舞い上がる。

日々を笑い、日々を愛す。
ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

ZINEの制作という表現活動を続けていくこと。

2022-01-27 23:38:09 | Weblog






昨年制作したZINE「新潟愛、かましたいの」を増刷したのですが、ZINE制作の作業中、家のリビングを印刷所にしてしまう…
このZINEは、2020年の4月から2021年の3月までの月刊ウインドでの連載コラムをまとめたものです。

去年の3月に連載が終了してからの約9か月間で色々な場所で販売してきましたが、気付いたらそろそろ1年が経とうとしています。
1年経ったら、この1年分をまとめた「新潟愛、かましたいの」の続編みたいなZINEも3月あたりにまた新たに作りたいので、それまでのに何とかこのZINEの販売を頑張っていきたいところです。



ところで、今日1/27(木)に、映画「草の響き」を観てきたのですが、「大学まで出て、そんなアルバイトみたいな仕事でいいのか」みたいな台詞が出て来て、自分はそんなこと言ってこない家族で良かったと心から思いました。
正直自分は高校も大学も、他に何もやりたいことがなかったからなんとなく周りに流されて進学してしまったし、というか、そもそも昔から「将来を考える」ということがまったく出来ずに、当時は「やりたいこと」すらも何もなかったので、ただ卒業しただけなのでまったく何も学びが身についていないし、学歴もまったく生かしていない人間なんですよね。

ただそう考えると、大学を卒業してから10年以上が経って、こうしてZINEを作るみたいな好きなこと、やりたいことが見付けられて良かったと思うんですよね。
ZINEを作って売るとか、トークイベントや作品展示を企画するとか、そういう活動は自分がやりたくてやっていることなので、お金にはならなくても、そういうものが見つけられたことで、やっと自分が何かを学べる人間になったんだろうなと思います。



あと、よく受験生に対して「人生を賭けた勝負、頑張れ」みたいな応援を見るんだけど、個人的には受験なんかに人生を賭けなくてもいい世の中がいいよなと思うんですよ。
受験に合格してもしなくても、あなたの未来にはちゃんと希望があるって言ってあげたいし、自分もそう言われたかったので、そういう世の中になればいいと思います。

自分がこうやって生きていることも、「ああいう生き方をしている人がいてもいいのか」というメッセージになればいいと思うんですよね。
それは自分が子供時代に出会いたかった大人の姿であり、若い頃の自分と同じように悩んでいる人達が自分を見てくれれば少しは世の中のためにもなるかなという、実は真面目に社会に対して色々考えて活動しているんですよ!



ところで今日、「演劇が反権力の呪縛に囚われることなく」という文言が炎上した演劇祭が発言を削除した、という出来事をTwitterで知りました。
でもそのあとに出した文章の中の、「思想や宗教に捉われることなく自由に表現できるのが演劇だと考えています」も結構引っかかるんですよね。

いや、言わんとしてることは何となく分かる気がするけど、個人的には思想がない演劇はダメだろと思っています。
で、こういう「反権力の呪縛に囚われることなく」「思想や宗教に囚われることなく」みたいな発言にも、特に違和感とか持たないんだろうなーって感じの演劇人の人も結構いると思うと、そこらへんが僕が演劇をやっていても面白くないなあと思った理由の一つなのかもしれないなあと思います。

自分はわりと常に世の中に対して主張が強い人間で、演劇に限らず色々な表現活動はそのためにやっているような部分があるから、思想を持たずに表層的な面白さだけ追及して何が面白いの?って思ってしまうんでしょうね。
もちろん、全員がそうではないと思うし、僕が出会った演劇人の人達にも僕が気付けなかっただけで本当はみんなそれぞれの思想を持っていたのかもしれないし、だとしたらすみません!椎名林檎だったら「あたしの思想を見抜いてよ」って言われてしまう!

そういえば演劇をやっていた時に、「表現者は言葉ではなく作品で表現しろ」と言ってきた演劇人もいたけど、僕は面倒なので自分の思想はガンガンツイートしてしまうと、僕のあらゆる表現活動は要するに反戦思想、反差別思想でやってますからね。
ZINEを作るのも毎月トークイベントをやるのも何故か毎週カレーを撮るのも変な犬の絵を描くのも平和思想ですからね!伝わらないと思うけど!
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