生きようとする人間は美しい」「希望を捨ててはいけない」というメッセージだったのかも知れませんね。

また、この映画のもう一人の主人公とも言うべき救助隊の隊長が、どんなトラブルに見舞われようと、常に主人公を電話越しに励ましながら、必死に救助の道を探し続けるところも、本当に頼もしく、絶望しかないようにしか見えない物語の中で、決して希望を失わない存在としてとても魅力を放っていました。
何度も言いますけど、映画の大半は本当に絶望するしかないような展開なのにも関わらず、必死に生き抜こうとする主人公、必死に助けようとする救助隊の隊長、この二人のギリギリの希望に最後まで必死にすがり続ける姿があるからこそ、最後まで緊張感が途切れることなくハラハラしながら楽しく映画を観ることが出来るし、最後には大きな感動が待っているという、本当にサスペンス映画として最高だと思います。

もう、この時点で、娯楽映画としては最高なんですけれど、それに加えてこの映画が優れているのは、例えば一人の人間の生死がかかっている状況でも、傲慢なマスコミや世論の傲慢さなど、現実の社会問題をきちんと描いていたことです。
また、こういう描き方をしたことで、我々の生きる世界ときちんと地続きの映画だと思って観ることが出来るので、結果的に映画への没入、感情移入が出来ることになり、より映画を楽しめた!という効果もあったように思います。



そんな訳で、やっぱり韓国のサスペンス映画ってすごいな!って思わされた映画だなって思いました。
韓国映画繋がりで、エドガー・ライト監督が「マジ、オススメ!絶対見るべき!」って大絶賛している、韓国のパニック映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」もいずれ観たら感想を書きたいと思います。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジャニーズが主演の映画や、... | トップ | 「忍びの国」を観て来ました! »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事