3/8(金)、北書店でアメリカ文学の翻訳を数多く手掛けられてきた柴田元幸さんのトーク&朗読を見て来ました!
柴田元幸さんは、エドワード・ゴーリーの翻訳も出掛けられていることから、新津美術館の「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」に合わせて、1/19(土)に北書店、1/20(日)に新津の英進堂でもトークイベントを開催していたのですが、それには行けなかったので、今回行けて良かったです!
今回は「翻訳家 柴田元幸の朗読&レクチャー」というタイトルで、柴田元幸さんがアメリカ文学を解説するトークイベントでした。
話の中で「ヘミングウェイ指数」という単語が登場するのですが、これは文章における「音節数÷単語数」を数値化したもの。
「ヘミングウェイ指数」が高いほど、長い単語が多く文章が難解な印象となり、低いほど易しい印象となるそうです。
そんな考え方があるということ自体を初めて知ったんですけど、アメリカ文学が一部の知識人から大衆に愛されていくに従って、ヘミングウェイ指数の傾向も時代によって変化していくということでした。
そして、そのアメリカ文学の歴史に大きな影響を与えた作家として、マーク・トウェインやヘミングウェイの存在が大きいらしいです。
柴田さんは、様々なアメリカ文学の作家の文章を紹介しながら、ヘミングウェイ指数とともにその文章の特徴を非常に分かりやすく解説されていました。
しかも、文章の特徴に合わせて、翻訳も調整しているということまで非常に分かりやすくお話されていて、本当に目から鱗の連続でした。
最後は、柴田元幸さんが翻訳された「ウインドアイ」という小説の朗読もあったのですが、本当に凄い迫力があって、僕は最前列に座っていたんですけど釘付けになってしまいました!
終了後は、柴田元幸さんが翻訳された本の販売&サイン会も開催されたのですが、僕はマーク・トウェインの「トム・ソーヤーの冒険」にサインをいただきました!
そう言えば、ちゃんと読んだことがなかったなあと思ったので、これから読んでいきたいと思います!
ちなみに、柴田元幸さんはエドワード・ゴーリーの翻訳も手がけられているので、僕の持っているゴーリーの本も持って行こうと思ったのですが、よりにもよって僕が持っているのは「ウエスト・ウイング」、唯一のまったく文字のない本だった!これじゃ意味がない!
何はともあれ、柴田元幸さんというこんなにも凄い方の奥深さ、人間の大きさをこれでもか!と堪能する夜でした!
本当に行けて良かったです!