舞い上がる。

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ちひろBLUESこと熊谷千尋のブログです。

松本の思い出 その2 。草間彌生!あゝ春はゆく!春はゆく!

2018-03-19 22:45:52 | Weblog
3/17(土)、18(日)に松本で行われたBLUESの公演『ドラゴン』が無事に終わり、無事に新潟に帰って来ることが出来たので、松本の日々を振り返っています。



一つ前の記事には、松本一日目、3/17(土)の思い出を書いたので…
松本の思い出 その1。ミッドナイト清純松本交遊!



今度は、松本二日目、3/18(日)の思い出を書いていこうと思います。
この日の午前中、BLUESのみんなが集合するまでに時間があったので、松本市美術館の草間彌生展に行って来ました!





日本を代表する芸術家の一人である草間彌生さん、実は松本の出身で、このオブジェが松本市美術館の看板になっているように、松本市を代表する芸術家でもあるんですよね。





松本市は普段から草間彌生さんのアイコンである水玉模様がバスに描かれているくらい、街を上げて草間彌生をアピールしているのですが、もちろん美術館の外壁にも水玉模様が。





中庭にも、草間彌生さんの「大いなる巨大な南瓜」という作品が、普段から置かれていたりします。





さらに、「水玉脅迫」というマネキンの作品も、普段から見えるところに飾られています。





それどころか、松本市美術館の自動販売機まで水玉模様になっているほどなのです!



そんな、普段から松本市美術館の顔のような草間彌生さんの展示会が、3月から7月にかけての4ヶ月間も開催されるということで、今や松本市は街を上げて草間彌生さんをアピールしているわけです!
こいつは楽しみだ!というわけで、さっそく美術館に入ってみました!(ここまでの時点で美術館の外側して見ていません)





美術館に入ると、さっそく受付の横に「考えるかぼちゃ」というオブジェが。
ちなみに日曜日ということで、午前中から結構混んでいましたね!





入口まで向かう階段の途中にも、巨大な「ヤヨイちゃん」と「トコトン」の像が!
以前、新潟市で安吾賞を受賞した時にNEXT21にも飾られていたこともあるこの像にまた会えました!





入口の上にもこんな巨大な作品が!
さっきの像もそうですけど、草間彌生さんはこういう空気の入った風船みたいなもので出来た作品も多いんですね。





そして、草間彌生さんと記念撮影できるスポットもありました!



さて、撮影が許可されているのはここまでだったので、ここからは文章で書いていきます。



その前に、僕が草間彌生さんを好きになったきっかけについて書いておきたいと思うんですけど、それは2013年の新潟市美術館「草間彌生展 永遠の永遠の永遠」に行ったことでした。
それまで松本市に住んでいた時に見に行く機会はもっとあったはずなんですけど、当時は正直あまり良さが分からなかったのです。

それでも一度くらい見ておきたいと思って草間彌生さんの美術展を初めて見に行った時、作品の持つあまりのインパクトに心惹かれてしまったのです。
バカみたいな話かも知れないですけど、草間彌生さんの絵やオブジェって一つ一つの作品がとにかくでかいものが多くて「でかい!すごい!」ってそれだけで迫力があってカッコ良かったんですよね笑

それに加えて、その時の美術展では草間彌生さんの人間性も紹介していたのですが、寧ろ僕はこっちに心惹かれた部分がかなり大きいきがします。
そもそも草間彌生さんのアイコンである水玉模様も、もともとは彼女が統合失調症になったことによって実際に見えるようになってしまった幻覚を描いたもので、障害をありのままに表現することで芸術にまで昇華したという生き方が、とにかく僕にはカッコよく見えました。

さらに、そこでは草間彌生さんの言葉も紹介されていたんですけど、自殺願望から自分を救ってくれたのがアートだったということで、アートにはすごい可能性を感じているのだそうです。
どのくらい可能性を感じているかというと、世界平和を実現できるかも知れないくらいの可能性を感じているのだそうです。スケールがでかい!

そして、戦争はもう要らない、自分のアートは永遠に世界平和を願い続けるとまで書いていたのです。壮大すぎるぜ!
もうすごい高齢だと思うんですけど、物凄く若いエネルギーで作品を作っているんだなあと知れたことで、なおさら色々な作品を興味深く見るようになって、そこから僕は草間彌生さんが好きんですよね。



と、そんな気持ちで見に行った、今回の松本市美術館の草間彌生展。
印象的だったのは、様々な方法で作品が鑑賞できる工夫に富んだな展示会だったなあということでした。

展示会場に入って最初は、水玉模様のオブジェなど様々な作品と作品の間を歩いていく展示方法は、鑑賞するというより体験型のアトラクションのような雰囲気でした。
ここは、まずは草間彌生さんのポップな側面を前面に押し出して、ここから始まる草間彌生ワールドの文字通り入口にしたのかなと思いました。



そんな感じで、草間彌生ワールドをどんどん進んでいくと、色々な時代に描かれた草間彌生さんの作品が展示されていて、順番に見て行くことで時代の変化に伴う草間彌生さんの作品の変化も感じられるような展示になっていました。
中には、芸術家を志したばかりのまだ若い頃の草間彌生さんがニューヨークで作成した作品の展示もされていました。まだ若い頃の草間彌生さんが映っている映像作品もあったんですけど、裸で自らを芸術作品として表現しているものがあったりと、かなり過激で前衛的なことをされていたんだなあ…という衝撃がありました。



また、比較的最近になって描かれたものだと思うんですけど、壁一面にびっしりと水玉模様が描かれたという巨大な作品は、もうなんていうか圧倒されてしまいました。
なんでしょうね、先程も書きましたが草間彌生さんにとって水玉模様は自分の見ている世界そのものだったりすると思うんですけど、それをここまで描きまくるとは…なんていうか、もう凄まじい執念ですよね。



最後の部屋は、おそらく比較的最近描かれたであろう、たくさんの大きめの作品が四方の壁一面にびっしりと展示されていて、本当にこれも圧巻でした。
で、なんとこの部屋の作品は撮影可能だったので、写真をたくさん撮ってきました!載せていこうと思います。





















いやー!この色使い!この筆使い!この模様!言葉には出来ない強烈なものが伝わってきました!
しかも、そんな作品たちをここまで一気にたくさん見ることが出来るとは、本当に草間彌生ワールドが全開でした!





そんな中、気になる作品が。
どんなタイトルだろうかと思って見てみたら…





「うれいのごとく くれないの 赤きくちびる おしあてて あつきなみだを ながせども あゝ春はゆく 春はゆく」

絵もすごいがタイトルもすごいぜ!
あゝ春はゆく!春はゆく!
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